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パッケージにかける思い

皆様、ご機嫌いかが?小林未郁です。
「Mika Type は」の仕様につきまして、ちょっぴり書き記してみたいと思います。

音楽を聴いて来た環境

私は世代的に レコード→カセットテープ→CD→MD→データ と音楽を聴く環境としてはメディアの変遷期でそれはそれは目まぐるしく変わって行きました。
人生で最初に買ったのはレコードです。
両親も音楽が好きなので、生まれた時から実家にたくさんのレコードがありました。

小学生の頃は大好きなアイドル(ナンノちゃん)のレコードをお小遣いをせっせと貯めて地元のレコードショップに買いに行くのが毎月の楽しみで、しかし小学生ですからそうそう全部は集められない、
これまでに発売されている作品を買うか、新作を買うかで悩みに悩んだり。
でもそうして手に入れたレコードへの愛情は非常に深く、LPの物理的な大きさによるカバー写真のインパクトには本当にワクワクしました。

そこから一瞬だけカセットテープでシングルやフルアルバムが発売される時期があり(演歌はカラオケで歌いたい層が多いので、今もカセットテープが根強く残っておりますね)、その後CDの時代がやって来ます。
高校生になる頃にはお小遣いも増え、多ジャンルのシングルやアルバムを購入、時には中古CD屋さんで安くなっている見知らぬ海外アーティストのアルバムをジャケ買いしたり、ふとテレビで聴こえて来て耳に残った音楽を必死に探して、友達にも一緒に探してもらってやっと見つけてようやく買う事が出来たり。

東京に出て来てからはレンタルショップが主流になり、レンタルしてMDにダビングし、ちょこっと気になっていたアーティストのアルバムをお試しの気持ちで聴いたりも。
そしてその中から好き!と思ったらCDショップで新品を購入、というような事をして音楽を聴いていました。

あれよあれよとデータの時代になり、アーティスト自身も自力でCDRに焼いて自分の音楽を販売出来る時代になりました。
今はサブスクが主流になりつつあるので、音楽データをアップロードすれば世界中の方々に聴いてもらえるチャンスが誰にでもあります。
私は、アーティスト本人が自力で活動して行ける、という状況を大変好ましく思っております。
なので、世の中がデータに移行していった時も、どうなっちゃうのかな、とは思いましたがそこまでの憤りはなかったように思います。

データ主流の今だからこそ!パッケージにも力を入れたい!

子供の頃からこのような音楽の聴き方をして来た人間にとっては、パッケージを手に取る、という行為そのものに思い入れがあるのです。なのでアーティストになってからも、パッケージを作ることがとても好きです。プラケースにするのか、紙ジャケにするのか、デザインの方向性をどうするのか、どんな歌詞カードにするのか、などなど。(音にこだわるのは当然の前提として、ですよ。)
そうやって出来上がったCDが事務所に納品され、段ボールを開けてそれを手に取った時の喜び、恐らく自分のCDを手に取るのは私が一番嬉しいんじゃないかな。笑

ただ、世界的にはCDそのものがなくなりつつあります。それを聴く為の機器すらなくなりつつある。
最早日本だけなのではないか?とも思える環境ですが、海外のイベント出演をするとCDというパッケージを買ってくださるファンの方が多いです。
もちろんそこにサインをしてもらえるから、というのもあると思いますし、グッズの位置付けという意味もあると思います。
サイン会で対面して手渡しをするから、という理由もあるかもしれません。
もしかしたらCDは買ってくれているけど、聴くのはサブスクで?とも予想しています。

中身のCDを実際にコンポなどで聴かなかったとしても、私が子供の頃パッケージを手に取った時の感覚、家に帰って開けるまでのワクワクした時間、そんな喜びを皆様にも感じてもらえたら本当に嬉しく思います。

そんなこんなで三部作の最終作品「Mika Type は」、通常版でもかなりの重量になりましたが特別版は更に特別なものにしたく、相当な気合いが入ってしまいました。
1セット300g、10セット運ぶだけで3kgです。
仕様の着想は過去に頂いたクラシックの愛蔵版レコードです。重厚な本棚にシリーズで揃えたら壮観だなと思えるような、一生残しておきたくなるような、そんなパッケージがこんなに昔に作られていたのだな、と言うことに感動しオマージュしたくなりました。

先日ツイッターにも書きましたが、通販では特製の紙袋に入れた状態でお届けしたい余り、送料は思いっ切り赤字です。
でも、特別版はあの特製紙袋に入ってないと意味がないんです!

独りよがりかもしれないし、かさばるから嫌、そんなの無駄、という人もいるかもしれない。
でも、表現者が思いを込めてこだわりを持って作品を生み出さなくてどうするんだ。

これからもこんな風にアーティスト活動を続けて参ります。

それではまたの投稿まで、ご機嫌よう。

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