「辞めたい」の理由は基本的にネガティブじゃなかろうか

 退職エントリーってのをここ数日読んだ中で、ほぼ全て共通して「本音を隠してるな」と思ってしまい、改めて「人はなぜ会社を辞めたいのか?」という自問をしていた中で気づいてしまった。。

僕はすべてネガティブな理由で自分は転職をはじめてた

《転職ナビ》という事業に在籍するため、ユーザーインサイトに迫る意味でも「辞めたいと思った理由」に向き合ってみる。

たぶん僕に関わりがあったり、雇用されてた方がこのエントリー見たら、泡吹くと思うけど、シンプルな感想をフラットな感情で置かせていただきます。

1社目は「社長にキャリアの意向を無視されたから」

 新卒で入った会社では、入社時に「広告の企画をしたい」と社長に伝えていた。社長も「そういう会社だから」と快諾して仕事は始まった。

順調に企画案件を進め、新規案件の獲得も部署一丸でやっていた。
年間の売上目標だって達成した。

そんな、順調な流れで2年目を迎える頃

「社内で利益が一番出るDTP部門でデザイナーをやってくれ」と、脈絡なくオファーが来た。

まったく異論は認める雰囲気もなく、仕方なしに転属をしたが、暫くして先輩から「この部署から転属は実例があまりない」と聞いてしまった。

そこでこう思った

そうだ、転職しよう

2社目は「モラルがぶっ壊れてたから」

 とにかくぶっ壊れていた。ズルをしたり人に迷惑をかけることをオーナーが進んでやっていた。

ぶっ壊れたモラルの中で意識を保ちながら、一定の品質の仕事をするのは本当にくたびれた。

モラルがいかに壊れていたかは数年後にでも書きますが、1つエピソードを挙げるなら「オーナーが石川名義で領収書を切って勝手にお金を引き出していた」など。

モラルというか、人格が壊れていた。
そして結構な狂人だったので簡単にはやめられないなと悟った。
なのでずっと思っていた

いつか、ここを辞めよう

3社目は「まともに仕事が出来ないから」

 ビジネスを進める上で、共通言語やリテラシーが合わない場合は、なかなかまともに仕事ができない。そう感じたのは3社目だった。

何かを進めようとするたびに用語やフレームワークについて説明をしたり、一般的な他社事例がどうなっているかを解説したり、その上で施策として何をしたら有効化を図示したり。

1つ1つの物事を進めるのにとても燃費効率が悪かった。

加えて、問題についてライトを当てると嫌がられた。
課題を浮き彫りにしようとすると、見えない圧力を感じた。

日々、心底思ったのは「まともにいい仕事がしたい」ということだった。

そこでこう思った

そうだ、転職しよう

転職理由は総じて「《世界線》を変えたいから」

 アニメ《シュタインズゲート》的な発想ですが、転職とは世界線の転移だと思っています。現に、リブセンスに入り、これまでの当たり前が変化し、8年間のハードモードの世界とは違って毎日が幸せです。

会社とは1つの《世界》であり、その世界と調和した人が活躍して重用されるものです。

漫画《ベルセルク》のような復讐ベースの世界観の会社もあれば、漫画《左利きのエレン》のような情熱マッチョの世界観の会社もある。

どうしてもその世界の中で活躍出来ない場合は、多いにある。

あとはその世界観そのものが歪んでいたり、間違っている場合もある。

「じゃあこの世界を変えよう」という気持ちで各社ともに葛藤したけど、会社という世界を変えるにはオーナー権と操業権が必要なので、容易には出来ないのが実情。

なので、社員でも役員でも、オーナー社長以外がもつ基本的な選択肢は「世界線の転移 = 転職」なのだと考える。

例えばこんなとき、世界線を転移したくなる、はず。

 以下のことが起きると僕の場合は別の世界線への転移願望が強まる。
ので、同じ感覚の人もいるはずだと信じて書き連ねてみる。

・自分というキャラがモブ化して居なくてもいい気がする
・なんど考えても旅の末路がバッドエンド
・消費するHPとMPが無駄に多い(燃費が悪い)
・習得してきた剣技や魔法が通用しない
・仲間同士で攻撃スキルを発動しあってる

何度か転移して思うけど、
自分にあった職場は必ずあるということ。

 自分にあってないと思ったら、転職という判断をするのは間違っていないと確信している。

もちろん、自分なりのチャレンジをしっかりとやり切って「もうこれ以上は手を尽くすことはできない」となってからが望ましい。

でも、その前に疲弊して心が死んでしまうなら、転職を考えたほうがいい。

おわりに

 疲弊した状態で転職メディアにたどり着いてるケースがこれによって見えてきたので、その前提にたったときに、プロダクトとしてサービスとして、どうあるべきなのか有効な仮説が立てられそうな気がしています。

今はまだ至らぬ点がありますが、これから転職ナビを盛り上げてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

サポートいただけたら、嬉しくて本屋に行くと思います・・・笑