パラソルシアター　2020/8/22 Sat

こんにちは、葛飾区亀有にある「絵と言葉のライブラリー　ミッカ」のスタッフ、粕川です。

先日、数ヶ月ぶりに、
ミッカにて「パラソルシアター」という読み聞かせイベントを行いました。

パラソルシアターが生まれたきっかけ
今年の梅雨は長く、８月に入るまでは傘が手放せませんでしたよね。
ただでさえ、コロナの影響で気分が晴れないところに、
長引くジメジメ、ムシムシは応えました。
そんな梅雨時に、傘をさしながら列になって登校する小学生に遭遇。

「傘」+「ソーシャル・デイスタンス」もしかしたら・・・？

ＮＥＷスタイル？での楽しい読み聞かせが出来るのでは？
そこから今回の「パラソルシアター」の企画がスタートしました。

「雨」「傘」と聞くと、一見、嫌だな、濡れるな、とマイナスのイメージを浮かべますが「雨って楽しい、色んな音がする、濡れても気持ち良いかも」と、プラスの側面に焦点を当てながら３冊を選書。

１冊目「かさ」 （文研出版）
文字の無い絵本の「かさ」は、正直、楽しんで頂けるか不安でしたが、雨の音を聴きながら、絵本の情景を見て、子供達が、お客様達が、自分の物語を紡いでいく瞬間・・・。
不思議な空気感を感じることが出来ました。〝文字がない絵本〟ならではの醍醐味でした。

２冊目「あめふりくまのこ」（ひさかたチャイルド）
音楽に合わせてお楽しみいただきました。
ジャズ風の歌をチョイス！
絵本の中の「くまのこ」と歌を楽しみながら、傘を左右にスイング♪
おしまいに、「傘でもかぶっていましょうと、葉っぱを頭に・・・」
のせちゃいました（笑）

３冊目「あめこんこん」（講談社）
音読紹介させて頂きました。
１節に音符をつけてお歌にして紹介したのですが、
フェイスシールド＆マスクの装着で、実はかなり息苦しく、
声が裏返ってしまわないかドキドキものでした（笑）。
本当は、子供達といっしょに歌を歌いたかったのですが、
飛沫が飛ぶ心配があったので、歌に合わせて傘を上下に動かして、
楽しんでいただきました。

普段、マイナスに受け止めがちな「雨」も、
見方を変えてみると「ウキウキ、わくわく」楽しいものに!　
当たり前と思っていた感覚が、
見方を変えると違う感覚へと変化していく・・・
今、私たちが置かれている状況がまさにそうなのかもしれないと、
感じました。
そして、今だから気付けたこと、こんな時だからこそ出来ること、
未来を夢見る子供に大人達ができること、
きっとまだまだたくさんあるはず!　

さて、次の「わくわく、ドキドキ」は何処にあるのかな？
傘をさしながら探しに行ってきま～す・・・

ミッカスタッフ　粕川智子　

絵と言葉のライブラリーミッカ

絵と言葉の本だけを集め、ライブラリー、シアター、ギャラリー、アトリエを内包した子どものための小さな図書館。

【住所】東京都葛飾区亀有3-26-1 リリオ館7F
【アクセス】JR常磐線 亀有駅南口　徒歩30秒(東京メトロ千代田線直通）
【開館時間】10:00～17:30
【おやすみ】月曜、第4木曜（祝日の場合は翌日）
【Tel】 03-6662-4315
【入館料】こども（小学生以下）無料／中高生・保護者 200円
※16歳以上のみでの入館はできません。お子さまと一緒にお越しください。