【思い出話】母の適量
小学生の時に家庭科の宿題で、「家の味噌汁のレシピを親に聞いてくる」というものがあった。
その日の夜、私は母に味噌汁の作り方や材料を聞きながらメモをしていた。そんな時のちょっとしたお話。
私)長ネギってどれくらい入れるの?
母)えっ?…適量?
私)適量??適量ってなに…?じゃワカメは?
母)うーん、適量だね。
私)えっ?適量ってどれくらい?
母)え〜笑 適量は適量だよ〜
私)…じゃ、お味噌はどれくらい?
母)…適量
私)適量じゃわかんないよ!何g?大さじ何杯?
母)わかんないよ〜だっていちいち量ったことないし!
私)これじゃ宿題が出来ないよー!真面目にやって!!
何回「適量」っていうんだよ!という会話。
母は、普段からふざけたり冗談を言うことが多いので、私はいつもみたいにふざけて「適量」しか言わないのだと思ってました笑
そして、そんなにいつも適当な配分のご飯を作ってたのか…とズボラすぎる母に愕然とする私。(適当と適量は違うとツッコミたい)
当時小学生だった私は、母は1番身近な「大人」であって、「私が出来ないことを何でも知っている、なんでも出来るすごい人だ」と勝手に思っていたんです。だからこそ、そんなに適当に作っていたの…?!と衝撃を受けたのを覚えています。
(後々、母は実は家事は苦手で、どちらかというと働く方が好きという話を聞いて、完璧ではなく得意不得意のある普通の人間なんだな〜と知ったのは、また別の話。)
そして十数年後
今なら母の気持ちがよーーく、わかる!
流石にお菓子作りくらいは量るけど、朝昼晩のご飯なんて、絶対量らない。作って、ちょっと味付けしてから味見をして、必要そうなのをちょいちょい足す。
日々作る料理なんて、一つひとつ量っていたらいくら時間があっても足りない!
長ネギの量??知るか!好きな量でいいんだ!
お味噌が何g?そんなの感覚やー!!
まさに、「適量」って言葉がぴったり。
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母へ。
あの時に、適量ばっかり言ってふざけないで!と言ってしまってごめんなさい。
確かに適量でした。
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そして、この「適量」も家庭によって、作る人によって、ちょっとずつ変わっていって、いつのまにかに「家庭の味」ってやつが出来るんですかね。
なんだかお味噌汁がのみたくなってしまいました。
もぐ : )
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