「とにかく行動が大事」は万能じゃない
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「とにかく行動が大事」は万能じゃない

めぐみ

「現状を変えたいなら、とにかく行動が大事」のようなメッセージ、よくインターネットで見るし、その通りだよね、と思うのですが。

じゃあ「よーし!行動しまくるぞ!」というのがすべての人に万能なのか?(そんなことないよね?)ということを書きたいと思います。

前に、情緒不安定まっさかりだった、若かりし頃のことについて書いたのですが、

自分の20代を振り返ると、「やりたい!」と思ったことはすぐ実行に移していたし、「フットワークが軽いのはよいことだ」と思っていたので、人からの誘いを断るということをあまりしなかったので、常に予定がびっしり入っていて、「よし!わたし!行動してるな!」なーんて思っていました。

なんでそんなに「行動」していたかというと、とにかくもう心が不安で不安で不安すぎたから、でした。とにかく、立ち止まるのが怖かったのです。

悩みとか不安を「なんだかよくわからないけど怖いもの」と認定して、ネガティブな感情が、自分のところに近づいてくるのを全力で阻止しようとしていたのでした。その不安な気持ちや、自分の悩みを意識的に見ないようにする方法が「行動すること」だったわけです。

何かあると、「うわああああああ!」って混乱して、すぐ身近な友人とか家族とか(悩みを聞くプロとかじゃなくて、自分にとって心理的に相談しやすい人)に相談という名の愚痴をこぼして、一時的に安心して、一番肝心な「自分は本当はどう思っているのか」というのに焦点を当てないようにしてごまかしていたのでした。


何かうまくいかなかったとき「だからわたしはダメなんだ」「あの人のアドバイス通りにしたのにうまくいかなかった、ひどい!」みたいになって人のせいにしてみたり、きーーーーー!!!ってなってそれまでやってたことをある日全部やめるとか、そんな感じで情緒がめちゃくちゃでした。

そのような、いわば心が瀕死状態のときに、がむしゃらに行動しても、ほんっとーーーーうに、何にも変わらないんですよねこれが...。びっくりするくらい。それどころか、やればやるほど泥沼に入り込んでいく感じになるのです。

よく「もどかしいなあ」と思うことなのですが、

インターネット上にあふれているメッセージ(厳密には、書籍も、映画や音楽や漫画やアニメなどの作品も、なにもかも)って、それが「どういう状況にある、どんな人に向けられたものなのか」というのが明確ではないのですよね。

「現状を変えたい」と思っている人の「現状」が、たとえば「心が疲れている」「絶望している」などの混乱状態にある場合、「行動しなきゃ!」とか「変わらなきゃ!」とかは一旦置いておいて、まず一旦心を落ち着けて、休んだ方がいいと思うのです。

ところがさらに厄介なことに、人間、本当の本当に疲れていると「自分が疲れている」ことに気づかなかったりするのです。むつかしい。

「自分の本心に蓋をして、自分の本心を見ないように見ないように…思ったことは言わないようにして..」

「こんなどす黒い感情、なかったことにしてしまいたい..」

みたいなことを考えている状態をデフォルト(初期設定)として生活していると、自分が「無理をしている」っていうことに気付かなくなってしまうのです。だってそれが当たり前だから。自分の本心を無視することが当たり前だと思って、そこまで生きてきているから

だから、他の人から「無理そうだったら言ってね」とか「難しそうなら断ってね」と言われても、「このくらい大丈夫!(だって今までもこの感じでやってきたもん!)」とか思ってしまって、自分が無理をしてるとか疲れているということに気付かないんですね。それどころか「これくらいのことで体調を崩すなんて、わたしってばダメだなあ」とか思っちゃうんですね。

そればかりか「無理そうだったら言ってねってなに?そんなにわたしのこと信用できない?わたしのことバカにしてるの?」とか思っちゃうんですよね。他の人の言葉を、言葉通りの意味で受け取れなくなってしまうのです。

あるいは、自分の価値を低く見積もっていて「どうせわたしなんて」と思って生きていると、もうその「どうせわたしなんて」が身体にしみついてしまっているので、自分を卑下している状態が当たり前すぎて気づかないのです。

その「どうせわたしなんて」感って、口癖や態度なんかにも出るので、"あれー?なんかわたし普通に喋ってるだけなのに「もっと自分を大事にしろよ!」とか「もっと前向きに考えろよ」って他の人から言われたりするし、ふつうにしゃべってるだけなのに人に怒られたりするよー?なんで?"って思うわけです。名探偵コナンみたいな感じですね。あれれー?おかしいぞー?って。(言いたいだけ)

こっちからすると、"え?何が?自分を大事にしてるよ?"って感じなので、「なんか…ふつうにしゃべってるだけなのに怒られた…」しか思わないんですが。

「行動力がある人」って表向きは自信があるように見えがちですが、でもその行動の原動力になっているのが、「自分の暗黒面から目をそらすため」になっている場合もあるのですよね。

その場合、必ずしも「行動すること」は万能薬でも成功への近道でもなく、むしろ混乱の火種になったりするので、一度立ち止まって、ゆーっくり自分の気持ちを文章に書き出してみたりして(SNSとかじゃなくて、人の目の気にならないところで)「なんでわたしはそういう考えを持っているんだろう?」というのを整理することも必要だよねと思うのでした。

ということを、大学生くらいのときの自分に言ってあげたいし、そもそも「そのときの心理状態によって、聞くべきメッセージが変わってくる」ということって、できれば中学生くらいのときに知りたかったことでしたね..

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めぐみ
1983年生まれ・2児の母です。文章と音楽が好きです。noteには感情のメモのようなものを書いていく予定です。はてなブログ: https://www.megumi-log.com