
初心にかえった気持ちで学び続けることを忘れずに。
Eテレのイタリア語学習番組を観ている。
ここ数年はイタリア現地で旅をしながらイタリアとイタリア文化を学ぶ構成だったが、おそらくこのご時世の関係でスタジオ(リモートのような形)で学ぶようになった。
「旅するための」とタイトルからわかるように、今はまだイタリアを旅することはできないが、以前のように気軽にイタリアを旅するいつかのために学んでおこうというのが趣旨だ。
わたしもイタリア語学習は日本より現地で五感を使って学んだため、以前の現地を旅しながら学ぶという構成が好きだったが、このご時世なので仕方ないことだ。
現在番組に出演して学んでいる女優さんが、スタジオで一生懸命学ぶ姿にとても惹かれている。だからいつか彼女も現地を旅しながら学ぶ姿を番組でやってほしいなとも思う。
内容は初歩の基礎的なことなので、留学から今年で10年経ったといってもほぼ理解できる。ただ内容はイタリア語を学習する上では欠かせないものばかりだ。だから理解しているとはいえ、初心にかえった気持ちで番組を観るようにしている。
この「初心にかえった気持ち」は、ことあるごとに思い返していきたいことの一つだ。わたしも人間なので、だんだん上手くいくようになると「初心」を忘れがちになってしまうこともある。でもその時に立ち止まって、自らを内省して、この「初心」を思い出せるかどうかが大切なのかもしれない。
この半年間、多くのスキルをオンラインで学習した。
おそらく半年前と今では「できない」ことが「できる」ようになって、自信を持てるようになった部分も増えてきたように思う。だからと言って「まだまだ」なことには変わりない。人として「自信」を持つことは大事だけど、それを鼻にかけたり傲慢にならない自分でいたいし、本質を見抜くような人でありたい。
学ぶことは大好きだ。だからこそ、学ぶことが好きな自分は肯定的で自信を持ちつつ、どれだけ学んでも「まだまだ」だという謙虚な気持ちはこれからも持ち続けたい。
イギリス留学をしていた大学の友人がイタリアに遊びにきてくれて、フィレンツェで食べた「Insarata di riso(インサラータ・ディ・リーゾ)」。
Insarataはイタリア語で「サラダ」、diは「〜の」、risoは「お米」。
訳すと「お米のサラダ」。夏になると無性に食べたくなる一皿。
気軽に渡航ができるように緩和されたら、わたしもイタリアを訪れて現地の食について文章を書きたいと思う。
その日のためにイタリア語の勉強はもちろんのこと、文章を書き続けたり写真を撮ったりと、「こうしたい」と思った初心の気持ちを忘れずに続けていこう。