見出し画像

2人目と胚の凍結保存について悩む

私は不妊治療を経て、2024年5月に第一子女児を出産した。
前年に3回採卵をし、計5つの胚盤胞の凍結に成功。
内1つを自分の誕生日に移植し、娘を授かることができた。

私は長年、子供は0か1で良いと思っていたので
不妊治療をしていた時、「神様、たった1人で良いのです。どうか授けてください」と願っていた。
なのに、娘が生まれて「こんなに可愛い子なら、もう1人欲しいかも」と思い始めている。
欲は尽きないものだな…と驚くばかり。いや、実際に育児をして、自分が変わってしまっただけかもしれない。

重要な選択だし、欲しい気持ちとためらう気持ちが半々なので、直ちに決断することが出来ずにいる。
自分の頭の中を整理するためにこのnoteを書いている。


2人目が欲しい理由

まず、私が2人目の子供を持つことを考えている理由は以下。

将来の楽しみが増える
娘の成長を見るのが楽しくて、この経験・気持ちをもう1回味わいたいと思っている。

家庭内で遊び相手が出来る
娘と2人目の子が一緒に遊ぶことができる。大人よりも子供同士で遊んだ方がきっと楽しいはずだから。

夫が望んでいる
夫は昔から、10人ぐらい子供欲しいと冗談で言っていた。実際に子育てをしてからは、1人でも全然良いけど、可能であれば2人欲しいと言っている。

親の介護負担が軽減される(?)
子供達にはなるべく負担をかけないよう、老後の資金を蓄えて施設に入るつもりだが、
やっぱり子供は多少なりとも親のお世話をしないといけなくなる。
兄弟がいれば、親が亡くなった後も助け合いながら生きていける(はず)。
(ただ、仲の良い兄弟であっても、介護をきっかけにトラブルに発展することもあるので、これについては兄弟がいることが必ずしも良い!とは言えないかも…)

娘のために購入したベビーグッズを活用できる
ベビーベッドや哺乳瓶、おもちゃ、サークルにプレイマット etc. 意外と沢山買い揃えないといけなかった。
もう1回ぐらい使わないと勿体ない気がする(笑)

2人目をためらう理由

一方で、2人目をためらっている理由は以下。

体力的にきつい
ほぼワンオペで、実家も離れており簡単に助けを求められない。既に30代後半で、体力の衰えが懸念される中、上の子(娘)を見ながら下の子をお世話できる自信がない。今後数年以内に猫の介護もやらないといけない。家事(特に掃除)や仕事、ボランティアもきちんとしたいし、自由な時間もたまには欲しい。

経済的に厳しい
共働きなので、2人分の養育費を払うことは不可能ではない。でも、1人増えることで老後資金は当然減ってしまうし、私か旦那が突然亡くなって収入が減ることだってあるかもしれない。

私はずっと、子供は1人で良いと思っていた
理由▼

私は本当は、娘や夫のためにという理由だけで2人目を欲しがっているのではないか?と思う。自分でも分からない。もしそうであれば、2人目の子にとても失礼だし、可哀そうだと思う。
(ネットで「上の子にもしものことがあった時のために2人目を産む」というママの投稿を見かけたけど、私は決してそのような理由で生むことはない。娘は何者にも代えられない。2人目の子がいたって、娘を失うなんて想像できない程悲しく恐ろしい。)

自分自身が妹達との関係に苦しんだことがある
「兄弟がいないと可哀そう」と言われるが、私には妹が2人いる。これまで沢山喧嘩をしたし、比較されたこともあった。妹との時間や費用の兼ね合いで、やりたいことを我慢したこともあった。将来は遺産相続問題も発生しそう。1人だけに愛情を注ぎ、やりたいことを思う存分させてあげることも悪くないと思っている。

高齢出産に伴うリスク
経産婦の場合40歳以上が高齢出産となり、凍結保存している胚も34歳の時のものであるといえど、
30代後半での妊娠出産は糖尿病や高血圧になるリスクがそれなりにある。赤ちゃんへの影響が心配。

凍結胚はどうするか

ちなみに、もし2人目を作る場合、
今保管している4つの凍結胚を利用する予定だ。4つ移植しても授からなかったら潔く諦める。新たに採卵をすることはないし、後悔もしないだろう。

私はAMHが低めだったので、採卵で胚盤胞を2個得られたにも関わらず、翌月も採卵してさらに3個の胚盤胞を凍結した。
何回か移植しないと授からないと思っていたので、少しでも若い時の卵を沢山採っておきたいと思ったからだ。
ありがたいことに、1回の移植で授かり、娘が生まれた。

もし2人目をすぐに授かった場合や、2人目を作らない場合、凍結保存している胚は廃棄することになる。
廃棄については倫理的に抵抗感がある。胚を移植して娘の命に繋がった経験があるからこそ、芽生えた命の源を、自分達の子供を捨ててしまうようで辛い。

こんなことになるなら、連続で採卵すべきじゃなかったかな…とも思うが
もし連続採卵していなければ、娘には出会えなかった(後に得た胚盤胞の方がグレードが高かったので、そちらを移植された)。
それに、自然に性交しても、受精卵が細胞分裂を繰り返して胚盤胞になるが
それが着床しないということは普通にあるし、着床が完了して初めて妊娠*=命の始まり になるのかな?と思う。
*産院の先生によれば、臨床学的には着床後、胎嚢が確認出来たら正式な妊娠成立となるらしい

凍結した胚をいつまで保存するか。
この先もしかしたら2人目を作ることになるかもしれないので、廃棄にはしばらく踏み切れなさそうだ。
保管料が安くないので悩ましいが、妊娠可能な年齢を過ぎたら廃棄することになりそう…

おわりに

「欲しいけど難しい」というのが今の気持ちかもしれない。いわゆる「2人目の壁」。
もう少し若い時に1人目を産んでいたら、今頃2人目がいたかもしれない。

でも後悔はしていない。若い時にしか出来ないことを思う存分に出来て、自分の人生を楽しめたから。若い時に産んでいたら絶対に後悔していたし、遊びたい気持ちの方が勝って今みたいな心の余裕はきっとなかった。私の場合は。
可愛い娘に出会えて、出産育児という経験が出来て、猫という兄弟が既にいる。適度に自由な時間(ボランティアが出来る時間も含めて)がある。それだけで十分なのかもしれない。

~高齢出産について~
高齢出産について、否定的な意見が多いが、私はメリットもあると考えている。
主に3つ。

  1. 心に余裕がある人が多い
    自分の好きなことを十分にやってきたので、余裕を持って子供と向き合うことができる

  2. 経済的に余裕がある人が多い
    ある程度キャリアを積み、貯蓄もあるので既に家や車を持っていたり、教育やレジャーにかけられるお金を十分に持っていたりする

  3. 実は介護負担が少ない?
    親と子供の年齢差があるため、子供が比較的若くて体力がある時に親の介護ができる(育児と介護が重なると気の毒だが…)(子供にはなるべく迷惑を掛けたくないし、私自身は子供に介護をさせるつもりはないけど、多少なりとも子供には負担を掛けてしまうことになると思う)
    また、親が早く亡くなるので、親の金融資産を若い時に手に入れることが出来、残りの長い人生を十分に謳歌することができる

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集