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焦香富士、あるバーとの出会い・その思い

こんんちは、Mt.Fuji Brewing(=MFB)のえのきです。

この夏にMFBが初めてのコラボレーションビールを作りました。

その名は「焦香(こがれ)富士」。


MFB開業以来初のコラボビールとなります。


この初のコラボビールがどのようにできたのか?そして、今回コラボレーションした「ボッコバー・ミサ」はどんなお店なのか?そのストーリーについて書こうと思います。

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今回MFBが初のコラボレーションしたお店は、西富士宮駅の線路沿いにこぢんまりと佇むバー、ボッコ−バー・ミサ。夜の富士宮をしる人の中では、その名前を知らない人はいないほどの名店。しっかりとした調度品や歴史を感じさせるカウンター。実はもう59年にもなる富士宮でも一番の歴史を持つバーなのです。


今回は3代目になり、ボッコバーでマスターをつとめる田口さんに今回のコラボレーションに至る経緯と、田口さんの思いについてお聞きしました。


ボッコバーの歴史は古く、実は田口さんが生まれる前からあったお店。

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正式名称である「ボッコバー・ミサ」の「ミサ」の名前は、初代マスターで、田口さんの叔母さんである「ミサ」さんから名前をとったもの。銀座の人気ホステスさんだったミサさんが立ち上げたお店は、富士宮でもすぐに人気店へ。

田口さんは初代の叔母さん・2代目のお母さんのバーで働く姿を見て、成長していったそうです。

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田口さんに転機が訪れたのは27歳のとき。大学を卒業し、就職情報誌の営業を行っていた田口さん。同時に大学時代からのアルバイトの延長として、有楽町の人気店でバーテンダーとしてお手伝いをしていたときのころ。勤務していたバーが、オーナーの都合で急遽閉店となってしまったこと。

このとき田口さんは「自身が楽しみとしていたのは、お客さんとコミュニケーションをとること。就職雑誌の営業ではなく、バーの道が自分にとって転職だと感じたんです」と話してくれました。これをきっかけに田口さんは、富士宮の実家「ボッコバー」の3代目マスターに就任。

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田口さんはお店の気遣いについて「多くのことを気にかけた堅苦しいことはしていません。地元の人が集まってお話できるような気の安らぐ場所を目指しています」と話します。そんな田口さんの気持ちが伝わってか、店には多くの世代の人が田口さんに愛に訪れています。中には親子や親戚同士でくる長い常連さんの姿もあるほどです。


その田口さんは、今回のコラボレーションビールについてきっかけを話してくれました。

「ちょうど9年前の50周年のとき、何か大きなパーティやオリジナル商品を作ろうと考えていました。考えている途中、東日本大震災が起こり延期を余儀なくされました。そのとき次の10年は、きちんと準備をしてお祝いできれば、と考えました」

「来年はいよいよ60周年。バーだからウイスキーを仕込むことを考えたのですが、熟成するまで十年以上の時間がかかってしまう。来年の60周年にはどのような商品を届けようか、そんなときに思いついたのが、クラフトビール。クラフトビールであれば、バーの思いを乗せたビールを作れるのではないか、と考えました。折しも時代はコロナウイルスの影響で、バーにとっても新しい考え・営業方法を模索する時期。その時期に會森さんにお会いして、一緒にビールを醸造し、お客様の手元に届けたいと考えたのです」と話してくれました。


今回の醸造は、ビールの設計から田口さんが参加。

會森と田口さんは「バーに似合うビール」を目指し、さまざまな方向を考えていきました。今回2人で合わせたのは「ブラウンエールのような香り高いビール」を目指すところからスタート。スタイルは通常よりも苦味の効いたESBに決定。香りには、風味が広がるシナモンのほか、田口さんが自家栽培しているミントも使用。この富士宮地域の水とハーブを使った、ここだけのクラフトビールに仕上げていきます。



7月上旬、仕込み作業がはじまりました。

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普段は會森・佐々木のプラントメンバーが仕込みを行うのですが、今回は田口さんも協力し、まさに制作からコラボレーションを行いました。


麦芽を入れるのもはじめて。

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ホップを入れるのも初。

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何もかもが初の体験で、何度も感心しながら丁寧にメモを取る田口さん。ビールの作る楽しさに、すっかりのめりこんでしまったようです。

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仕込みを終えて、3人で記念撮影。

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今回出来上がった焦香富士は、ESB独自の苦味が特徴の1杯。

ドリンカブルなビールではありながらも、余韻として広がる香りを楽しめる「バーで飲みたい1杯」に仕上がりました。

田口さんは焦香富士の飲み方について

「モルトやスピリッツをストレートで少し飲みながら、焦香富士を飲んでみると、よりビールの香りや味わいが広がります。ゆっくり時間をかけながら、楽しめるビール。夜のひとときを、ぜひこのビールをお供にしてください」


とアドバイスをもらいました。

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夏の夜をさわやかに、楽しめる「夜のビール」


ボッコバーとMFB限定での販売となります。ぜひお楽しみください。


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Have a nice Beer!
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静岡県富士宮市、世界文化遺産の一部である「富士山本宮浅間大社」の隣に構えるブルワリーレストラン。 自家醸造のクラフトビールやビールにマッチした料理について、スタッフのこだわりについて、富士山とその麓の富士宮というまちの魅力について発信します。