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感情検索について


先日、経産省の境くんに話したら、受けたので、公開しよう。

僕は70年代に紙の投稿雑誌「ポンプ」をやっていたから、Twitterが登場した時に、これが何なのかすぐに分かった。

これは「投稿雑誌」なのではなく、「投稿雑誌に送られてきた投稿の山」なのである。

それを個人の観点(フィルター)でもって、フォローする相手を選択して、自分のところに流れ来るタイムラインをコントロールする。Twitterの凄いところは、膨大なリアルタイムの情報量がありながら、ただの一つとして「同じタイムラインはない」ということある。つまり、全員が違う編集の頁を読むことの出来る雑誌である。

さて、それぞれの個人が自分で編集をするという、理想的なメディアのあり方ではあるが、しかし、自分のタイムラインの外に、膨大な情報の流れがあって、それを無視するのは、あまりに持ったいない。

それで検索機能を使う。通常は、自分の名前でエゴサーチするとか、自分に関心のある事件とか商品とかアイドルとかイデオロギーなどについて検索するだろう。ところが、元投稿雑誌の編集長としては、別の検索キーワードを使うことを知っている。

例えば「親の顔を見たい」という字句で検索すると、ひどいことされて頭に来ている人の書き込みが並んで出てくる。「いいかげんにしろ」「居直るんじゃねえ」「ディスられた」などという、頭に来た時に口走りそうな言葉で検索すると、さまざまな人間ドラマが見えてくる。「うれしすぎる」「最高すぎる」なんて言葉を入れると、ハッピーな人たちのツィートが読める。「じわる」なんていうのも楽しい。必ずしも、面白い書き込みとあたるわけではないが、まあ、大海に、いろんな餌をつけて釣りを楽しむ感覚でやってみると楽しい。

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橘川幸夫

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