
【メンバー紹介】高倉健仁|経理からフィナンシャルアドバイザーへ、共通していたのは「目の前の人を助けたい」想い
マネーフォワードシンカの1人目メンバーでもあり、大手メーカー経理⇒マネーフォワード経理でIPO経験⇒経費精算システム導入コンサル⇒フィナンシャルアドバイザーと、キャリアの幅を広げる高倉さん。
大胆なキャリアチェンジには勇気と覚悟が必要、高倉さんの原動力はなんだったのでしょう?
マネーフォワードシンカだけでなく、経理のキャリアパス、ベンチャー企業への転職などのトピックが気になる方にも、読んでいただけると嬉しいです。
PROFILE
高倉 健仁(たかくら たけひと)
大学卒業後、大手食品メーカーに入社し量販店営業や経理業務に従事。2016年よりマネーフォワードに入社。経理として「マネーフォワード クラウド」を活用した経理業務の構築および運用を担い、同社IPO時も経理として勤務。IPO後は経費精算システムの導入コンサルティングを行う。2019年12月米国公認会計士全科目合格。
大手メーカー経理からベンチャーへ「キャリアのスタンプラリーは自分で広げる」
― まずはこれまでのキャリアについて教えてお話いただけますか?
実は最初のキャリアは営業なんです。新卒で食品メーカーに入り、小売店へ家庭用食品の営業をしていました。ただ、2年目に入った頃に「自分はあまり営業に向いてないかも」と思い、キャリアを模索する気持ちで経理への異動希望を出しました。もともと大学時代に、公認会計士の勉強をしていたこともあり、自分に合うんじゃないかな?という感覚があったんです。
ー そうだったんですね!実際に経理にキャリアチェンジしてみてどうでしたか?
これがめちゃくちゃハマりまして!
純粋にExcel Workなど、細かい作業に癒される性分なのと、いわゆる「改善」作業が好きなんです。経理の仕事って、やろうと思えば去年と同じ作業をし続けることもできるんですが、僕は「この作業本当に必要なのかな?」「もっと効率よくできないかな?」と考えるのが好きで。根が「面倒くさがり」なので、それが逆に良かったんだと思います(笑)
あとは、元々営業だったこともあり月末のしんどさなども胃が痛くなるほど分かっていたので、日々経理業務で接する営業をはじめとした事業部の方たちがもっと効率的に成果を出せるように、サポートしたいという気持ちもやる気の源泉ですね。
それから2年半、大手メーカーで経理の基礎を学べたことは、大きな財産になりました。
ー 自分の軸となる仕事に出会えたという感じですね。そこからなぜ転職を考えられたんですか?
新しい仕事、経験ができる可能性をもっと広げたかったんです。
経理のキャリアってスタンプラリーのようなもので、自分ができる業務をどんどん増やしていって、スキルマップをどんどん埋めていくイメージなんです。
それが、経理をはじめて3年目で、早くも「去年と同じ業務」が大半を占めるようになってしまい、1年をこの状況で過ごすのはもったいないなと感じたんです。
ちょうどその頃、クラウド会計ソフトが出始めていたこともあり「将来的に経理の仕事ってどうなるんだろう?」と考えだして、転職を考えるようになりました。
そして転職活動をしていく中で、たまたまマネーフォワードからスカウトの連絡をもらって。まさに自分が気になっていたサービスを提供している会社だし、まだベンチャーの規模感で、IPOを目指して経理部門の立ち上げに関わるという、これまでにない経験ができるということで、入社を決めました。
マネーフォワードで経験した、IPO準備、法人の立ち上げからシステム導入コンサル
ー 実際にマネーフォワードに入社してみて、どうでしたか?
期待していた通りこれまでにない仕事の連続で、転職して本当に良かったです!
しっかりルールの決められている大企業からベンチャーへと大きく環境が変わったので、最初は戸惑うんじゃないかと思ったんですが、むしろ自分の考えたことを提案し、即実現できることがすごくやりがいがありました。
IPOの準備以外にも、一般社団法人 Business IT 推進協会設立にあたっての税務手続きや経理フローの構築、電子帳簿保存法の対応など、いろいろ任せてもらえて、すごく充実していました。
― そこから、クラウド経費精算の導入コンサルに異動された時は驚きました。「高倉さんと言えば経理」というイメージだったので。
電子帳簿保存法の緩和を受けて、これからいよいよクラウド経費精算システムの存在意義が大きくなるぞというタイミングだったんですが、自分がマネーフォワードで対応したときに、他社事例を知りたくて調べてみると、システムを導入して上手く運用するフローがあまり確立していないなと気づいたんです。
マネーフォワードで試行錯誤して確立した業務フローを世の中に広めていくのは、すごく価値のある仕事なんじゃないかと思い、異動を希望しました。
この時に初めて、コンサルティングサービスを提供するという経験をして、とても勉強になりました。
一方で、自分が実務を行うのと、クライアントにコンサルティングするというのは、当然ながら心持ちが全く違うと実感しました。
クライアントに安心してもらうためにも、自分がもっと自信をもって提案するためにも、手探りで得た経験に加えて、財務会計の基礎を改めて学び直そうと思い、米国公認会計士(USCPA)の勉強を始めました。
そしてマネーフォワードシンカへ。フィナンシャルアドバイザリーでも活かされた経理経験
― マネーフォワードシンカに出向された理由も教えていただけますか?
金坂さんとは経理を異動した後も、何度かキャリアなどのお話をする機会があって、米国公認会計士(USCPA)の勉強をしていることを話していたんです。そんなこともあり、マネーフォワードシンカ創業のタイミングで「これまでの経験や資格をさらに活かせるんじゃないか」と声をかけていただいいて、出向を決意しました。
― 当時は、代表の金坂さんと高倉さんの2人だったんですよね。戸惑いや不安などありませんでしたか?
無かったと言えば嘘になりますね(笑)
でも、新しいことにチャレンジしたい気持ちや、金坂さんと一緒に働きたいという思いが勝って決めました。
出向してからは、金坂さんはとてもお忙しいですし、すでにクライアントもいて「自分のやるべきこと」を自分で判断できるように、「金坂さんの考えていることを教えてください!」というところから始まりました。
当初は、クライアント先の経理支援などが中心になる想定だったのですが、フィナンシャルアドバイザリーの依頼が多く、そちらも担当させていただくことになりました。
― フィナンシャルアドバイザリー業務を始めた当初は、大変ではなかったですか?
実は、アドバイザリーの場面では、経理経験が活きることが多かったんです。例えば、資金調達における投資家からのデューデリジェンス対応は、経理時代の監査法人対応に近く、親和性がありました。
そこから、具体的に契約のドキュメンテーションに入っていくフェーズでは、とにかく勉強して、金坂さんにアドバイスを受けながらキャッチアップしていきました。
そして、マネーフォワードシンカのMissionである「経営者の想いとSynchronizeし、経営者とともに進化する。」を体現できるように、クライアントに徹底的に寄り添うということを大切にしてきました。
今は、もうすぐ資金調達を完了されるクライアントも含め、複数社担当させていただいています。
― すごいスピード感でキャッチアップされたんですね。半年間振り返ってみられてどうですか?
めちゃくちゃ良い経験をさせていただいているなと感じています。
経理担当者であれば、資金調達は自分の会社1社の案件しか経験できないと思うんですが、マネーフォワードシンカに入って、短期間で色々なプロジェクトに関わり、各社の資本政策、ビジネスモデルを見て、経営者と一緒に考えるという経験をさせてもらっています。
一方で、もっと成長していきたいという想いも強いです。
目の前のクライアントに対して、まだまだ自分にできることが少ないなと思っていて、世の中に価値を提供している会社がもっとグロースできるように、経営者の想いに共感し、より幅広い提案ができるように、自分を成長させなければいけないと思っています。
例えば、資金調達であれば、調達ラウンド毎の戦略は、タイミング、デットとエクイティのバランスや、投資家との交渉などあらゆることを考慮して立てなければならない。その知見と経験をもっと増やしていきたいと思います。
― これまのですべてのキャリアで、高倉さんの「目の前の人や企業を助けたい」という想いは一貫している気がしますね。
そうかもしれないですね。特に、今やっているフィナンシャルアドバイザリーという仕事では、クライアントの描く未来を一緒に実現したいという想いを強く持っています。ただ、描いた未来を実現するには資金や経営の課題を解決しなければいけない。それに一緒に全力で取り組みたいんです。
そのためにも、もっと自分のレベルを上げていきたい。目の前のクライアントや、取引先の人たちの想いを汲み取れるようになりたいと思います。
穏やかで優しい高倉さんの「目の前の人を助けたい」というシンプルな想いと、「どうやって社会に価値提供できる自分であり続けるのか」を追求する姿勢が素敵でした。
マネーフォワードシンカでは、一緒に働く仲間をまだまだ募集中です!
興味を持っていただけた方は、是非お問い合わせください。
インタビュー・文・写真/苞山美香
協力/金井恵子・中島力弥
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