見出し画像

【プロジェクトストーリー】新しいアウトドアブランドの多彩な魅力を映し出すサイト

クライアントの事業課題を解決に導いた数々のストーリー。ご依頼いただいた経緯やご要望に対して真剣に向き合い、課題解決のため、事前調査や企画設計を徹底的に行ってきました。今回はその中から、株式会社丸栄様のアウトドアブランド「ラーテルワークス」のブランディングサイトのストーリーをご紹介いたします。

・・・

01. 新しいアウトドアブランドの多彩な魅力を映し出す存在感あるブランディングサイトを制作

CLIENT株式会社丸栄
WEBSITEラーテルワークス

「RATEL WORKS(ラーテルワークス)」は、株式会社丸栄様が運営するアウトドアブランドです。弊社はブランドの立ち上げ時からマーケティング戦略に携わり、お客様と二人三脚で、ブランディングサイトを作り上げました。

ブランド名に込められているのは、「いかなる時も貪欲に良い製品(WORKS)を作り続ける」という熱い想い。

「製品・サービスを通して個々が目指す自由な生き方を実現する」というコンセプトのもと、製品そのものの魅力をわかりやすく伝え、アウトドアのたのしさが伝わるようなホームページに仕上げています。


02. ご依頼の経緯

弊社と取引のあったクライアントからのご紹介で、ホームページ制作のご相談をいただいたのが始まりです。

対面での打ち合わせを通して、新規アウトドアブランドの立ち上げサポートを依頼されました。運営会社の株式会社丸栄様の主要事業は、ダンボールなど各種パッキングケースの販売・製造業で、キャンプ・アウトドア用品についてはまったくの未経験。まさに、アウトドア市場への異業種参入、ゼロからのスタートでした。

クライアントがブランド立ち上げを思い立った背景には、既存のキャンプ・アウトドアメーカーのホームページや製品に物足りなさを感じていたことが挙げられます。

製品スペックやイベント情報などは掲載されていても、その製品をどんなシーンで、どのように使ったらよいのかが明確に発信されておらず、初心者に向けたわかりやすい情報がほとんど見当たらないことを、ものすごくもったいないと感じられていました。

このことから、「キャンプに興味があるけどなんだか難しそう」と考えているファミリー層に、「キャンプって簡単に出来て楽しそう!」「ここで道具を揃えてキャンプをしよう!」と感じてもらえるアウトドアブランドのローンチを目指し、弊社と二人三脚で準備を進めていくことになりました。


03. 課題・改善提案

ブランド立ち上げの基本やノウハウに基づき
効果的なマーケティング、ブランディング戦略を提案

丸栄様からのご要望は、すでに固まっている大筋の方向性を形にして正式に事業化するために、マーケティングやブランディング、ホームページ制作などを総合的にサポートしてほしいというものでした。

「ブランドを立ち上げるにはどうしたらいいのか?」というご相談を受けて弊社は、まずブランド立ち上げの手順や準備事項を一通りご提示。それから、業界や競合調査、ブランド戦略に基づくペルソナの設定をはじめ、ブランドコンセプトの構築、ブランドの認知・拡散のための施策や集客方法の立案といった立ち上げの準備を開始しました。

また、ブランドの認知度を上げるため、商品の発売開始とホームページ公開に先駆けて、SNSを活用したPRを行うことや、発売開始後しばらくは大手ECサイトを利用した販売戦略を練ることなどを提案しました。


04. 企画設計

SNSを活用したPR活動を実行ブランドの成長に合わせたシステムを設計

① ブランディング施策

ブランドの認知度を高めて一定のファンを増やす目的で、ホームページ公開の数か月前からSNSを活用したブランディング施策を実施。SNSの運用はクライアントが行いました。

SNSでのPRの秘訣として、投稿する写真にはフィルターを統一すること、ハッシュタグを効果的に活用すること、「いいね先着100名に商品をプレゼント」などのキャンペーンを打ち出すことなどをアドバイス。

クライアントが写真とともに活動記録を発信していくと、徐々にフォロワー数が増えて、メインターゲットであるコアファンを獲得することができました。このほか、プレス配信サービスを利用したPR戦略も実施して、認知アップに取り組みました。

② システム開発

商品数の増加や差し替えが発生することを見越して、クライアント自信で画像やスペックなどの編集・更新作業を簡単に行えるシステムを構築しました。

その一方で、ECシステムに関しては最初から構築せずに、クライアントの利益を優先して、まずは既存の大手ECモールを利用することを提案。当然ながら、近い将来にECシステムを備えることも視野に入れていました。

③販売戦略

ブランドの立ち上げ当初は認知度が十分ではないため、認知度が拡大して販売体制が整うまでは、大手ECモールを販売チャネルとしたほうがさまざまな利益につながりやすくなります。

大手ECサイトでは、アウトドア好きのライトユーザーにリーチでき、見込み客の獲得を期待できるのもメリットです。SNSで獲得したコアファンをECサイトに誘導する仕掛けも作り、売り上げアップを狙いました。


05. デザイン・開発

シンプルなデザインで商品自体の魅力にフォーカスユーザーとの親和性の高い画像を多用

ベースカラーをホワイト、メインカラーをグレー、アクセントカラーをブランドカラーのカーキに設定。白を基調とした洗練されたデザインで、商品の見た目だけでなく、優れた機能面もストレートに見せることを目指しました。

デザインはシンプルさを重視し、画像は誰もが商品の使用シーンをイメージできるストーリー性のあるものを多く使用。ターゲットが求めるライフスタイルを提案するとともに、ラーテルワークスの商品が高いデザイン性と機能性を備えたアイテムであることを表現しました。

またトップページや、商品ページ、コンセプトページなどの冒頭には、海辺や山のキャンプ場や焚き火の画像などを大きく載せて興味を引き、購入へとつながる導線を設計。商品の詳細ページでは、組み立て方などがわかる画像も載せて、より商品の訴求ポイントが伝わりやすくなるようにデザインしました。

このようにホームページの要となる画像ですが、じつは制作当初は商品数が少なく、十分な素材が手元になかったため、ちょっとした工夫を要したのも事実です。しかしデザイナーと綿密に打ち合わせを行い、テクスチャを使用したり、白抜きのロゴを用いた動きのあるデザインを取り入れたりと、魅せるデザインを考案して魅力を高めました。

また、製品生産のスケジュール等の兼ね合いで、クライアントとともにキャンプ場に赴いて撮影会を実施しました。プロのカメラマンによる撮影ではないものの、ユーザー目線で、商品の魅力を写し出すことを意識して撮影。
クライアントもモデルとして登場し、人感を出すことで、親近感や共感を覚えてもらえるように工夫しました。


06. 最後に

SNSでファンを増やした状態でホームページを公開し、商品の発売を開始すると、リリースから約10日で、メイン商材であるテントが売り切れに。再販しても商品の売り切れが続出し、再入荷の希望が公式SNSに続々と上がるなど、生産体制が追いつかないほど人気となっています。

さらに、インスタグラムのフォロワー数がおよそ2.1万人(2022年5月現在)まで伸びるなど、新ブランドでは考えられないほどの確かな成果が上がっています。弊社はこの先も、クライアントと二人三脚でブランドの成長に貢献していきます。



▼前回の記事はこちら

▼エムハンドを知る