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長崎の食1~九十九島と真珠貝柱~

西の端っこにある九十九島は、日本本土で一番最後に陽が沈むところ。この日は、下方に雲があって、太陽はいったん雲の中へ。もう夕陽はダメかなぁと諦めきれず展望台へ。誰もいなかったのですが、私達の後に一組だけ。そしてちょうど太陽が沈んだ辺りの雲に一か所切れ目があることに気づき、ひょっとしたらそこから出てくるかなぁとみていたら、やった!出てきました。時間的にはあっという間でしたが、何カットか撮るには十分な時間。穏やかで静かな九十九島の夕暮れでした。

そして、この外海なのに、島々が波をブロックしているということで、一年中穏やかな九十九島では、牡蠣や真珠の養殖が行われていますが、真珠貝の旬が、まさに、今!なんです。

牡蠣の旬が冬ということをご存じの方は多いと思いますが、真珠貝を食べたことがある方は、恐らく、少ないだろうと思います。そもそも真珠貝が食べられるということを知ったのが、私自身、昨年2019年の1月のことでした。それも大村湾(?)の真珠だったかなと思います。九十九島のものではなかったのだけは確か。でも、そのとき、九十九島も真珠の養殖をしているのだから、九十九島の真珠貝も食べられるのでは?と思っていましたが、それまで、一度も見かけることが出来ませんでした。

それが、今年は、なんと、スーパーの鮮魚コーナーに”真珠貝柱”と、売っているのをいくつかのお店で見かけました。今が旬!とシールが貼ってありましたが、旬というよりも、まず、出回っているのが今しかないようです。

なぜなら、真珠貝を開けて、貝を取り出すのが、12月中旬から1月上旬と、わずかな期間しかないからです。採れる時期が極わずかである事から、この真珠の貝柱を生の状態で見かけた事がある方は、本当に少ないようです。

今まで、真珠貝柱は、酒粕漬けのメーカーに卸された後に加工され、「真珠貝柱の酒粕漬け」として販売される事が主流だったそうで、数年前からは、魚市場へ出荷するようになったものの、地元の料理店で使われる為に購入される事が多いため、一般の方が生の状態で貝柱を見る事は少ないとの事でした。その生の真珠貝柱を味わう事が出来るのは、養殖場の近くに住んでいる地元住民の特権とのことですが、6年目にして、初めて見ました。

そして、昨年は、貝柱のみではなく、貝の中身ごと、販売していたものを頂いたので、とにかくもうぬめりが凄くて、これ本当に食べられるの?とビックリして、どうやって食べようと、結局天ぷらにしたら美味しかったのですが、今年見つけたのは、貝柱のみという。そして、そのまま生で食べられるとのことで、お値段的には、いいお値段でしたが(100g680円がだいたいどこも相場のようです)ここに住んでいる特権だし、旬の貴重なものだし、えーい買ってしまえと(笑)二人で刺身でいただくには十分な量でした。

そして、やっぱり天ぷらでも頂きたくなって、もう一回あったら買いたいな、と思っていたら、昨日また見つけてしまって・・・はい、またお買い上げしました。

今度は、かき揚げで頂こうかなと思います。その前に、真珠貝柱ってどんなの?ということで写真を。

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ぬめりはちょっとあります。そして、アコヤ貝独特の香りがあります。なんと表現していいかはわからないのですが、食べ終わった最後にふわっとアコヤ貝独特の香りが口のなかにわずかにします。イヤな匂いではないです。これで100gほどです。

今年度(2019年末)の収穫分から、e‐ながさきどっとこむで通販も行われるようになったそうですが、完全予約制で、すでに販売終了していました。来年でもいいから食べてみたいぞー(笑)という方は、11月ぐらいからチェックしてみてください。

読んで頂いてありがとうございます。ご縁に感謝します。頂いたサポートは、フィルム写真を今後も撮り続けていく活力や、美味しくて身体にも良い食を広めていく活動に使わせて頂きます。