mdm記者会見0213_全体

私がM・デジタルマーケティングで実現したいこと

やはり最初のnoteは、この内容に触れたいと思います。

2019年1月23日、株式会社M・デジタルマーケティング(以下、MDM)を設立し、約1年が経ちました。

実はこの内容。設立当初に書いてからずっとお蔵入りになっていました。。

このまま出さないことも考えましたが、「なぜやっているのか」を外に発信することの重要性、プロスポーツクラブのマーケティング事業子会社として参考になることがあればという想い、そして常に始めた時の初心を忘れないように。また1年経ってから今後どういった取り組みを展開していくのか書いていきたいと思います。

MDMはB.LEAGUEに所属するプロバスケットボールクラブ「茨城ロボッツ」の子会社としてデジタルマーケティング事業を展開しています。

設立日は、1・2・3=ホップステップジャンプの「大安」ということで、「1月23日」を狙って登記しました(この辺りは山谷さんの強い意向です。さすが元リクルートという感じの数字へのこだわり方w)。

設立から約1年は怒涛の日々であっという間でした。
一方で、シーズンとしては2シーズン目。1年前が感覚的には2−3年前に感じるぐらいに様々なことが盛りだくさんの日々です。

シンプルにめっちゃ楽しいです。

新卒で入社したオプトの諸先輩方に会うたびに「本当に充実しているのが伝わってくる」「Twitterでの言葉が自分の正直な言葉として湧き上がっている」「凄く刺激を受けるよ」というフィードバックを頂くことも多く、日々の充実に一定の手応えを感じています。


プロスポーツクラブでの1年というのは非常に短く、まだ1シーズンを通して全て過ごした訳ではないので、初経験な事も多くやっと週末のゲームを迎える日常が慣れてきた感じです。

2019年4月には、「アダストリアみとアリーナ」という新アリーナのオープニングにプロジェクトメンバーとして関わる経験もさせて頂きました。プロスポーツクラブに長年いたとしても「新アリーナ」のオープニングに携わるという経験はなかなかできません。
あの時の経験・感動は今後スポーツビジネスに関わる上で、忘れ得ぬ経験です。デジタルマーケというミッションがありながら、2019−20シーズンでアリーナ演出というミッションを引き受けた要因に強く影響を与えています。

前置きが長くなりましたが、MDMについて書いていきたいと思います。

1.なぜM・デジタルマーケティングを立ち上げたのか
2.どんなことをしているのか
3.今後の展望

1.なぜM・デジタルマーケティングを立ち上げたのか

1つ目は自分が生まれ育った地元に貢献したいという想いです。
正直、自分はこれまで地元である茨城県や水戸市への想いは希薄でした。
仕事で茨城県や水戸と関わりたいというモチベーションは少なく、むしろあまり地元に帰省する方でもありませんでした。

そんな自分にとって「地元」というトピックが大きな存在になったのは前職のSkyBallでの経験が大きなきっかけです。

SkyBallのことはコチラで。
SkyBallはスポーツ×Itのスタートアップで、社員は代表と自分の2人の会社だったので、以前にも増して意識的に外のコミュニティに対して接点を持たなくてはいけない環境でした。

そんな環境で自分を強く支えてくれた存在は「同世代」「地元」という出会いやコミュニティの存在でした。

人間が生まれながらに自分では左右することは出来ない共通点は「同世代・同級生」「地元」だと思います。
初対面の人でも、同級生だったり地元が同じだと、それだけで急に話が盛り上がる経験をお持ちではないでしょうか。

茨城県は言わずもがな鉄壁のディフェンスで魅力度ランキング最下位を死守し続けています。
しかし、大人になるに連れて凄く違和感を感じました。

海はある。山はある。都内からも2時間以内。ゴルフ場は安くて良いコースはあるし平坦で回りやすい。日立製作所や原子力研究所、JR水戸、常陽銀行など優良企業も多い。
平均年収も都道府県ランキングでなんと5位。
https://www.nenshuu.net/prefecture/pre/index_prefecture.php

野菜の生産量も多くて食材の宝庫。
大抵の食材は茨城産の新鮮な物を食べることができます。

鹿島アントラーズはあるし、水戸ホーリーホックもあって、夏はRock in Japan。
「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」本にも掲載されたひたちなか市のネモフィラ。
つくば市にはJAXAがあって「宇宙兄弟」ファンには堪らない体験ができる。

まさに大人の楽園なんです。

でも確かに数年前まで衰退の一途を辿っていました。
自分自身が高校時代に憧れの場所だった駅前は、大学・社会人になってから行くと通行量は減り、デパートや百貨店は閉鎖。

高校時代、部活の規則で1年生は水戸市内の繁華街に繰り出せるのは1年で1日だけというルールがあった自分にとってあの風景は胸が高鳴る光景でした。あの当時どれだけ胸を踊らせて街に繰り出したか。

そんな思い出の街並がどんどん失われていました。

そんな折にロボッツの飛躍を知り、ど真ん中プロジェクトの存在を知りました。
自分にも何かできることはないか。
そんな想いから「同世代」×「地元」をコンセプトに自ら主催したイベントで山谷さんと出会ったことが、MDMの設立に至るスタートです。

47都道府県で唯一TV局がない茨城県においてメディアを通した発信は非常に重要な課題です。当時、次なる成長戦略を考えていた山谷さんにとって大きなキーワードは「デジタル」でした。
時を同じく独立を考えていた自分にとっても、個人で出来る以上に大きなチャレンジの機会をチャンスと捉えました。

自分の生まれ育った地元に貢献したいという想いはあっても、実際に貢献できるという機会に恵まれることはあまり無いと思います。本当に結果論ではありますが、あの時の行動の結果が山谷さんとの出会いを生み、茨城ロボッツを通してこういったチャンスを頂けたことに非常に感謝しています。

画像1

その当時実施したイベントの記事です。

2つ名は、茨城ロボッツのビジョンに共感したからです。

茨城ロボッツが他のスポーツクラブと大きく違うことは、何よりも「地方創生」「街づくり」が先に来ることです。
スポーツクラブを通じて街づくりをしていくという事は他のクラブでも掲げているミッションの1つですが、茨城ロボッツは「地方創生の魁」モデルを創りあげる「水戸ど真ん中プロジェクト」における1つのコンテンツです。
街を盛り上げ地方創生を成し遂げる為の1つのメインコンテンツというビジョンに大きな可能性と共感を覚えました。
街の中心には実際に選手も練習で使用するM-SPOのユードムアリーナやカフェ、コワーキングスペースの立ち上げやアートによる景観まちづくり、最近では「令和の好文亭」を目指したM-Gardenのプロジェクトも発表されています。

私自身も茨城ロボッツや会社の成長を通して、生まれ育った街の地方創生に貢献していきたいと考えています。

<ど真ん中プロジェクト(通称:M-PRO)の詳細はコチラから>

M・デジタルマーケティングという社名も、このプロジェクトを意識して「M」の一文字を頂きました。


3つ目は、経営陣です。
控えめに言っても、茨城ロボッツの経営陣は豪華です。
スポーツビジネスにおいて実績豊富な山谷さん、オーナーであり取締役である堀さんは言わずとしれたビジネス界でも著名な経営者です。
また、MDMの社外取締役にはスマートニュースの川崎さん。
これだけの方に囲まれて、事業にトライできる環境はお金を払ってでもチャレンジしたいチャンスだと感じました。

自分が今後、ロボッツ経営陣から学んだことだったりをアウトプットしていく事で感謝の気持ちを還元できればと思います。

4つ目は、自分自身の将来的な夢とのシナジーです。
私の夢は、スポーツに関わる全ての指導者の教育システムを整えることです。

ビジネスにおいては、茨城ロボッツの親会社でもあるグロービスのように社会人になっても志があれば、自ら学ぶ環境があります。
しかし、スポーツにおいて指導者が学べる環境はまだまだ整っておらず、結果的に子供達が良質な指導を受けることができていないと感じています。

自分自身、高校時代に怪我をして膝の手術をし、1年以上病院に通うなど医療費だけで数百万円の負担を両親に掛けてしまった経験があります。
あの時の経験が今の自分を支えている部分は大きい一方で、スポーツを通して必要以上に辛い想いをした経験があります。

チームとしても、最後の夏の大会はベンチ入りメンバー20人の内18人が痛み止めの薬を飲んでいるような状態でした。
その当時は今のように投手の球数制限が議論されることもなく、体のケアに対する認識も非常に低い状況です。
現在は少しずつ改善されているとはいえ、野球に限らずアマチュアスポーツにおける指導者の質を向上させていく必要性は高いと思う一方で、システムとして指導者が学べる環境はまだまだ整っていません。

指導者の質を上げることが、スポーツを通して幸せになることができる人が増えると信じています。
ビジネスにおける教育システムを構築したグロービスのノウハウとロボッツのノウハウ。
この2つを繋ぎ合わせて、スポーツ指導者の教育システムを創り上げること。この個人的な夢において、ロボッツでの事業とシナジーが強いと考えています。

そして5つ目はブースターです。

東京でもB1チームの試合を何度も観戦しており、B.LEAGUEの盛り上がりや可能性は感じていましたが、B.LEAGUE2部である茨城ロボッツの、青柳公園市民体育館の熱気には正直驚きました。

あの茨城で、あの水戸で、これだけ新しい炎が沸き起こっている空間。

ロボッツのブースターのアツさは至る所で語られるほど熱いものがあります。何か変革を起こすにはフォロワー=支えてくれる人、その波に乗っかってくれる人の存在が重要です。

堀さんが、山谷さんが、ロボッツが起こす炎に酸素を送り続けてくれるブースター。その存在の大きさが自分自身、このムーブメントに加わりたいと思った5つ目の理由です。

2.どんなことをしているのか

M・デジタルマーケティングとして何をやっているの?とよく聞かれます。
日本のスポーツクラブがデジタルマーケの会社を設立すること自体が初めてのケースなので、なかなかイメージが湧かないと思います。
私自身も自分たちがモデルケースになるという思いを感じています。

短期的には、茨城ロボッツにおいてデジタルが関わるプロジェクトに横断的に関わっています。

この1年は具体的にこんなところです。

①デジタルを活用した集客
②ユーザー調査
③オウンドメディアの開設
④スポンサーアクティベーション
⑤wantedlyを活用した採用
⑥他メディア・サービスとのコラボ

具体的な戦略や施策によって得た実績はどんどんアウトプットしていきます。

その他にも、個人としてはアリーナ演出のプロデューサーとしてのミッションも担っています。デジタルマーケの人間がなぜアリーナ演出、エンタメに本気で取り組んでいるのか。
これは改めてnoteでも紹介していければと思います。

3.今後の展望

M・デジタルマーケティングとして今後の展望は大きく2つです。

1.デジタルを活用した茨城ロボッツへの事業貢献(短期目標)
集客・スポンサー領域を中心に、デジタルを活用して事業貢献していくことです。茨城ロボッツは今シーズン、B2記録である売上高6.2億円という事業目標を掲げています。MDMとしていかにデジタル化を推進していくことで、事業目標の達成に貢献できるかが大きなミッションです。

2.茨城県の企業のデジタル推進(中長期的)
都内の企業にいるとあまりイメージは湧かないと思いますが、地方においてSNSを有効活用できる企業はまだまだ少なく、最もSNSなどを活用している組織の1つのは「プロスポーツクラブ」だと思います。

また、首都圏のマーケティングがそのまま地方には通用しません。
まだまだテレビの影響力が強かったり、車社会だったりと地域ごとの特性が違います。

地域性を理解したスポーツクラブのノウハウを体系化して、スポンサー企業はじめ地域の企業に提供していくことができれば、地域の経済発展にも貢献できる可能性があるのではないかと考えています。

MDM_成長戦略

今回は1回目ということもあり、「Why」にフォーカスしたnoteでした。
今後は、この1年で見えたことや今取り組んでいることの進捗などを出来る限り数字含めてオープンに発信できていければと思います。

こういったアウトプットは初めてなので、試行錯誤となりますが、チームにとって、スポーツ界にとって少しでも良い情報になれば幸いです。
温かく見守って頂ければと思います。

Twitterのフォローも是非宜しくお願いいたします。

<畠山純(マイケル)のツイッターはこちら>

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