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思想家の休日

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2021年4月の記事一覧

毒性の幸福

果てしない闘争の宛先、終わらぬ対立の構図の中に現れる真実の毒性、また誰かを騙して一儲け、乱立する意味と無意味の間で配膳される依存性のある食事、ムクムクと丸々とした動物たちがあびる放射線の青、季節を繰り返し無邪気にたばねる間から生まれる真実が前衛的な夢を作り出すまでの軌跡、かじかむ動機と、自覚した途端に敷衍する行方、延々と真実が無作為に噛みつき、血だらけの機能、分離している君がレビューを書き換え、加

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誰にも媚びないために

分離していく主役たち、とどかない声が反響するだけの不安なこころという孤立した部屋、死という真っ暗な家に隔離されては、証拠も残せずに散った命の一貫した孤独を手記したものが感情に磔にされ、最後の審判を待ち、短絡的な刺激が悲劇を生み、膿んだ身体が萎縮する先には際限ない伸縮と侵食を受け入れる右傾化した身体と、左傾化した身体の中庸を保つような真理などは役にもたたずに、ただそこで経過していく先の彼岸明けを傍観

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寒の戻り

あの子はいつも星を見てた、今はたぶん月と遊んで違う星であらゆることから超越して、自分だけの国を作ってる。文字に引っ張られる言葉の裏側、ドキドキする心臓が孤独を乗っ取って、すべてをたのしく書き換えるあたりから、あらゆる法律は無意味になって、ただ誰かを愛することだけに専念して、前衛的に今を駆逐した。チクチクしたセーターを脱いで、自分の背丈ほどある草花を押し除けて、遥か無知な幼少期の健気な告白の後から押

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飛散する真実

空虚な定めを飛び越えて、延々とむすばれる思いが参照することごとくに帰路すら不必要だ、と散漫な意識が肥大化させる苦悩が氾濫して、散々な現状にからまる行方が瞬く間に消費されて、行方しれずになる動機がすぐさま塗り替えられて、鮮明な過去から今ここが汚されて、気だるい歩みの最中、最たる意味すら消え去り、散々な日々につのる思いも飛沫にまみれて、想起されるものが帰巣する場所もないから、と面影をさえぎることにより

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はしたない闘争と果てしない統合

笑える日が来るのかな?なんて泣き真似する彼女の横を通り過ぎる欲そのものを瀰漫させる風、リフレインする真実が誰かと触れ合うほどに嘘に変わり、形式的なものに支配され、意識的なものの奴隷である君たちの豊かな公式的だけの物事に斡旋し、締め付けられているだけの日々、保つべきものも燃え尽きて、いっそ、今に奴隷になることなんかを目指して、誇大妄想に至るだけの現状、大脳を泳ぐ魚、彼方では様々な妨げや、重たげな熱情

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惑星の寝顔

その場しのぎの命を敷衍させる羽虫の微力な風により膨張し続ける宇宙、外宇宙を走り回るイノシシや、イノシトールが欠如することにより、正常に働かなくなった神経細胞を泳ぐ魚たち、すがることで、また一秒、また一秒と引き伸ばされる命とは、価値の内側にはなく、価値の外に放り出され、いつかは屠られる運命である、と語るこの運命とは、張りぼてのものであるし、虚飾と虚栄に囲われた空虚な異物である。君はここじゃなく、どこ

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乾いた雨の匂い

すり減る死と、白髪混じりの髪、ミントの香りがする草むら、春の終わりと夏の悠遠、あらゆる制限を踏みにじるラモーンズのオールスター、原理的なタンスから生まれた論理的なドラえもんの声が泡沫に響き渡り、誰かや何かや国家や社会なんかの責任にして、逃げ回るだけの日々に別れを告げて、言う事を聞かない身体なら、いっそ全部捨ててしまって、終いには、現れるエゴをカバみたいにバクバク食べてしまって、壊れた自律神経により

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夏と孤独

 夏の刺激に幽閉された蝉の幼虫、悲劇的なものを演じているだけの彼女たちの律儀な血、大脳皮質に射す夕焼けのオレンジ、雑音にうなだれる茶トラのとなりで織る時間の糸、あらゆる時間の矢を打ち返す物理学的なものを崩壊させる試み、布団のバンズに挟まれてハンバーガーみたいに眠る君の寝顔にこそ世界平和はあふれているから、退屈な思想や、体系化された理想なんていらないし、もしかしたら、平和なんて言葉もいらない。
 こ

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愚直

身体に書いた君への手紙、権力によってたかって蝕まれた身体、憎しみがつまった風船がうかぶ、ただ幸せなフリをする国の中で、ふしぎなものを見つけては、怠惰な優しさが敷衍し、不運なんかをなぎ倒しては、絶え間ない思いが引き出すエモーショナルなものが面影をひるがえしては、圧縮される思いがかけがえのないものを引き取り、戦いで傷が絶えない君の隣で肥大化する悲哀なんかがカタルシスに至るまでの距離には、一円もお金がか

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高尚な症状

どうやって飛べているのかも分からない片翼のモンシロチョウ、モンシロチョウからすれば、飛ぶ原理などに囚われず、自らの力で飛んでいるから、飛ぶことに理由すらいらずに、飛ぶということに疑念すらない。考える蝶たる私は、どこかに止まることすら忘れて飛び回る。いびつなネットワークの中毒者たちは、中性子星の中で自らが電磁波の矢や、圧縮される星の内部では、永劫よりも深いものに吸い込まれ、どこでもない場所で冷凍され

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憎しみが覆う列島

君たちは目が円やドルになってしまい、誰に習ったかは知らない価値観を押し付け、我が物顔で一般常識を振り回し、自分の都合が悪くなれば、それは個性だから、とうそぶく。私はと言えば、秋になればキラキラにかがやく銀杏の宝石を指輪がわりにして、君との嘘の結婚という契約にいそしみ、春になれば、桜の花びらを頭にちりばめ、ピンクになった道理を孕んで、蝕む冬を乗り越えた、と豊かに実る思想すら捨て去り、自由におどるので

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偏頭痛

変な色をした夜、みどり色のカミナリが地面を焦がし、ネガティブな君の理想を破滅に追いやる。制限もなくあふれる犠牲者の数、カスタムされた命の波数、乱立する正義が、支配的にこの終わった結末をぱくぱくと美味しそうに頬張る後には、欠陥的な物事を粗末に扱い、文言を漁る退廃的なモジュールが斡旋する道理がヒステリックな大衆に迎合して、モラルがどうとか、とせめぎ合うあたりには、得体の知れないものがうごめき、右往左往

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あたらしいからだ

観点も潰えた彼女の朝、しいたげられた君の孤独な部屋では、心音がドクドクとくどく響いては、完成された結末を煽る連中が支配するちいさな世界にとどまり、ことごとくの末尾に降る鉄の雨に打たれて、酸性の思いが精査する意味に結合していく終焉を築くネガティブな鳥たちが、トタン屋根の錆びた屋根で怠惰にもとづく全てに毒付いては、体たらくな現状がフラクタルになるために分泌している永劫に欠けた青春を混ぜてシェイカーをふ

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集約される後先

固定された身体が枯渇するまでの距離、その存在のあやふやさに値するものなんて大したこともないし、存在の中で引き換えられ、あたかも正しいもののようにその場で肯定されるものなどが謳う権利なんてものに引き摺られては、悲観すればするほどに卑屈になるだけの連中が示唆する連帯感などに食い込む後先の密度、複雑な所以に加速していく動機に排除され、自由を不吉に謳う怠惰な奴らに遭遇して、偶像崇拝や、商品化されるだけの彼

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