○○って上がりますか?

金融、経済、投資の話題になったら出てくる質問No1だろう、間違いない。

私自身も幾度となくこの質問をされながら明確な回答をする難しさを感じつつ、その場の流れで答えたり
「それがわかっていたら今頃億万長者だろうなぁ...」
なんて言いながらはぐらかしていたのだが、自分の思考整理も兼ねて考察していきたいと思う。

そして、この

 「〇〇って上がると思う?」

という質問に対する返答で回答者が

  ①質問を理解して、答えているのか
  ②質問を理解してなくて、答えているのか
  ③質問を理解していて、“わざと”そう答えているのか
  ④質問と“その質問が発する心理”を理解して、答えているのか

この4パターンに分かれると考えている。

ひとつづつ解説していこう。


・まず、①のケース

"質問を理解して、答えている場合"の
「〇〇って上がると思う?」の回答は

「上がらないものなど存在しないし、下がらないものなど存在しない」

つまり

「100%上がるし、100%下がる。」

である。

実につまらない回答だ。

「そういう事が聞きたいんじゃないんだよ!」と言われるかもしれないが、そういう事を聞いているのでしょうがない。
そもそも質問が雑なので回答もそれに合わせて雑になるのは自然である。

「100%上がるし、100%下がる。」
の解説は機会があれば別noteで

・次に②のケース

②のケース"質問を理解してなくて、答えている"場合、と
③のケース”質問を理解していて、“わざと”答えている場合”
の回答は似ている

それは

「〇〇は上がると思うよ」or「〇〇は下がると思うよ」

③「〇〇は上がるよ」or「〇〇は下がるよ」

である。

②と③は回答のニュアンスが違う。
「妄想タイプ」と「言い切りタイプ」である。
③が「妄想タイプ」で回答する場合もある。

これも別の機会で解説する。
題材は「なぜわからない未来を“あえて”断言するのか?」
とでもしとこう。


・そして④のケース

"質問と“その質問が発する心理”を理解して、答えている場合"
これは、回答者が2つの絶対条件を理解している事が前提となる。

まず1つ目が、①の「100%上がるし、100%下がる」という事。

そして2つ目が
「未来の結果など誰にもわからない」
という事である。

そしてこの2つの前提を組み合わせて回答すると

「誰にもわからない事を誰かに聞いても、“結果”に何も作用しないから聞いても無駄だと思うけど、自分の予想を肯定してもらって気が楽になるなら言ってあげる『あなたが上がると思うなら上がると思うよ』」

である。

友人を減らしたくないならやめるべきだ。


<この質問は世間話レベルでもあるあるで、真面目な返答求めてねーよってパターンも想定されますが、真面目に聞かれているという想定で考察を進めました。>

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