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『入門Webディレクション』 知っておくべき基礎知識 DNSレコード編

今回の記事では、DNSレコ―ドについてご紹介していきます。そもそもDNSレコ―ドとは何か?具体例も交えながら簡単に解説していきます。是非参考にしてみてください!

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01. DNSレコードとは?

DNSとは「Domain Name System」の略称で、インターネット上でドメイン名を管理・運用するためのシステムのことです。

DNSレコ―ドとは、DNSから返ってくる値のことで、ゾーンファイルの中身になります。

これでは少しわかりづらいかと思いますが、DNSレコードは公開情報なので、Web上に存在するDNSレコード確認サービスで調べることが可能です。 

Global DNS Propagation Checkerhttps://www.nslookuptool.com/


【エムハンドのDNSレコード】

例えば弊社のコーポレートサイトを調べると下記の通り情報が表示されます。

■ DNSレコードから分かること
・Aレコード → サーバーのIPアドレスは「219.94.129.82」である
・MXレコード → ウェブサイトと同じサーバーでメールを使用している
・NSレコード → さくらインターネットのネームサーバーを使っていて、ドメイン管理はさくらインターネットで行っている。

つまり、レコードの値を変えると使用するサーバーを変更できるということになります。このレコードの値を変更して、サーバー移管をしたり、ウェブサイトとメールで別のサーバー(サービス)を使用することも可能です。次に各レコードの種類について簡単な解説をしていきます。


02. 各レコードについて解説

① NSレコード

こちらが一番の根幹部分です。このレコードは、「ネームサーバー」がどこかを示しています。つまり、各種レコードが何かを答えてくれているサーバーを示しています。このレコードを変えるタイミングは、基本的にはドメイン移管時のみです。

② Aレコード

こちらのレコードはウェブサイトがどのサーバーに存在するかを示しており、値はIPアドレスで返ってきます。使用するサーバーを変える場合は、IPアドレスを変更することになります。

③ MXレコード

使用しているメールサーバーを示しています。こちらのレコードにはIPアドレスを直接指定することはできません。

m-hand.co.jpの場合は「10:m-hand.co.jp」となっていましたが、「10」が優先度、「m-hand.co.jp」が具体的な値になります。この値の「m-hand.co.jp」のAレコードを参照してメールサーバーとして使用します。

MXレコードに「10:www.m-hand.co.jp」と設定しても大丈夫です。この場合は「www.m-hand.co.jp」のAレコードを参照します。表を見ると「m-hand.co.jp」と「www.m-hand.co.jp」は同じなのでどちらを設定してもメールサーバーは変わりません。「219.94.129.82」を参照します。

例えば、「サイトはエックスサーバーだけど、メールは旧サーバーのものやグーグル等の外部サービスを使いたい」といった希望がある場合に使用することが多いです。

④ TXTレコード

こちらのレコードは言うなればメモです。何を記述しても大丈夫なので、testと記載すれば全世界に「m-hand.co.jp」のtxtレコードは「test」であると公開されます。下記のようなさまざまなものに利用されています。

・SSL証明書の申請用・更新用レコード
・SPFレコードの記載場所
・外部システムの認証用文字列記載


03. まとめ

DNSレコードの簡単な解説をしてきましたが、何が何を表しているかを把握できるだけでも、Webディレクターはお客さんにご案内がしやすくなったり、エンジニアへの対応依頼がしやすくなります。



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