自分の嫌いなところ

下手(したて)に出がちな自分が、ときたま嫌になる。

自分と似たような人と出会うこともあって、その人のバックグラウンドを訊いてみると、だいたいが会社員を長くやっている(いた)、もしくは、厳しい組織の中で生きている人だ。なので、一種の会社員病、組織病な気がしてる。

病と呼んだけど、決して悪いことでもなくて、むしろこの日本の社会で生きる上でとても大事な姿勢だと思っている。

しかし、タテマエがホンネを侵食してしまうとき、それは病となる。それに苦しんでいる人をたくさん見てきたし、未だに自分自身も苦しいときがある。


なんだか生きにくいよね。


自分は一昨年の一年間、オーストラリアへ留学に出ていたんだけど、そこでの生活は全くそういうのがなかった。

やっぱりホンネとタテマエというのは、日本特有なんだなと身を持って感じた。


一度、そんな世界を体感してしまうと、日本のそれはなんだかバカらしく感じてしまう。


自分がもっと若い時に海外生活をしていたら、日本に帰ってこなかっただろう、と、そんな風に思うときもある。

けども、海外は海外で、また違った生きづらさというのは存在していて。そういうことも留学中に色んな国の人と接することで知ることができた。

なので、自分がいる環境でどう順応していくかが大事なことで、海外がいいだとか、日本が悪いだとか、そういう風に物事を見ていたら、結局どこにいてもつきまとうんだろうな、と思う。

紐解いて考えてみると、嫌なのは、下手に出がちな自分ではないような気がしてくる。

そういう文化だったり、美徳を理解しないで、相手に偉そうに出られるときが嫌なんだ。

そのときの自分の心を覗いてみると、相手をとても小さな人間だと評価してしまっている。そして距離を置く。


結局、なにが言いたいのかというと、
なんでもかんでも、悪いのは自分だと思いがちな自分が嫌なんだ、な。

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