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教わるプロフェッショナル本を読め!

 

 ひとしきり、必要なことは話していこうと思いますが、必要ないことも適当に話していこうと思います。

 これは、今から実践した方がいいとか、そういう話ではありません。頭の使い方の話です。


 あなたは頭がいい方ですか?


 突然不躾に何事だと思ったみなさん、ごめんなさい。そもそも、頭の良さってなんでしょう。計算が早いことですか?クイズ番組で全問正解することですか?徳川将軍を言えることですか?お笑い芸人のようにぽんぽん切り返せることですか?

 色々な解釈がありますが、私が子供に教えるときに口すっぱく言うのは、言語化です。(映像や音でもいいけど、それは個別に話すことです。人類は匂いや色や音でのコミュニケーションがスタンダードにはなっていません。)

 頭の良さとは言語やイメージを扱う能力です。赤い色のものを集めてまとめる作業を行うとします。りんごもピエロの鼻も、いちごも梅干しもスーパーカーも全部赤。では、同じ色ですか?

 そこで役に立つことが、今までの経験や言葉でのラベルわけです。りんごの赤はオレンジに近い赤、ピエロの鼻の赤はビビットな赤、梅干しは茶色がかった赤、スーパーカーの赤は、ケチャップよりもトマトに近い赤。そこで、どこからどこまで赤い仲間に分けるのか考えるわけです。梅干しの赤はほとんど茶色で、着色しない限りはあの色にならない。だから、今回は赤い仲間から除外する。

(きっと10人いれば10通りとは行かずとも2、3通りのプロセスが発生するはずです。導き方を共有し、より扱いやすい方法を確立していくことが、一斉授業のいいところです。それは置いておいて。)


 分類するという作業だけでも、頭の中で理由づけや、レベル分け、その分類が正しいか確かめ、これらは全て頭の中で行われます。

 これがスムーズにできることが、頭がいいということです。

(ノートを使うということは、短期記憶の部分を補ってもらうことに他なりません)

 IT技術の発展で、複雑な演算を頭の外の演算装置に、代わりにやってもらえるようになりました。記憶野の発達が未熟な私にとっては、とてもありがたいことです。みなさんも適切にそれらの機器を使いこなすことができれば、本来届かなかったであろう領域に踏み入ることができます。

 では本当に、頭がいいとは。

 

 アウトプットが適切にできる。


 私は、鬼滅の刃、無限列車を2度視聴しました。泣ける。辛い。悲しい。(LiSAさん梶浦さんおめでとうございます。)

 その前には、ヴァイオレット・エヴァーガーデンの映画を2度見ました。泣きました。悲しかった。よかった。

 同じですか?悲しさも辛さも、語彙がないと、これしか認識できない。二つの映画は全く異なるものでした。どちらもハンドタオルをぐしゃぐしゃになるまで握りしめて泣きました。悲しくて泣きました。何度見ても泣いてしまうと思います。いい映画です。まだの方は音楽だけでも聴きに行って。

 言葉にできなくても、感動はします。泣けば、ストレスは発散できます。でも言語化できないと、他人とのコミュニケーションに困ります。そして、表現者は自身の表現に厚みが出ません。

 その気持ちに名前がつけられないその気持ちの、微妙な差異に気がつくには、言語化が不可欠です。(絵画や音楽他のアウトプット方法があれば話は別ですが。)なんでもかんでも、嗚咽を混ぜればいいというわけではありません。悲しみには強烈な悲しみもあれば、燃えるほどなのに押し殺す悲しみ、子供のように泣きじゃくる悲しみ、悲しみさえ許していることだってあります。

 それらを噛み砕いて、自分のものにするときは、言語化が大切なのです。

 言語化こそ、頭のよさ。

 

 私は、複雑な思考を膨らませるときには、より適切な言葉で表現し自分の考えをまとめるために辞書を開きます。記憶力のある人なら必要のない作業かもしれません。ただ、今持っている語彙では自分の心境も、心の機微も書き表すことができないのです。だから辞書を使う。


 どうか皆さん、本をたくさん読んでください。

 100冊手に取れば3冊くらいは、お気に入りに出会います。その3冊がひょんな時に、自分のことを肯定してくれるのです。たくさんの言葉を知っていれば、まず人生で迷うことはありません。あなたと同じレベル、同じことを困っている人の言葉も大切ですが、若いときは年長の成功者の話を聞いておくべきです。年長の成功者には会えないので、本を読みましょう。誰にでも読むことができます。何より語彙が増えます。一石二鳥どころか、三鳥、四鳥。


 語彙を手に入れると、レッスンでもたやすく理解できるようになります。(ここが一番言いたかった)1番のオススメは言い換えです。

大きく口を開ける→縦に長く開けるということですか?まん丸に開けるということですか?こういうことですか?の繰り返し

 言い換えを多用していくことで、先生と生徒の言語を統一し、より良い学びへとつなげていきます。そのためにも使える言葉をたくさん身につけてください。


 教わる人もプロフェッショナルでないといけません。

 皆さんがいまいち先生のいうことが分からないとすれば、簡単な絵本からで構いません。本を読むことをお勧めします。

ぷりんマップ作成のための資金に充てさせていただきたく存じ上げます🍮てお