今日は2022/6/21の日記「先生お久しぶりです! そして私にはニーチェが必要だった」
・今日は、諸事情あってしばらくお休みしていた塾講師のお仕事に行った。別に意味もなくサプライズ復帰だったんですが、生徒が私の想像する五倍も嬉しそうにしてくれてて、ああなんで休んでたんだろうと思った。そんなに喜ばんでもというくらいみんな喜んでくれて、みんなでキャッキャウフフした。そんなにいい場所なのになんで休んでいたのか。通勤に1時間かかって就活などに支障が出るし、人が多いと過呼吸起こすからだよ!~電車に乗れなかった~
・人混みとか電車が、薬のおかげかやっと楽になってきましたね。不安剤なしではまだ無理だが。
・そのくせ不特定多数の人間を相手にする接客ができるんだからなかなかよく分からん。店員として見られると個人として見られなくていいから楽なのかな。会話もマニュアルだし。
・そんなこと言ったら電車だって私はただの乗客だし、街中じゃ人混みの一員なんだけど、なんか見られる感じがして嫌だ。緊張して呼吸が難しくなる。実際見られてんのかな。美星がかわいいから?🥺
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・十六歳から十九歳くらいまでの期間のことを私の中では暗黒時代と呼んでいる。同世代の人間はこのときにいちばん華やかになるものだと思うが、私はこの時期がいちばん腐っていた。
・寝て起きてアルバイト、寝て起きてアルバイト、死にたいとすら思っていなかった。実際には様々なことをやっていたんだろうけど、思い出そうとしても一切思い出せない。この時期ほど腐れていたときはなかった。
・いちばんしようもないくせに、このとき、いちばん舐め腐ってもいた。周りにいる人間なべて自分以下だと思っていたが、下水道で寝そべっているみたいな私より酷い人間なんかいるはずもなかっただろう。
・時期としては、家庭裁判所で審判を受けたあとだ。どんなに更生を志しても、もう中学も卒業してしまっていたので、私にはやり直す機会がなかった。社会には出たが所詮フリーター。先輩は「これは社割だ」とか言って店の煙草をポケットに入れて半額だけレジに突っ込んでいるような人で、そういう人ばかりだったから、そこで潔白に生きようとしたって無意味だった。
・そろそろ働いたらどうだ、と親に言われ、全然働きたくなかったので通信制の高校に入った。そして慣れない単位制に翻弄される中、ぼんやりと立ち寄った本屋でたまたまその名前の格好よさに惹かれて手に取ったのがニーチェだった。「神は死んだ」の意味くらいは知っておいてもいいかもしれないと思って、適当にぱらぱら捲っていたら、そのまま五時間その本屋のソファーでツァラトゥストラを読みふけった。当然馬鹿だから意味が分からないことが多くって、隣にあった解説書も一緒に読んだ。
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