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今日は2022/7/19の日記「読め読むなぐちゃぐちゃにしろ」

・なんというか(なんというか、って単語、私めちゃくちゃよく使うな)(めちゃくちゃもよく使う)(なんか、もよく使います)、小説を機能的なものと思いたくないという感情があるし、そういうのを追求していくのが、本当に文章の着地点なのか? と思わされます。

・世に出回っていて、多大な評価を受け、色んな人に様々な影響を与えている本というのは、基本的に整然としていない印象を受けます。文豪と呼ばれる人の本には、まるで機能的なイメージがなくて、そこには作者個人の哲学や思想がごちゃごちゃとしっちゃかめっちゃかに描かれていて、私はやっぱりそれが好きだな、と思う。

・この前の記事で、私にはライトノベルみたいな文章が書けなくて困ると書きましたが、たぶん住んでるところが違うんだと思います。でも出発点は本来同じはずなんだ。小学校の通学路で一人とぼとぼ歩きながら、頭の中で物語を作るっていうのを、創作をやる人ならみんなやっていたはずだと思うんです。でも、向かっている先はまるで違う。私は自分の作品をぐっちゃぐちゃにすることに心根を張っているし、読みやすいと言われたら読みやすくあってたまるかと思ってしまう。

・「文章が上手い」と「小説が上手い」はたぶん違う。両方上手い人もいるが、どっちかが下手な人もいる。絵で言えば、デッサンはできるが魅力的でない人と、魅力的だがデッサンはできないみたいなことだろうか。魅力的でデッサンができたらいちばんいいが、これができるのは創作の人口が1000いても一人だと思う。

・そして、デッサンができた上でデッサンをぶち壊しにして魅力的な絵を描く人。魅力的な絵を描く能力があるけどそれを放ってデッサンを頑張る人もいるだろう。私がなにに属するかは知らんが、でもどっちもできたらいいなとは思う。

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