渡邊雄太全試合記録2019-2020完全版

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渡邊雄太全試合記録2019-2020 全16試合記録
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◆1試合目◆

2019年11月9日、グリズリーズとツーウエー契約を結ぶ渡辺雄太は本拠地メンフィスでのマーベリックス戦で今季2019-2020シーズンの初出場を果たし、4得点、1リバウンドを記録した。試合は122-138でグリズリーズが敗れた。渡邊はNBAで今季2度目のベンチ入り。4日のロケッツ戦では出番がなかった。

地元メンフィス(テネシー州)で行われたマーベリクス戦の第4Q残り2分51秒から出場。その45秒後、ペイント内でジャンプシュートを決めて今季初得点を挙げた。さらに残り17・2秒にはディフェンス・リバウンドをキープしたあと自分でボールを運び、正面からジャンプシュートを成功。放った2本のフィールドゴール(FG)を2本とも決めて4得点をマークした。

NBAでの試合出場に向けて心掛けていることとして「リバウンドとかディフェンスとか、できている部分は継続的にやって、あとはシュートを高確率で」と語った通りのプレーを披露。「チャンスを待って、その時にしっかり生かせるように努力を続けていく」との姿勢が、まずは一つ報われた。

渡邊のNBAでの試合出場は2019年4月10日のウォリアーズ戦以来で通算16試合目。前日はグ軍傘下のGリーグ・ハッスルの開幕戦に出場して36分プレーしていたが(7得点、12リバウンド)、この日はドラフト全体2番目に指名したガードのジャー・モラント(20)が休養、八村塁(21=ウィザーズ)と同じゴンザガ大出身のフォワードでドラフト全体21番目に指名したブランドン・クラーク(23)が腰痛で欠場したために、ベンチ入りしていた。

 試合は122―138(前半62―68)で敗れてグリズリーズは2勝7敗。マーベリクスはロード4戦全勝で今季の成績を6勝3敗としている。なおウィザーズでは新人の八村がすでに8試合に出場しており、日本人選手がNBAの同一シーズンで2人出場したのはこれが初めてとなった。

 一方、Gリーグのレジェンズに入団した馬場雄大(24)は場所をミシシッピ州サウスヘブンからテキサス州フリスコ(ダラス郊外)に変えて行われた前日との同一カード(対ハッスル)でベンチ入りしたが出番はなかった。試合はハッスルが118―105(前半59―55)で勝って2戦2勝とした。

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◆2試合目◆

 2019年12月5日(現地時間4日)、メンフィス・グリズリーズと2ウェイ契約を結ぶ渡邊雄太がシカゴ・ブルズ戦で今シーズン2試合目の出場を果たした。

 渡邊は20-27で迎えた第2クォーターから出場。開始3分13秒にレイアップを放ったものの得点につながらず、同4分28秒にジェイ・クロウダーと交代でベンチに下がった。その後は出番が訪れず、チームは97-106で敗れ、2連敗を喫した。

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◆3試合目◆

2019年12月7日、グリズリーズとツーウエー契約を結ぶ渡辺雄太はソルトレークシティーでのジャズ戦に第4クオーター途中から出場し、3分53秒のプレーで3得点だった。チームは112-126で敗れた。
渡邊はNBA下部のGリーグでプレーしながらNBAに一定期間は昇格できる。4試合連続のベンチ入りで、今季3試合目の出場だった。

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◆4試合目◆

2019年12月14日(日本時間15日)、八村塁は敵地グリズリーズ戦に開幕24試合連続でスタメン出場。渡邊雄太も途中出場し、NBA史上初の日本人対決が実現した。2人の競演時間は1分9秒。出場時間29分の八村は10得点、4リバウンドで8戦連続の2ケタ得点を記録したが、ウィザーズは111-128で今季最多の4連敗を喫した。出場時間7分の渡邊は得点なしで3リバウンド。試合後、八村は「歴史になる大きなことだと思う」と振り返った。


今夏のバスケW杯で日本代表としてプレーした2人の侍が相まみえた。試合前には談笑する姿もあった2人。八村は先発、渡邊はベンチスタートだった。第2クォーター(Q)残り10分13秒にグリズリーズが渡邊をコートに送り出す。4試合ぶりの出場となった渡邊は3Pを狙うもエアボールに。第2Q残り7分42秒に八村が再びコートに立ち、ついに日本人対決が実現した。

 マッチアップした場面では、八村がプルアップジャンパーを試みるもリングをかすめて得点には至らなかった。渡邊が残り6分33秒でベンチへ。競演した間に2人から得点は生まれなかったが、1分9秒の歴史的な時間が生まれた。日本人対決が実現し、八村は「少しの時間でしたけど、そういうことができた。歴史になる大きなことだと思うので凄い良かったと思います」と振り返った。

 最終Qは八村がベンチに下がった後に、渡邊が出場。こぼれ球に体を張って飛びつくなど奮闘した。結局、ウィザーズは追いつくことができず、史上初となった日本人の競演は渡邊のグリズリーズに軍配が上がった。八村は「これからやっぱりたくさん対戦していくと思う」とし、渡邊のハッスルプレーに「彼もオフェンスの部分でも、ディフェンスの部分でも、リバウンドを取れますし、そういう選手だと思います。どんどん活躍していってほしいなと思います」と期待した。

 試合後にはコート上でユニフォームを交換した。「日本人にとって大事なことだと思った。そういうところ出来てよかった」と笑顔。誰の発案か問われると「雄太さんから持ち掛けてもらったんですけど、僕もそういうの出来たら良いなと思っていた」と明かした。次の対決は2月の可能性があり「これから何回もそういうチャンスがあると思うので、次当たるときはメンフィスを倒したいなと思います」とリベンジを誓った。

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◆5試合目◆

2020年1月29日(日本時間30日)にマディソン・スクエア・ガーデンで行なわれたメンフィス・グリズリーズ対ニューヨーク・ニックスの一戦は、1分足らずのプレーで無得点だった。八村塁との対決があった2019年12月14日のウィザーズ戦以来、今季5試合目の出場。チームは127―106で快勝した。 ディロン・ブルックスが27得点と活躍し、グリズリーズが127-106で大勝した。3試合連続でベンチ入りとなったグリズリーズの渡邊雄太は、最後の48秒間に出場した。なお、渡邊は2020年に入って初めての出場になる。

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◆6試合目◆

2020年2月1日の日本時間、グリズリーズとツーウエー契約を結ぶ渡辺雄太は敵地ニューオーリンズでのペリカンズ戦の第4クオーター残り6分43秒から出場し、フリースロー2本を外して無得点だった。チームは111―139で敗れて24勝25敗となった。

なお、ザイオン・ウィリアムソンが24得点、6リバウンド、3アシストを記録した。グリズリーズの渡邊雄太は、27点差をつけられて迎えた第4クォーター残り6分43秒から出場。

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◆7試合目◆

 2020年2月5日、グリズリーズとツーウエー契約を結ぶ渡辺雄太は敵地ダラスでのマーベリックス戦で試合終了間際に出場し、無得点、1リバウンドだった。チームは121―107で勝って26勝25敗となった。

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◆8試合目◆

2020年2月7日(日本時間8日)、NBAメンフィス・グリズリーズは敵地でフィラデルフィア・76ers(セブンティシクサーズ)と対戦し、107 – 119で敗れた。渡邊雄太は11分48秒出場し、9得点を記録し、出場時間も得点も今シーズン最多を記録。チームは敗れたが、渡邊は限られたチャンスで自分らしいプレーを見せている。

2ウェイプレーヤーとして、グリズリーズ参加のGリーグ、メンフィス・ハッスルではチームの絶対的な主力としてプレーする渡邊だが、グリズリーズでは今シーズンのここまで7試合出場のみと満足な出場機会を与えられなかった。

それでもこの試合での渡邊には、短いプレータイムでも結果を出そうという意欲が強く見て取れた。第1クォーター途中、思いがけず早く投入されても慌てることなく、ディフェンスからのトランジションと自分の仕事を遂行。チームが3ポイントシュートを浴びた後、即座に走り出すことでパスを呼び込み、ダンクシュートでNBAでは2カ月ぶりの得点を挙げた。

次に渡邊が投入されたのは最終クォーター残り4分半、88-110と22点ビハインドで、グリズリーズが勝負をあきらめてジャ・モラントを始めとする主力どころを下げたタイミングだった。それでも彼の姿勢は変わらない。素早いテンポの攻めから自らドライブで中に切り込み、一度ボールを預けてアウトサイドに抜け出す。渡邊の最初のダンクもアシストしていたタイアス・ジョーンズはその動きを見逃さずにパスを戻し、フリーの渡邊が3ポイントシュートを沈めた。

また、グリズリーズのインサイドをこじ開けられなかったベン・シモンズのファンブルを見逃さずにスティールし、そのままボールをプッシュして力強くリングにアタックするシーンもあった。トバイアス・ハリスのディフェンスに阻まれて得点にはならなかったが、渡邊のスピードと積極性がよく表れたプレーだった。

シクサーズも主力を下げた後の残り2分には、味方が上手く相手を囲い込んでボールを奪うと見るや、すぐさま反転。全速力で走りながらタッチパスを呼び込み、必死に戻った相手ディフェンスを冷静にフェイクでかわして得点を挙げている。

グリズリーズは先日のトレード期限に複数のローテーションプレーヤーの入れ替えがあり、プレータイムを得るための競争は再び活性化しそうな雰囲気だ。ここで渡邊がどれだけのパフォーマンスを見せられるか。2年契約の2年目を迎えているだけに、来シーズンに新たな契約を良い条件で勝ち取る意味でも、残るシーズンでの活躍は非常に重要なものとなる。

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◆9試合目◆

2020年2月10日(現地時間9日)、キャピタル・ワン・アリーナでワシントン・ウィザーズとメンフィス・グリズリーズが対戦した。ウィザーズの八村塁は、ケガから復帰後3試合連続となるスタメン出場。一方、グリズリーズと2ウェイ契約を結ぶ渡邊雄太はベンチスタートとなった。

 試合開始1分3秒、ジャンプショットで初得点を決めた八村は、第1クォーターでフリースローと3ポイントもマーク。しかし、開始約4分間で2つのファウルを犯しベンチへ下がった。

 試合はホームのウィザーズリードで進む中、同クォーター残り2分53秒に渡邊がコートイン。渡邊は約8分間続けてプレーしたが、その間、ウィザーズはセカンドユニット中心だったため八村は出場せず。

 第2クォーター残り6分31秒に渡邊がベンチへ下がると、ウィザーズは八村、ブラッドリー・ビール、イシュ・スミスをコートへ戻す。八村は同4分29秒にレイアップ、同5秒にはダンクシュートを決めて前半で10得点4リバウンドを記録した。

 55-47でスタートした第3クォーター序盤にもダンクを叩き込んだ八村。このクォーターは5本のリバウンドをもぎ取ってチームに貢献し、ウィザーズの5点リードで最終クォーターへ。

 第4クォーター開始1分2秒、グリズリーズは渡邊をコートへ送り出したが、ここでも八村がベンチにいる状況。渡邊は主にディフェンス面でチームを支え、同2分6秒にジャ・モラントと交代した。

試合はホームのウィザーズが追いかけるグリズリーズから逃げていたが、試合終了残り5分33秒にカイル・アンダーソンの得点で93-93。同点に追いついたグリズリーズはモラントのジャンプショット、ブランドン・クラークの3ポイントも決まって終盤で7点リードを作った。同44秒にはモラントがショットクロックギリギリで3ポイントを沈めて勝利を大きく手繰り寄せ、最終スコア99-106で試合終了。

 逆転負けを喫したウィザーズは、八村が約25分間の出場で12得点11リバウンドをマークした。一方のグリズリーズは、モラントが27得点10リバウンド10アシストの“トリプルダブル”を挙げたほか、渡邊が10分8秒のプレータイムで1リバウンドを記録。この試合では八村と渡邊が同時に立つことはなかった。

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2020年2月11日の日本時間、NBAの下部組織であるGリーグが、今季前半戦における“オールGリーグチーム”を発表した。

 

イースタン・カンファレンス、ウェスタン・カンファレンスからコーチ陣とゼネラルマネジャーたちによって各12名が選出される中、メンフィス・グリズリーズと2ウェイ契約を結ぶ渡邊雄太が選ばれた。

 ハッスルからは渡邊だけでなく、ダスティ・ハナーズ、ジョシュ・ジャクソン、ジャロッド・ユトフと計4名がウェストで名を連ねている。

渡邊は1月23日に行われたフィラデルフィア・セブンティシクサーズ傘下のデラウェア・ブルーコート戦で、キャリアハイの40得点と大暴れ。Gリーグ2年目の今季は、ここまで平均32.5分17.3得点5.5リバウンド1.9アシスト1.0スティール1.1ブロックを記録。

 NBAでもここ6試合のうち5試合に出場しており、8日のシクサーズ戦ではいずれも今季最多となる11分48秒の出場時間と9得点。10日のワシントン・ウィザーズ戦では八村塁とのコート上における共演こそならなかったものの、計10分8秒に出場し、無得点、1リバウンドながら出場時間帯における得失点差で+7を残していた。

 ウィザーズ戦前のロッカールームインタビューで、渡邊は「チャンスがもらえれば、それを活かすだけの力は十分あると思うんで、今日も試合に出してもらえたら自分の力を十分に出して、またアピールしていけたらなと思っています」と口にしており、自信を増していることがうかがえた。

グリズリーズは10日終了時点でウェスタン・カンファレンス8位の27勝26敗という予想外の好成績。だがポートランド・トレイルブレイザーズ(25勝29敗)が2.5ゲーム差、サンアントニオ・スパーズ(22勝30敗)が4.5ゲーム差で追っており、1試合ごとの勝敗が今後を左右するというタフな状況。

 その中で、ディフェンスとハッスルプレーという自身のアピールポイントについて、渡邊は「そこは絶対にやらなければいけない部分なので。特に、僕の今の状態で言うと、そこをやらないと話にならないと思うので。そこだけはまず、徹底的にやっていけたらなと思います」と力強く語っていた。

 NBA定着を目指す渡邊にとって、タフな状況に変わりないものの、自信を増していることは間違いない。NBAの本契約をつかみ取るまで、今後も追いかけていきたいところだ。


◆10試合目◆

2020年2月27日(現地時間26日)、メンフィス・グリズリーズがアウェイであるトヨタ・センターにてヒューストン・ロケッツと対戦。前半からロケッツの猛攻を受け、112-140で敗北したものの、渡邊雄太がベンチ入りを果たし、今季レギュラーシーズン10試合目に出場した。

第1クォーター終盤から出場し、今季NBAでの自己最多となる合計16分10秒のプレイでフィールドゴール6本中1本成功、3リバウンド、2アシスト、1パーソナルファウルを記録。出場時間帯のチームの得失点差を示すプラスマイナスは、プラス2だった。グリズリーズでは2020年2月9日のワシントン・ウィザーズ戦以来の出場となった。

第2クォーターには、ジョシュ・ジャクソンとの連携プレイで、ベースライン沿いにカットインしダンクを決めている。
なお、Gリーグでは今季22試合に出場して平均17・2得点、5・7リバウンドを記録しており、NBAでは2020年2月9日のウィザーズ戦以来これが今季10試合目の出場。

 渡邊は第1クォーター残り3分48秒、ヨナス・バランチュナスとの交代でコートに立ち、ディフェンスリバウンド1つを獲得して、ジャンパーを1本放ったがこれをミス。しかし第2クォーターはスタートから出場し、同クォーター残り8分48秒にはロケッツのディフェンスを引きつけたジョッシュ・ジャクソンからのアシストを受け、ボスハンドダンクを決めた。その後ロケッツのオースティン・リバースにレイアップを決められ、スコアを25-42とされたグリズリーズはタイムアウト。このタイミングで渡邊は再びベンチへ戻ることに。

 迎えた後半、第3クォーターには出場しなかったが、第4クォーター残り9分2秒に再びコートへと戻った。タフショットを放ち、トランジションでは右ウイングの3ポイントシュートをアテンプトするが、リングに嫌われる。またドライブから豪快にダンクを試みた際に、ロケッツのブルーノ・カボクロにブロックされてしまったが、会場ではその臆することない大胆さにどよめきが起こった。
 最終的に渡邊は試合終了までコートに立ち、約16分の出場時間の中で2得点3リバウンド2アシストを記録。

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◆11試合目◆

2020年2月28日(日本時間29日)、メンフィス・グリズリーズの渡邊雄太がフェデックス・フォーラムで行なわれたサクラメント・キングス戦に途中出場した。グリズリーズは101-104で競り負け、5連敗を喫している。

30-21とリードして迎えた第2クォーター頭から渡邊に出番が回ってきた。

渡邊は主にハリソン・バーンズとマッチアップ。バーンズにボールが入ると、腰を落とし身体をぶつけて守れていたが、チームはダブルチームを選択。毎回トラップを仕掛けたが、そこから展開され3ポイントシュートを許すなど、点差を詰められた。

トランジションから速攻に走った場面では、ゴール下で味方のキャッチミスしたボールをフォローし、そのままシュートを狙ってファウルを誘発した。だが、このフリースローを2本とも失敗してしまう。

オフェンスでは主にコーナーに待ち受け、味方と合わせる機会をうかがったが、ボールに絡むことはなかった。その後も、セーフティーに戻るなど献身的なプレーを続けたが、約4分間で存在感を示すことはできず交代し、再びコートに戻ることはなかった。

Gリーグでは他の選手を圧倒する渡邊だが、NBAの舞台では思うようにその実力を発揮できていない。限られた時間の中で結果を出すことは容易ではないが、2ウェイ契約の渡邊にとって残された時間がわずかである。


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◆12試合目◆

2020年3月1日(現地時間2月29日)、メンフィス・グリズリーズがホーム、フェデックスフォーラムでロサンゼルス・レイカーズと対戦。2wayを結ぶ渡邊雄太は3試合連続でベンチ入りを果たした。

 ホームアリーナでありながら2日連続での試合となったグリズリーズだが、この日は序盤からディフェンスが機能。前半を終えた時点でアンソニー・デイビスに13得点を奪われたものの、レブロン・ジェームズを7点に抑え、58-46とリードを奪って試合を折り返した。

 後半に入ってもディフェンスの強度が落ちないグリズリーズはレイカーズにペースを渡さない。第3クォーターを68-88と20点ものリードを奪われたレイカーズはダブルチームなどでグリズリーズからボールを奪い反撃を試みるが、1ケタにリードを縮めるのが精いっぱい。最終スコア105-88でグリズリーズが勝利し、レイカーズのレイカーズの連勝を7で止めるとともに、自チームの連敗を5でストップでさせた。

 オフェンスでははルーキーのジャ・モラントが27得点14アシストと大爆発。さらにディロン・ブルックスが24得点、ヨナス・バランチュナスが22得点20リバウンドと3人が20得点オーバーして勝利に貢献した。

 渡邉は12分36秒のプレーイングタイムで得点は3に終わったものの、第3クォーターにはセカンドユニットの一員として、持ち前のディフェンス力を発揮。レイカーズの得点を抑えることの一翼を担った。

渡邊は第1クォーター残り2分56秒にヨナス・バランチュナスに代わって出場すると、第2Qにオフェンシブリバウンドを奪ってからのティップインで得点。チームがリードを広げた第3Qにも出番が与えられ、ディフェンシブリバウンド1本、そして獲得した2本のフリースロー中1本を成功させた。同Q終盤にはランニングダンクを決められなかったものの、最終的にベンチから12分36秒の出場で3得点、2リバウンド、1スティール、1パーソナルファウルを記録。出場時間帯のチームの得失点差を示すプラスマイナスは、マイナス6だった。


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◆13試合目◆

2020年3月2日(日本時間3日)、メンフィス・グリズリーズの渡邊雄太がステイトファーム・アリーナで行なわれたアトランタ・ホークス戦に途中出場した。グリズリーズは127-88と球団史上2位となる39点差の大差をつけて圧勝している。

渡邊は111-75と大勢が決した第4クォーター残り5分25秒から出場。直後にアシストを記録したが、残り57.5秒に放ったジャンプショットは決まらなかった。フィールドゴール試投はこの1本のみ。出場時間帯のチームの得失点差を示すプラスマイナスは、プラス3だった。

試合はグリズリーズが開始から11本のFGを外したものの、24-23と1点リードで第1Qを終えると、第2Qには連続14得点をあげるなどし、3点差でハーフタイムに突入する。

第3Qにもグリズリーズは連続15得点をマークし、このクォーターだけで32-19と大きくリードする。ホークスのロイド・ピアース・ヘッドコーチは第4Qの早い段階でスターターをベンチに下げた。


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◆14試合目◆

2020年3月5日(現地時間4日)、メンフィス・グリズリーズがバークレイズ・センターにてブルックリン・ネッツと対戦。渡邊雄太は5戦連続出場を果たした。

 第1クォーターは競った展開となり、22-23とグリズリーズの1点ビハインドで終了。しかし、第2クォーターはディアンソニー・メルトンやタイアス・ジョーンズの3ポイント、ヨナス・バランチュナスの3点プレーなどでスコアを伸ばし、52-45とリードして試合を折り返す。

 第3クォーターにはジョシュ・ジャクソンの9得点などでさらに点差を広げ、82-65で第4クォーターへ。その後も着実に得点を重ねていき、点差が31点に開いた試合時間残り5分43秒に渡邊もコートイン。投入から1分後に3ポイントを沈めると、残り2分34秒にはオフェンスリバウンドで確保したボールを自ら持ち込み、相手のブロックをかいくぐるフローターショットを決めた。

 試合はそのままグリズリーズが逃げ切り、118-79で勝利。堅実なディフェンスでもチームに貢献した渡邊は、約6分間の出場で5得点2リバウンド1スティールをマークした。

最終クォーター残り5分43秒、30点リードの場面で渡邊雄太に出番が回ってきた。これまではディフェンスでの貢献が目立っていた渡邊だが、今日はオフェンスで積極的な姿勢を貫いた。

リバウンドのこぼれ球を拾うと、そのままボールをプッシュ。味方にボールを一度預け、3ポイントラインに開きリターンを要求し、そのまま3ポイントシュートを沈めた。

直後には、ハンドラーとなり拳を挙げてゲームメイクするシーンも見せた。その後、ステップバックの3ポイントシュートは外してしまうが、オフェンスリバウンドを奪取し3ポイントラインまで戻ると、ディフェンスを1人かわし、2人のブロックショットをかいくぐってドライビングレイアップを決めた。


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◆15試合目◆

2020年3月6日(日本時間7日)、メンフィス・グリズリーズの渡邊雄太がアメリカン・エアラインズ・センターで行なわれたダラス・マーベリックス戦で4得点を記録した。グリズリーズは96-121で完敗している。

渡邊は88-109と大差をつけられて迎えた第4クォーター残り4分9秒からタイムアップまでプレイ。残り2分30秒にドライブからレイアップを決めると、同1分24秒に速攻から得点した。最終的にフィールドゴール2本中2本成功の4得点。2オフェンシブリバウンド、1スティール、2ターンオーバーを記録した。出場時間帯のチームの得失点差を示すプラスマイナスは、マイナス4だった。

試合はマーベリックスが前半終盤に19-2と猛攻を仕掛け、12点のリードでハーフタイムを迎えると、第3Qに34-16と圧倒。2連勝を飾り、今季初めて貯金を「14」としている。

連勝が3で止まったグリズリーズ(31勝31敗)は、ジョシュ・ジャクソンが16得点、ディロン・ブルックスが15得点、ヨナス・バランチュナスが14得点、11リバウンド、ジャ・モラントが11得点、8アシストを記録した。

タイラー・ジェンキンズ・ヘッドコーチは「彼らは本当に、本当にハードに競った。本当にショットが素晴らしかった」と、マーベリックスに賛辞を寄せている。

「第1Qや第3Qの最初に我々は守備が良くなった。改善しなければならない」。

一方、マーベリックス(38勝25敗)はクリスタプス・ポルジンギスが26得点、11リバウンド、4ブロック、ルカ・ドンチッチが21得点、セス・カリーが15得点を記録した。

5試合連続で20得点&10リバウンド超を達成したポルジンギスは、この5試合で平均30.0得点、12.2リバウンドと好調。この日は出場時間帯のチームの得失点差を示すプラスマイナスが、プラス38だった。

ポルジンギスは「いろいろと解決し、本当にやりやすくなるまでに少し時間がかかった」と述べている。

「今は自然に感じている。試合のリズムにのれていると感じているよ」

「自分がどこからショットを打つか、いつアグレッシブになれるかが分かる。よりシンプルに、ナチュラルに感じるんだ。良いリズムだよ。続けていきたい」。


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◆16試合目◆

2020年3月7日(日本時間8日)、メンフィス・グリズリーズの渡邊雄太がフェデックス・フォーラムで行なわれたアトランタ・ホークス戦に今季16試合目の出場を果たした。

グリズリーズは118-101で勝利している。

渡邊は、チームがリードを17点(118-101)に広げて勝利を確定させた第4クォーター残り1分10秒からコートに入り、試合終了までプレイした。渡邊は、最終的に1分10秒プレイし、得点、リバウンド、アシストなどの主要スタッツはなし、出場時間帯のチームの得失点差を示すプラスマイナスは0だった。

グリズリーズ(32勝32敗)は、ヨナス・バランチュナスが27得点、17リバウンド、3ブロックと大車輪の活躍で勝利に貢献。そのほか、ジャ・モラントが24得点、5リバウンド、6アシスト、3スティール、ジョシュ・ジャクソンが17得点、ディロン・ブルックスとディアンソニー・メルトンがそれぞれ13得点を記録した。

敗れたホークス(19勝46敗)は、ジョン・コリンズが27得点、8リバウンド、前戦(現地6日のワシントン・ウィザーズ戦)を体調不良のため欠場したトレイ・ヤングが16得点、ケビン・ハーターが11得点、ジェフ・ティーグが10得点だった。

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2020年3月10日(日本時間11日)にフェデックス・フォーラムで行なわれたオーランド・マジック対メンフィス・ウィザーズの一戦は、テレンス・ロスがベンチから24得点の活躍を見せ、マジックが120-115で勝利した。グリズリーズの渡邊雄太は8試合連続ベンチ入りしたものの、出場機会はなかった。

マジック(30勝35敗)はロスのほか、マイケル・カーター・ウィリアムズが20得点、ニコラ・ブーチェビッチが19得点、11リバウンド、7アシスト、DJ・オーガスティンが16得点をマークし、これで3連勝。

グリズリーズ(32勝33敗)はヨナス・バランチュナスが27得点、16リバウンド、ジャ・モラントとディロン・ブルックスがそれぞれ21得点、ジョシュ・ジャクソンが15得点を記録した。

渡邊はこれで2020年2月26日(同27日)のヒューストン・ロケッツ戦から、8試合連続でベンチ入りを果たしている。

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