Tour de Taiwan(2.1) St.5
レース情報
距離 146.4km 順位 7位 総合 72位
レースレポート
最終日は3級山岳が2つ、2級山岳を1つ越えるアップダウンコース。
級数ほどの登りではなく、最終日にそれぞれの争いを盛り上げるために設置されたものだろう。
スプリントポイント(SP)も3つある。
14秒差で20名ほどが総合を争っているので、総合争いが激しくなる可能性が高い。
ドリューは今の順位を守りつつもチャンスがあれば攻めていく。
トマとライアンは前半から攻めて、総合逆転とステージを狙って動いていく。
僕はそれらの攻撃全てが防がれ、スプリント展開になった際に備える。
スタート直後から予想通り、激しいアタック合戦が続く。
各チーム、色々な選手が代わる代わる攻めていく。
そのせいで集団のペースもかなり早い。
最終的に獲得標高1200mでAve.45kmと早かった。
どのチームも逃げてSPでのボーナスタイム獲得、そのまま逃げきりと色んな可能性のある逃げを打ちたい。
誰かが行けば俺も状態が1時間近く続く。
少しアップダウンが激しくなり始め、道が狭くなったところでやっと逃げが決まった。
ライアンがしっかり乗ってくれ、むしろライアンの攻撃によりできた逃げだ。
総合を昨日落としてしまい、今日は暴れると宣言通りの動きでさすがだ。
すかさず、経験もできるし、アシストとして脚を使えるたいしにボトルを取ってきてもらう。
トマさんも前でずっと攻撃に参加していたので、ボトルが減っている頃だろうし、逃げが決まり、集団が落ち着くタイミングでもある。
色々と動きに無駄や知らない部分もあるので、監督からも無線で指示が入っていた。笑笑
たいしからの補給を受ける頃には、他の3人で前方に位置取る。
せっかく、ライアンが攻めているので、僕らは安全かつ楽な位置にいれる。
この後、大したことはないが、2級山岳もあるので、前方で入りたい。
たいしからボトルを受け取り、少ししたら2級山岳が始まる。
逃げに乗せれていない、広島が攻撃してくるのではとトマさんから注意が入る。
案の定、前に上がってきたと思ったら、そのままアタック。
長くはないが、途中10%の斜度を含み、8分くらいは登るので、中々きつい。
集団も攻撃があると思っていなかったのか、中盤で割れている。
しかし、かなりのハイペースで僕も苦しくなってくる。
この後、わりと長い下りがあるのと、すぐ後ろに20~30名ほどのパックが一定ペースで粘っているのが見えたので、無理せず下がる。
後ろのパックと登りきり、しっかりと下りで前に追い付く。
スプリントに備え、できるだけ楽に、無駄な力を使わないよう温存する。
これも1つの戦略だ。
トマとドリューはしっかりと前でクリアしてくれているので、元の位置が確保されており、僕も戻る。
一方、逃げではライアンが2回SPを1位通過し、トマと接戦のライバル達からボーナスタイムのチャンスを潰す。
その結果、逃げる意味をなくした選手や、もともと楔役で入った選手などがローテに加わらなくなり、崩壊気味と情報が入る。
まだ、タイム差があるが、集団の雰囲気やヨーロピアンチームが動いてないことからも、今日はスプリントになると僕の中では決まっていた。
ライアンは最後まで攻撃の姿勢を見せ、乱れた逃げから本気で逃げる選手のみを残すふるいにかけ始める。
すると、またタイム差が広がり始め、ここでスプリントにしたいチームが動き出す。
しっかりコントロールされた集団は綺麗にタイム差を詰めていく。
同時に集団に独特の雰囲気が流れ始める。
集団スプリント前のそれだ。
各チームの微妙な緊張や集団の密度の上がり方などといった所からでるのだろう。
僕もかなり集中モードに入る。
たいしが近くに来て、色々してくれようと動いたり声をかけてくるが、僕はぶっきらぼうに返す。
ごめん、スプリント前はあまりそっちに思考を割けない。
常に頭の中で、ゴール前のレイアウト、他チームのトレインの並び、動きを確認しているためだ。
ゴールまで10kmを切り、位置取り争いが始まる。
今日は街中ゴールのため、道幅は広く、時折交差点を何回か曲がる。
何度も集団の中で選手が錯綜し、トレインが崩れては戻りを繰り返す。
ラスト6kmほどでライアンが捕まる。
さらに位置取り争いが激しくなる。
この頃にはトマやたいしからリードアウトを受け、フリーで位置取る。
信用できる愛三トレインや僕と同じような動きをするレイモンド選手をマークする。
ラスト3kmを切り、右に曲がる。
あと1回コーナーを曲がるとゴール。
このラストコーナー前に前方に位置取れないと、勝負に絡めないだろう。
なので、この直線で少し足を使ってでも前に上がる。
綺麗に5番手くらいにはまることができた。
ラストコーナーに向けさらにスピードが上がる。
ラストコーナーを曲がり、4番手。
残り300m。
前の選手がスプリントを開始、少し車間を開け、詰めていくのと同時に僕もスプリント開始。
僕の番手にいた選手が鋭い加速で並んでくる。
残り100m。
4人程が横並びに。
鋭い加速をした選手がそのまま伸びていき優勝。
僕はたれてしまい7位。
位置取りやゴールまでの流れは悪くなかった。
力不足だ。
最後までたれずにもがければ、チャンスはあった。
出直します。
トマとドリューは無事集団ゴールし、総合は少し変動があったものの、それぞれ6位と18位。
UCIポイントを43p獲得した。
たくさんの応援ありがとうございました!
そろそろ勝利の報告を、、、
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