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【メンバー紹介】光井香織|「In the same boat」もっと起業家のそばへ。私がメガバンクを飛び出した理由

起業家に魅了され、みずほ銀行・みずほキャピタルでスタートアップ支援に携わってきた光井さん。

「志のある人や企業を支援したい」という想い、それを叶えるために選択してきたキャリア、これから目指す姿など、とてもワクワクするインタビューになりました!

「新しい環境へ一歩を踏み出る勇気が欲しい」そんな人にもぜひ読んでいただきたいです。

PROFILE

光井 香織(みつい かおり)
2011年から約9年間、みずほフィナンシャルグループにて勤務。シンジケートローンやLBOローン等さまざまな形態の融資業務、グループのVCファンドを通じた投資及び投資先企業の企業価値向上業務、スタートアップの資金調達及び上場に向けた支援業務に携わる。

キャリアのきっかけはタイの山奥での出会い

光井さんインタビューnote_タイ

―新卒ではみずほ銀行に入行されたんですね。当時銀行を選んだ理由など、教えてもらえますか?

みずほ銀行に入ったきっかけは、大学時代の海外ボランティアでの出会いでした。山岳民族の暮らすタイの山奥で、たまたま一緒になった銀行員の方から話を聞いて、銀行の仕事に興味を持ったんです。

―ボランティアの内容も気になるけど、続けてください(笑)

はい(笑)当時、周りにソーシャルアントレプレナーやボランティアをしている友人が沢山いて「みんなどんな想いでこの活動をしているんだろう?」という興味から、自分もボランティアに参加するようになりました。参加してみると「世の中を良くしたい」という想いのあるすごく素敵な人ばかりで、自分もその想いや世界に惹かれていったんです。

一方で、NGO、NPOなどは大半が寄付で成り立っていて、本当に何か物事を良くして継続的に成り立たせるためには、ビジネスとして成立させる観点が大事なのではないかという思いもありました。

そんな時に、銀行でのプロジェクトファイナンスの話などを聞き「これかもしれない」と思ったんです。

あとは、早い段階から、経営者と一緒に仕事ができるというところも大きかったですね。

もともと、頑張っている人、大好きな人を応援したい、発信したいという思いが強くて、就職活動ではメディアを志望していたくらいなので。

自分が惹かれた「世の中を良くしたい」という志のある人たちを支援できる仕事だと考えて、銀行への入行を決めました。

―実際に入行してみてどうでしたか?

最初はとにかく試験が多くて、勉強ばかりしていました(笑)
1年目の最後くらいから、外回りでクライアント先に行けるようになり、そこからすごく仕事が楽しくなって「この人(クライアント)のために何ができるんだろう?」と思考錯誤するのはすごくやりがいがありました。

経営者の方々と直接話をする機会が増えて、改めて「経営者ってすごく魅力的な人が多い!」と実感したのも、この頃です。そういう世の中を良くしたい想いやビジョンを持った人たちに対して、どんな支援ができるかを考えて、提案して喜んでもらえた時なんかは本当に嬉しかったですね。

そして、入行3年目に付いた上司との出会いが人生の転機になりました。

メガバンクでスタートアップを新規開拓。その中にはあの会社も

―3年目でお仕事がガラッと変わったんですね。

それまでは、主に大企業のサブ担当についていたんですが、このタイミングで当時所属していた渋谷中央支店で、これまであまり無かった「スタートアップ支援」の気運が高まったんです。私は新規(開拓)をすごくやってみたくて、当時新しく付いた上司もそういうことが好きな方で、手を挙げて仕事を任せてもらいました。その上司は営業の神様みたいな方だったので、新規営業のイロハも一から教えてもらいました。

―いきなり銀行の人が「提案させてください!」とやってきてもスタートアップの人はびっくりしそう。どうやって新規開拓したんですか?

飛び込み営業ですね!人脈ができてくると、紹介してもらって開拓というのも増えたんですが、最初の頃は本当に面識ゼロの会社のオフィスに飛び込んでました。

最初はやっぱり「なぜうちに?」と警戒されてしまって、なかなか経営者にも会えなくて。

でも、通ってると受付のお姉さんと仲良くなってきて、そして財務部長さんが出てきてくれて…と徐々に決裁権を持つ人に会えるようになりました。お話する機会をもらえたら「よっしゃー!」っという感じで、1回のアポで提案を10個くらい考えて持っていってました(笑)そうしている間に、顔と名前を覚えてもらって、困りごととかを教えてもらえると嬉しくて、また提案を作って持っていくということを繰り返していました。

最終的に、50社近いスタートアップと新たにお取引をし、5社のスタートアップで数億~数十億の融資を対応できました。実はその内の1社がマネーフォワードなんです。マネーフォワードサービスのファンだったので、お取引できて本当に嬉しかったです。そんなこともあって、4~5年目には自分でも成果が見え始めてきて、本当に楽しかったですね。

光井_面談

―そこからVC(みずほキャピタル)に異動を希望されたんですよね。何かきっかけがあったんですか?

もっと深くスタートアップやその経営者の支援をしたいと思ったからです。
当時、私が担当させていただいた先は、シリーズB、はやくてもAくらいのクライアントが多くて、そういった経営者のそばには、いつもVCの方々がいました。

皆さん、私たちが関わるよりもっと早いフェーズから、スタートアップに入って支援をしていました。社外取締役に入っている方もいて、本当に経営者と距離が近くて。銀行員としてVCの方々と出会う中で「私もこの仕事がしたい。もっとスタートアップを深く支援したい」と思うようになったんです。

そして、銀行だと当然Debt(銀行借入)での支援になるので、Equity(株主資本)も含めた資金調達の専門性をもっと高めたかったというのもありました。

当時、みずほキャピタルへの異動枠は2名、希望が通って異動できたのはとても幸運でした。

銀行とVCの違い。打ちのめされて0からのスタート、それでもVCにいたかった理由

―実際にVCに異動してみてどうでしたか?

それが…最初はもう、自分の実力の無さに打ちのめされました(苦笑)
異動前は「今までスタートアップ支援をしてきたからすぐ対応できるはず!」と思ってました、奢ってたんですね。

―具体的には何が違ったんでしょうか?

まずは「クライアントの事業」について、求められる知識の深さ、解像度が全く違いました。(投資)案件を通すために、社内に説明する内容も変わりました。

銀行時代のクライアントは、すでに既存事業の実績があって今後の成長見通しも見えているという場合が多かったです。その場合は、PL(損益計算書)などから、社内に説明をすることができました。

一方でVCのクライアントは、事業も立ち上がったばかりで、PLも立ってない。それをKPI(重要業績評価指標)に分解して、どういう戦略でどの数字をどう伸ばしてくのかを、説明できないといけない。これは、本当に事業や市場のことを理解していないとできないので、とにかくめちゃくちゃ勉強しました。

特にIT系のビジネスだと、説明時に新しい概念や聞きなれない横文字も多くて、それをいかに、正しく理解して、簡単でわかりやすく説明するのかにも苦労しました。

そして、次のステップは「どうやって良いスタートアップに入り込むか」です。魅力的なスタートアップには、みんな投資したい、その中でVCとして選ばれる提案をするには、さらに知識を深める必要がありました。

―それはめちゃくちゃ大変そう…どうやってキャッチアップしていったんですか?

勉強については3つあって、1つ目は、ファイナンスの基礎。絶対に知っておかなければいけない会社法、資本政策、資金調達についてなどですね。

2つ目は、クライアントの事業や業界について。関連資料は誰よりも読み込んで、経営者とのディスカッションで、わからないことはすぐに調べてというのを繰り返しました。

最後は、Exit(投資回収)の考え方について。ここは特に銀行時代と違ったところで、極端に言ってしまうと、銀行は、クライアントが倒産せずに最終的に融資したお金が戻ってくる、100%回収を目指す考え方です。一方でVCでは、キャピタルゲインが大切です。例えば、10社に投資して、その内2社からしかリターンを得られなくても、その2社が5倍にも10倍にも成長していればOKという考え方。そうなると、どの会社が最終的にどこまで成長するのかを判断する力が必要になります。そのために、どんな会社がIPOして、M&Aをして、というようなExit事例を頭に叩き込みました。

そうしてガムシャラに過ごす内に、2年が過ぎていました。VCへの異動は2年間の出向契約なので、もういつ銀行に戻されてもおかしくない時期になっていたのですが、「戻りたくない!」ってずっと思ってましたね。

光井さんインタビューnote_VC

―大変だったのに、それでもVCにいたかったんですね。それはなぜ?

VCはやっぱり、クライアントととても距離が近いんです。「In the same boat」って言うんですが、クライアントと同じ船に乗って、同じ方向を目指して、VCも含めた株主がそれぞれが違った役割を担ってサポートし合うんです。この感覚を知ってしまったから、VCに残っていたかったんです。

もし銀行に戻るとしても、VCの世界で、10~20年の経験を持つキャピタリストの方々も多く多くいる世界で、自分として成果をだしてから戻りたいという思いがありました。

結果的に、3年3ヶ月で銀行に戻ることになりました。人事面談でも「スタートアップ支援じゃないと辞めます」と伝えていて、転職も視野にいれていたんですが、銀行のスタートアップ支援の中枢部隊で戻れる、上司もまさかのVC異動前にお世話になった上司!ということで「引き続きスタートアップを支援し続けよう!」という思いで、銀行に戻りました。

―いろいろな葛藤があったんですね。銀行に戻ってみてどうでしたか?

引き続きスタートアップ支援に関われることは嬉しくて、希望を受け入れてくれた銀行には本当に感謝してました。一方で、やはりVCの時よりも、クライアントとの距離が離れてしまったことに、少し寂しさを感じていました。

「中立的な立場での支援」「スタートアップとしての挑戦」そのどちらも叶えられる場所

ハーモス採用ページ_人中心

―そこからマネーフォワードシンカに転職したきっかけは何だったんですか?

金坂さんとは、私がマネーフォワードの融資担当だった時に出会ったんですが、銀行に戻ってきたタイミングで偶然お会いする機会があって、その時にマネーフォワードシンカに誘っていただいたんです。

その時お話されていた「特定の金融機関グループに属さない中立的な立場で経営者の支援ができる」という言葉がすごく刺さって!

それまで、銀行やVCという立場で、役目を背負っての支援をしてきました。それ自体は全く悪いことではなく、当然のことなんですが、フラットな立ち位置でスタートアップと関わってみたいという気持ちもありました。

そして、大きかったのは、マネーフォワードシンカ自体もスタートアップであるということです。

VCの時から「私も事業側にも立ってみたい」と考えるようになっていました。勉強すればファイナンスの知識は身につくかもしれないけれど、自分自身が新しいことに挑戦し、事業を創る経験しているかどうかで、言葉の重みが全く違うんです。だから、いつか自分もスタートアップ側で新しい挑戦を経験したいと思っていたんです。

自分が経験したいと考えていたことが、2つとも叶う!ということで、マネーフォワードシンカへの入社を決めました。

―実際に入社してみてどうでしたか?

まず、周りのメンバーがすごく優秀で圧倒されました。特にスピード感がはやくて、最初はこのスピードについていくのに精一杯という感じでした。

クライアントワークについては、まだまだこれからという感じですね。でも、クライアントとの距離は思った通りすごく近い。そしてフィナンシャルアドバイザリーでは「クライアントの立場で投資家にどうアピールするのか」をクライアントに入り込んで一緒に考えるという、新しい経験で、日々勉強になっています。

あとは、新規事業の立ち上げ準備に関わってます。自分の提案が少しずつ形になっていく過程は、本当に楽しいです!

実はこれまで、資料を0から作るという経験もあまりなくて、誰かの資料を読んで解読するのがメインでした。そんな中で、金坂さんに「明日までにこの企画のたたき台考えてきてね!」というスピード感で任されて、わからないままに作って、MTGして、いろんな人にフィードバックで突っ込みまくられる経験も、(事業を)創る人の気持ちがよりわかって、良かったです(笑)

最近やっと形が見えてきて嬉しい。まだ、やっとスタート地点という感じではありますが…。

―入社してすぐに未経験の事業立ち上げに関わってるって、よく考えたらすごいですね。

本当にそう!いつも助けてくれる周りの方々に感謝です。

ー将来的に「もっとこうなりたい!」という目標はありますか?

「COOもできるCFO」になりたいです。事業もわかるし責めのファイナンスもできる、そんなCFOになるのが目標です。

マネーフォワードシンカでは、いろんなプロジェクトでいろんな事業を見ることができて、自分が頑張れば短期間ですごく成長できる環境だと思うので、目標に向かって走れている感覚があります。引き続き頑張ります!

***

一貫して「志のある人や企業を支援したい」という想いで、銀行、VC、フィナンシャルアドバイザリー、新規事業立ち上げと、キャリアを切り開いてきた光井さん。

このままいくと、クライアントの成長をあらゆる面で支援でき、発信できるすごい人になって「光井さんと一緒に!」とスペシャリストの人も集まってきて…と光井さんの未来を想像するだけで、私までワクワクしてきました!

マネーフォワードシンカでは、一緒に働く仲間をまだまだ募集中です!
興味を持っていただけた方は、是非お問い合わせください。

インタビュー・文/苞山美香

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