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教師の経験を生かした話すテクニック|週刊エムフィル #020

毎週土曜日にお届けしている週刊エムフィル。2日遅れの今日は、人前でしゃべるコツについて、お話しします。


教師は「話す側」の人間なので、ついついしゃべりのプロと思われがちですが「実は人前で話すのは苦手なんです…。」という先生が何人かいました。
そんな若き先生たちに向けて、僕が初任者指導の担当教諭として教えていた内容を本日はシェアしようと思います。


教師向けに話してきたことですが、全ての人に通用すると思います。人前で話せるようになる(僕なりの)簡単なテクニック(心構え)ばかりなので、さほど難しくはないですからね。

あ、そうそう。詳しくは後半に紹介していますが、こちらの本も役に立ちました。(正確には「あーやっぱりそうなんだ!」と再認識させてくれた本です。)

おすすめです。

では参ります。


上手く話せないのは、常に失敗するイメージがあるから

話すのが苦手という人は
・人見知り
・あがり症
なんてことも多いです。

特に「緊張」でうまくしゃべられない、という悩みは多いです。

なぜ、緊張するのか?
簡単です。
失敗するイメージが常にあるからです。

・うまくいかなかったら、どうしよう…。
・ちゃんとできなかったら、どうしよう…。

そんな『まだ出会っていない後悔を、先取りしてしまう。』からこそ、緊張してしまう。
これは一種の防衛本能かもしれませんので、直す必要はない思います。
よく言えば慎重な訳ですし。

ただし、話す立場である教師が「静止(フリーズ)」しているわけにはいかないですよね?いや、最近では教師に限りませんよね。

音声配信をしている人や、YouTuberだって多くいらっしゃる訳ですから、音声で情報発信している人たちにとってみればうまく喋れないというのは致命傷に感じてしまう人が多いのかもしれません。

上手くしゃべれる自信が無い。
そんな、悪いイメージが先行してしまうあなた。
まずは「身代わり」を立てちゃいましょう


二人の自分

そもそも話し手は「役者であるべき」と思います。
すなわち、話し手を演じろってこと。

演じている自分を「身代わり」にする。
もう一人の自分を作れ! ってことですね。

なんだか「二重人格になれ!」とでも言っているようですが、あながち遠くないです。ガラスの仮面の北島マヤみたいな。(古い)
平たく言えば「ONとOFFのスイッチを入れる」って感じかな。

僕は
・教師のときの顔(授業以外も含む)
・プライベート
で、キャラクターが全然違いました。

表裏があるとはちょっと違います。
2人の自分がいるのです。

失敗はすべて「話し手役」の自分に背負ってもらいましょう。
たとえその日にうまく喋られなかったとしても、本来の自分は無傷です。
話し手役のスイッチをONにして、最高のプレゼンターを演じるつもりで臨みましょう。


「聞く」を意識する

教師をしていたころ。
生徒に直接「退屈な授業は?」と聞いてみたら
おもしろくない先生の話は、いつも独りよがりな話が多い(=暴走している)
という結論に至りました。

マジでこの意見は、よく聞きます。

「こっちの話を聞いてくれない」
「無視してくる」
「途中でこっち(生徒)の話を遮って、強硬に授業に戻ろうとする」

まるで、国会議員の国会討論みたいですね。教師も同じだと思っています。

生徒の話をよく聞いてくれたり先生自身の話ばかりをしなかったりする先生の話は、聞きたいと思うようになります。


僕は(全てとはいいませんでしたが)、可能な限りどんな言葉でも拾ってきました。
独り言のようにボヤいているセリフですら、聞こえたものについては拾って、フォローしたりリアクションしたりしてきました。

聖徳太子と揶揄されたこともあります。

そのおかげでたびたび授業は進まなくなりましたが、繰り返していくうちに「この人は、私たちの話を聞いてくれる。」と意識をし始めたように感じられました。

不思議と。
話を聞いてくれる人の話って、聞きたくなってくるんですよね

その意味でも、まずは「上手く話さなきゃ」という考え方を捨ててみてください。代わりに『トークは聞き手が回す』と考えてください。


10分でも上手に話せた経験が、大きな結果をもたらす

物事を成功させる秘訣の一つに『チャンクダウンとベビーステップ』があります。

いきなり完璧を目指すのではなく、細かく細分化して「一つずつ」成功させる。生徒の成長と一緒です。小さな成功体験の積み重ねが、やがて大きな力となって身についてきます。


うまく喋れないと悩んでしまう人は「5分でも10分でも、たとえ1分でもいいからうまくしゃべれた!」という成功体験を得られるようにがんばりましょう。

わずか数分でも「上手にしゃべることができた!」と感じられるトークって、意外と20分〜30分あっという間に時間が経っていることがあります。


10分でもうまくしゃべることができればよい本当の意味

5分や10分しゃべった程度だと無言が続いてしまうのでは?と心配になったあなた。

大丈夫です。

5~10分かけてしゃべる内容は、そのトーク内容の核の部分だけをしゃべるようにしてください。

・本当に伝えたいこと
・これだけは覚えて帰って欲しい内容

これらのキーとなる内容を、数分でしゃべってください。

いいたいこと全部、30分〜60分かけてしゃべろうとするから、間延びします。
間延びしたトークは緩急がなくなるし、どこに話の強弱があるのかすらわからず、ピンボケしまくり…。
いいことはありません。

話しているうちに「あれ?何が話したかったんだっけ?」と感じてしまうのがオチです。

本来なら5分かそこらで終わる内容を10倍に希釈してしゃべるから、核がブレブレになるんです。

実は多くのトークって「全体の2割さえ押さえていれば、うまくいく」ものなのです。不思議なことに。


人間って、足りない情報は勝手に補完するってシステムが備わっています。

聞き手が「足りないな。」と思えば、聞き手自ら情報の補完をし始めます。
・聞き手が勝手に検索
・話し手に直接質問する
このどちらかで、補完を始めようとします。

全部を自分1人で語る必要はないんですよね。


例えば授業で考えた場合。
40人クラスの2割、すなわち8人ほどがあなたを頼りに質問してきたとしたら、一人あたり5分でも質問に付き合ってあげれば、40分になります。

核を10分くらいでしゃべって、残りの40分近くは情報補完の時間。

「うまくしゃべれない。」と悩みながらだらだら50分しゃべるより、たとえ10分でもうまくしゃべれる方が、よっぽど有意義です。


会話の長さにしろ、聞き手の人数にしろ。
全体の2割さえ押さえておけば、成立します。
持ち時間30分のトーク時間なら、6分。
60分なら12分程度。
10人相手にしゃべるなら2人がわかってくれればいいし、30人相手に喋るなら5〜6人にだけ伝われば良いと考えろってことです。


雑談力を鍛えること

「教師の話で覚えていることは?」と聞くと、ほとんどの生徒が無駄話を上げるハズです。

長時間勤務をこなしながら一生懸命教材研究をした指導内容よりも、ぽっと思いついた話だったり世間話だったり、時には身の上話だったり。振り返ってみると、意外とそうなんですよね。授業で学んだ内容よりも、雑談の方が印象に残りやすいです。

なぜか?

僕なりの答えとしては、「会話には二等辺三角形の原理がある」と思うからです。

「自分」、「相手」、「話題」を頂点とする三角形。
3辺の合計の長さは、常に一定です。

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「自分」に近い「話題」ばかりを話すと、「相手」は遠ざかります。

逆に「自分」と「相手」に遠い「話題」を話すと、2人の関係は近くなります。

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授業を例にします。

主に初対面で効果を発揮するこの原理ですが、授業でも似たようなことが言えると思います。「授業」というバイアスをかけると、常に「話題」と「自分」は近くなってしまいます。

画像3

ここで「自分」から遠い「話題」を持ってくる。
そうすると、自然と「自分」と「相手」が近くなる。

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自分に遠い話をすると、相手は近くなる。
自分に近い話ばかりだと、相手は遠くなる。

これを意識しながらトークのテーマを広げていくと、意外と会話が盛り上がることが多いです。


「聞き方の流れ」と「混ぜ込むワード」をあらかじめ決めておくのも良い

先程のトークの二等辺三角形にも関係してきますが、やはり話が盛り上がるのは雑談です。

雑談力に自信がなければ、こちらの本がおすすめです。

この本を読んで、実際に僕も「あー、これ実践してるわ!」っていうのがありました。

聞き方の流れ
混ぜ込むワード

です。(本の内容とは表現が違いますけどね。)


授業にしろ、トークにしろ。
大まかな流れとしては
1. 過去
2. 現在
3. 未来
の順で語っていくと、聞き手としてはイメージがしやすいし話を終えやすいです。

トークの締めも希望がある感じで終われるので、おすすめです。


あと「混ぜ込むワード」を決め打ちしておくというのも良いですね。
僕の場合なら、例えば「学生時代」というものがあります。

教師の経験があるから「どんな学生だったか?」さえ混ぜ込めて聞き出せば、自身の経験を混ぜながら話が膨らませられるし、ほとんどの人が学生を経て今に至るので、経験率100%で話すことができるんですよね。

やはり自分が経験していることを話してもらう方が、話は弾みますから。
雑談力をアップさせる上でも、この2つは役に立ちました。


まとめ

・「話し手」役を演じる
・聞くを意識する
・5分くらいでもトークの核を話せたら、上手に話せた
・自分に遠い話をする心がけ
・決めうちワード、流れの固定化で雑談力アップ

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