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アルプ株式会社【後編】|資金調達の裏側とアルプのこれから

アルプ株式会社のご紹介企画、後編です!

ぜひ前編も併せてお読みください。

前編:アルプ創業・『Scalebase』誕生ストーリー
後編:資金調達とシンカのサービス・アルプのこれから ⇦ 本記事

今回はこんなお話

▼ 3.15億円の資金調達の裏側。その中でマネーフォワードシンカが提供したサービス。
プレシリーズAラウンドの資金調達を通じて「予想外だったこと」「同じフェーズの企業に伝えたいこと」などお話しいただきました。その中で、マネーフォワードシンカのサービス内容にも触れていただいています。

▼ アルプはこれからどんな組織に?シンカメンバーから見たアルプ。
今後、採用と組織作りに注力していくというアルプ。伊藤さんの組織に対する思いと、マネーフォワードシンカのメンバーからみたアルプについて。

登場人物

伊藤 浩樹(いとう ひろき)
アルプ株式会社代表取締役。東京大学法学部卒業。モルガンスタンレー、ボストンコンサルティンググループを経て、2013年にピクシブ株式会社に入社、2017年に代表取締役社長兼CEOに就任。2018年8月にアルプ株式会社を設立。

竹尾 正馬(たけお しょうま)
アルプ株式会社取締役。早稲田大学基幹理工学部情報理工学科卒業。2014年に株式会社サイバーエージェント入社後に子会社に出向し、動画広告配信事業における開発責任者を担当。その後DSP事業(Dynalyst)の米国事業立ち上げに従事。

山下 鎮寛(やました やすひろ)
アルプ株式会社取締役。静岡大学人文社会科学部卒業。2014年にヤフー株式会社に入社後、事業開発、営業、マーケットリサーチを担当。2017年にピクシブ株式会社に入社後、サブスクリプションサービスのPMを経て、ビジネス開発統括に従事。

金坂 直哉(かねさか なおや)
マネーフォワードシンカ株式会社代表取締役。アルプ株式会社の資金調達等のフィナンシャルアドバイザリーを担当。

柏木 彩(かしわぎ あや)
株式会社マネーフォワード広報部部長。アルプ株式会社の広報を支援。

苞山 美香(つとやま みか)
マネーフォワードシンカ株式会社。今回のインタビュー、noteを担当。

広報支援からはじまった、アルプとマネーフォワードシンカ

苞山:マネーフォワードシンカにご相談いただいたきっかけは?

伊藤:実はもともと柏木さんとは大学の同級生で。前職の時から、広報について時々相談をしていたんです。

柏木:今回は『Scalebase』の提供開始のプレスリリースから、正式に依頼を受けてサポートに入りました。

その時に「直近で1.5憶円の資金調達をしてそのリリースを逃していた」と言われて、詳しく聞いてみると、出資してくれていたのは、ベンチャー界隈では有名な信頼性の高い方々ばかり。「これはリリースを出さないともったいないぞ!」と思い、併せてリリースをだしました。

BtoBのサービスを提供する企業にとって、どういう人から出資を受けているのかはとても重要で、それで企業に対する信頼度も変わってくるんです。

メディアも、信頼できない会社を記事で掲載してしまい、それを読んだ人が損失を受けるようなことは絶対に避けたい。そういう意味では、アルプはサービスもメンバーも素晴らしいので、自信を持ってメディアの方に紹介できましたね。

山下:広報の効果はすごかったです。これまでの問い合わせは、メンバーの知り合いから来ることが多かったけど、全く知らない方からも問い合わせがきて。全部で100件以上問い合わせがきました。

柏木:100件以上!?すごい!

山下:日経新聞の記事を切り抜いて会社まで来てくれた人もいて。

竹尾:できれば毎月出したいくらいです(笑)

理想のCFOは金坂さん。知りたかったその戦い方。

アルプ様

伊藤:金坂さんとも、柏木さんの紹介でお会いしました。

ちょうど2019年の夏頃、金坂さんがフィナンシャルアドバイザリーの事業をマネーフォワードグループ内で立ち上げられる予定だと聞き「これはお願いするしかない!」と、正式にご依頼しました。

金坂:僕も、伊藤さんのことは応援したいと思っていたので、依頼を受けた時は嬉しかったです。『Scalebase』は、僕もバックオフィスの中で苦労していた課題を解決してくれるサービスだったので、純粋に価値を感じたし、何より、僕は伊藤さんを人として信頼している。熱い人だと知っていたので、起業に向けて応援したかった。

そういう意味では、伊藤さんがスニーカーを売っていても、応援していたかも(笑)

苞山:両思いだ。伊藤さんは、具体的に金坂さんに何をご相談しようと考えていたんですか?

伊藤:主に2つですね。

1つは、CFOの採用。僕がCFO業務をやったことがないので、CFO候補に求めるもの・その解像度も非常に低かったため、書類選考や面接も含めサポートいただきたいと思っていました僕の中での理想のCFOが金坂さんだったので、そういう意味で金坂さんのエッセンスを取り込むため、ダイレクトに学びたいという気持ちもありました。

2つは、ファイナンスにおける戦い方。これからの半年、1年以内にどういう戦い方、設計の仕方で臨むべきかを知りたかったんです。知らないことのリスクを可能な限り抑えたかったですね。ファイナンスはとにかく不可逆だと言われている中で、情報の非対称性が最も激しい領域の一つだと思っていて。シードの資金調達は無事に終えたものの、次の調達では、戦い方を知らないままでは、誤った道に気づかずに進んでしまうリスクがあると感じていました。

周りの経営者の方には「サービスが良ければ大丈夫でしょ」というアドバイスを受けることもあったのですが、僕は性格的にそこまで構えられなかった。
解像度の高い専門的な知識、意思決定における当たり前の感覚がないままで、会社の経営に大きく関わるファイナンスの判断を行うのは、大きなリスクだと捉えていました。

結果的に、今回は戦い方の相談がメインになりました。
採用については、シリーズAのタイミングではCFOとともに資金調達を進めたいと思っていて、今年中には採用したいと考えてます。

資金調達は「想像よりも時間がかかる」と思った方がいい

苞山:資金調達の過程で、金坂さんのアドバイスはいかがでしたか?

伊藤:本当に助けていただきました。金坂さんは一通り全部知ってるんですよね。出資もしているし資金調達もしている。企業がどのフェーズでファイナンスにおいて何をやるべきかをわかっているし、コネクションもある。

僕の場合は、そもそもどういう論点がこのフェーズではあるのかもわかっていなかったので、実務上の有利不利の判断や、クリティカルな論点に対してどこまで交渉で粘るべきかというところの解像度は高くない状態でしたが、金坂さんが「これはこの条件でOK」「ここは気をつけた方がいい」などの指針を示してくれたので、本当に助かりました。

何より、タイミングのアドバイスが一番大きかったです。

もともと資金調達は、もう少し遅く、2020年の年明けくらいから動こうかなと思っていました。でも金坂さんに「動けるべき時に、早く動いた方が良い」と言われて、動き始めたら、結果的に想定より時間がかかった。結果的には、全体で半年くらいかかったでしょうか。残キャッシュのことも考えると、完全にベストタイミングで始めた形になりました。

金坂:僕は資金調達はやるなら絶対早くやった方がいいと思っているんです。どの会社にも言えることですけど、今回の進め方も、感覚的には早いとは全然思わなかったです。市場の状況も予想もしない要因で変わるので、もう数ヶ月遅かったら、今回の調達も違う結果になっていたかもしれないですね。

伊藤:同じようなスタートアップの方にお伝えできるとしたら、特にまだそこまで経験を積んでないケースでは、「資金調達は回数を経るごとに複雑さを増していく、大変なことは結構ある」ということ。今はベンチャーがお金を集めやすいという雰囲気もありますが、バリュエーションや契約条件の交渉なども含めて、当初想像してなかった論点もたくさんでてきた印象です。まぁまぁ時間かかりますよと。

山下:僕たちの場合だと、サービスもリリースされたばかりで、投資家の方々に「ポテンシャル」をアピ―ルして判断いただくフェーズだったので、それも予想より時間がかかった要因だと思います。あとは『Scalebase』と同様の領域で運営されている日本のサービスってほとんどないので、判断をするための前例がなく、何を基準にするのかという論点もあったのかもしれないです。

伊藤:そういうことが、はじめてみないとわからないんです。僕の感覚では、契約実務もけっこう大変でした。

山下:うんうん。

伊藤:投資契約や株式契約、この辺りの内容を理解して意味を持って、議論したり要望を伝えないといけない。契約内容の、細かな有利・不利がある中で、あらゆるタイミングで、意思を持って「これはこの条件でいい」「これはここまで譲れる」と判断していく。これが僕にとっては思ったより難しくて時間がかかりました。

金坂:ギリギリの調達はバリュエーションの交渉も難しくなるから、今回はこのタイミングで完了して本当に良かったと思います。すでに利益が出ている会社であれば、別だけど、今まさにサービスをリリースしたばかり、利益はこれからというタイミングだと、本当にスピードが大事ですね。

アルプ様_後編_金坂さん

(金坂「資金調達はやるなら絶対早くやった方がいい」)

レスポンスの速さ以上にありがたかったのは

伊藤:金坂さんは、とにかく相談した時の回答や議論が早い。でも一番良かったのは「いったん何でも相談していいんだ」という安心感があったこと。

たぶん、僕からの質問って金坂さんにとっては、本当に基本的な内容もあったと思います。でも金坂さんは、全く嫌味なく真摯に応えてくれるので、気負わずに相談できるのは、僕のフェーズだとありがたかったです。

柏木:前提として、金坂さんは事業をやっている人にリスペクトがあるからね。

金坂:伊藤さんは、思考のプロセスや情報を全て提供してくれたのでこちらも回答しやすかったです。伊藤さんは、自分で深いところまで考えられる分、悩むことも多かったと思うので、良い壁打ち相手になれていたのであれば、よかったです。

伊藤:レスポンスは本当に早くて、質問したらすぐに「今から電話できますか?」と言ってくれたりする。

金坂:電話で話すと、30分でもすごい情報量が聞けるので、そういう時は電話しちゃう方がいいんですよね。

採用のお話。「まずは伊藤さんたちに会って欲しい」

苞山:引き続きのサポートとしては、CFOの採用でしょうか。

伊藤:そうですね。ファイナンスは組織にとってクリティカルで不可逆、初期からわかる人が近くにいるといないとでは大違いだと思うんですが、実際は、創業間もない組織が、解像度高い、経験あるCFOを採用するのは非常に難しいと感じています。

例えば、エンジニアであれば、創業メンバーとして、優秀な方に入ってもらえるケースもあると思います。そういう意味では、ファイナンスの領域が一番、必要としている組織と実際に採用できている組織にギャップがありそうですね。

他の職種も含めて、採用にはしっかり注力していきたいと思います。

苞山:ちなみに、金坂さん、柏木さんからみて「こういう人はアルプで活躍できるだろうな」というイメージはありますか?

金坂:大前提として『Scalebase』の世界観やMissionへの共感がある人がいいですね。

柏木:私としては、とにかく伊藤さんたちに会って欲しい。会ってもらえれば、人の魅力が伝わると思う。ベンチャーだけどあんまり圧しが強くないマイルドな感じがいい。

伊藤:そういうのをどんどん言ってもらえると助かります(笑)

山下:でも採用の口説きとか居酒屋とかだと結構圧しが強い(笑)

アルプ様_後編_伊藤様・山下様

(伊藤「つい語っちゃう」)

金坂:夢を語れるタイプの人がきっといいですね。創業メンバー3人と同じレベルで語れる人がいい。伊藤さんは素直に聞いて吸収する姿勢がすごい。『Scalebase』のリリースにあたっても、本当にいろんな会社、人に話を聞きに行ったり自分で情報を取りに行ってましたよね。メンバーにも慕われている感じがします。

柏木:伊藤さんと長い付き合いのお2人からみて、創業してから伊藤さんは変わりました?

竹尾・山下:あんまり変わってないですね。

伊藤:人や組織を大切にする思いというか、そこへの思考は、ピクシブ時代よりも純度が高まっている気がします。
創業期のベンチャーのCEOとしては、もちろん何でもやるし、事業最優先なのですが、特に組織や採用にはコミットしている感じですね。プロダクトは実際山下と竹尾が非常に解像度高くコミットして、すでに任せられる状態とすら思っています。

基本的には、どうやっても長くやり続けられそうな3人で「諦めない」と決めた事業です。このメンバーで、この方向で、正しくやり続ける。そのための改善の努力を惜しまなければ、大丈夫です。

もちろん、大局としてプロダクトをこうしていきたいという思いはありますし、そういう議論は常日頃重ねていますが、より組織や人に注力するのが今の僕の仕事だと思ってます。

周りの諸先輩方からは「それは任せるのがはやい」と言われたりはしますが(笑)

柏木:この段階でこんなに組織のこと考えている社長いなさそう。

伊藤:前職創業者の片桐から受け継いでいるものが大きいかもしれません。とにかく優秀なメンバーを集めてくる。いい組織を作ること。アルプは今メンバーが15人。30~40人を超えてきたくらいから、人や組織の問題が一層難しくなっていくと思うんですが、素晴らしいメンバーが増えながらプロダクトが進化し、いい組織を創り上げていくことが本当に楽しみです。

***

伊藤さん、竹尾さん、山下さん、本当にありがとうございました!

このインタビューを通じて、私がアルプの皆さんに感じた魅力、少しでもお伝えできていたら嬉しいです。

採用は、エンジニア、マーケッター、営業、人事と幅広く募集中とのこと。
アルプのMissionに共感された方、このnoteを読んでワクワクされた方は、ぜひ3人に会いに来てください!

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サービスやアルプのことをもっと知りたいという方は、ぜひ下記までご連絡ください!

アルプ株式会社
・『Scalebase』について:https://scalebase.com/
・ 採用等のお問い合わせ:contact@thealp.co.jp

前編:アルプ創業・『Scalebase』誕生ストーリー はこちら




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「経営者の想いとSynchronizeし、経営者とともに進化する」 成長企業向けフィナンシャル・アドバイザリーサービスなどを提供するマネーフォワードシンカの公式noteです。 https://corp.mf-synca.jp/

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