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Three Pines(スリーパインズ)について

『緊張』は伝染するらしい。と、
科学的な根拠があるのかは知らないが聞いた事があります。
言葉にしなくても所作から滲み出る緊張感が、同じ空間に居る人間に伝わって萎縮させてしまうような事があるとか。緊張は『圧』と言い換えても良いと思います。
自分の思い込みが原因になっている場合も多いのでしょうが、そういう意味で私は、『一緒に居ても緊張しない人』が好きです。

自分は、お腹が減っていたりすると露骨にピリピリした感じを放射しちゃったりするので、そういう『同じ空間で寛げるレベル』は低いかもしれません。
だからこそ、圧のない人間をとても尊敬しているのです。

PUNPEE君,丸省さん,パリッコちゃんにナオ君(スズキ),チンハーツ君,インダラ,KYN,etc…。
その人達がイライラしているところは1回も見た事ありません。
丸省さんは郡山のホルモン焼き屋と、大分県は竹田市の唐揚げ屋で全く注文が通らない時にかなりピリついてましたが、あれはしょうがない。旅先の居酒屋で長時間お預けを食らうのがストレスになるのは分かります。客も自分達しか居なかったし。

圧がないのは生まれつきのモノでもあるのでしょうが、技術でもあると思っています。
だから「あの人の作品は格好良いと思う」に近い感覚で、「スゲー」と感じています。

福島県に人を寛がせる天才が居ます。
4WD社長(太郎さん)という名前のラッパーです。
彼はとにかく凄い。究極のリラクサーだと思います。
私は腹が減っていたりしても一緒に居る人達の空気を読んで我慢しちゃったりして、解散した後にドカ食いしたりするんですが、太郎さんには何でも言えます。
「早くメシ行きましょうよ!」「酒飲みてえ!」「タバコ吸いてえんですけど!」「疲れたから帰って寝ましょう!」「最後になか卯行きましょうよ!」
何でも言えるのが太郎さんです。自分以外の太郎さんの後輩も全員太郎さんにタメ口だし。ケロックとかよ。
だからそんな太郎さんと一緒に作品を作って、納得がいかないものができるはずありません。
心底リラックスできる環境でラップ録音ができました。
俺が声を吹き込んでいる時には太郎さんがレコーディングソフトウェアLogicのボタンを押して、太郎さんがラップを入れている時には私がLogicを押しました。
エンジニアさん不在の環境は逆にとてもフレッシュで1人カセットテープにラップを録音していた時代を思い出しました。(後日KOYANMUSIC氏に音質を整えてもらいました。)
二人のユニット名は「Three Pines(スリーパインズ)」にしました。
これは太郎さんと良く行く郡山市の食堂「三松会館」の「三松」を英語にしたものです。
三松会館はどれを注文しても美味いものが来るし、メニューもラーメンに天ぷら,ハンバーグから煮魚まであるし、お酒の種類も豊富で本当に安心できるのです。
郡山には他にも美味しいお店がたくさんあるのでタイミングが合ったら是非行って欲しいです。
その時はDMいただければ遠隔でアテンドもできます!
レコーディング期間中は毎日美味しいものを食べてから録音して、録音の打ち上げでまた美味いものを食べる。
この度リリースする「Three Pines(スリーパインズ)」のCDから、その時の安定した空気を感じ取ってもらえると幸いです。かなり精神論になってしまったかもしれませんが、「Three Pines(スリーパインズ)」よろしくお願いします。

ここで買えます。
https://www.wenod.com/?pid=155488831

https://diskunion.net/portal/ct/detail/1008222477

以下、スズキのナオちゃんが書いてくれた紹介文とトラックリスト。

福島県郡山市に「三松会館」という名の食堂がある。昭和27年創業、68年の歴史を持つその老舗のメニューは多彩だ。親子丼、ラーメン、チキンライス、和・洋・中の垣根を飛び越え、どんな気分の日であろうと食べたいものが食べられる。その食堂に魅入られて生まれたラップグループがある。「三松」の屋号にインスパイアされ、「Three Pines(三松)」と名乗る彼ら、4WD社長とメテオからなる2MCのユニットである。「三松会館」で食い、笑い、飲み交わした時間が彼らの言葉となり、歌になった。そして今、1stE.P.「Three Pines」として結実した。「三松会館」のメシを食いまくった「Three Pines」が吐き出す言葉に乗り、郡山発のローカルモーションがあらゆる場所へ響き渡る!(文 : スズキナオ)



TRACK LIST :

1. Three Pines

2. ディスったディスられた。

3. Local Motion

4. 俺らは最高

5. 郡山 Travel Notes

6. どうせそうだろうよ!

7. Local Motion (ATver.)


1,3,4, produced by Nina Sharp

2,3,5, produced by ICEMINT

Mixed & mastered by KOYANMUSIC at スタヂオ新館

Recorded at DOGOODO

Artwork by yohey from mocrock

気持ちの良い風が入ってくるんですよ。