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2020/01/17入荷

こんにちは。

今年1発目の入荷は以前もSporten Är DödやMonokultur等をリリースして当Distroでも販売したSwedenはGothenburgのレーベル、IDDB(I Dischi Del Barone)/Fördämning Arkivより新旧作6タイトルになります。

まず最初はFördämning Arkivから紹介します。
KIZZA PING - Först River Man Allt LP

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Kizza Pingは、スウェーデンはLinköpingにて1980年にSpy(Spy's 1/2 EP)、RAS、ÅOBF、Zpamheadなどの地元バンドのメンバーにより結成され、80年代初期のNyVåg(New Wave)/Post Punkにモロに影響を受けることになったのですが、根底にあるのはPunkでよりポップなサウンドを志向していました。
Kizza Pingの唯一のリリースとなった7"「Männen」は1981年の秋、 'Men'と 'LärI Tid'をレコーディングし地元のレーベルDåvhjortRecordsよりリリースされました。
1982年にすべてのバンド活動が中断され解散する前にレコーディングし、その7曲とともに今回リマスタリングされ陽の目をみることになりました。
Punkの影響を受け激動の80年代初頭を生きる若者達の生み出したNyVåg、Sporten Är Dödを気に入った方も同様に気にいるんじゃないかと思います。

続いてIDDBですが、5タイトル続けて紹介します。
THE NEVER QUARTET - S.T 7"

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ニュージーランドを拠点とするThe Dead Cのメンバーでもあるマイケル・モーリーによるプロジェクト。
木製家具に共鳴する木製のアコースティックギターの音質を利用して、建築構造内の楽器や他の木製オブジェクトを音響的に活性化することにより、時間と空間のつながりを明らかにしようとしていて、木製家具の上部に配置され、スチール製の弦をEBowを使用してギターで弾いており、5分弱のDrone、Experimentalが両サイド1曲ずつ収録されています。
以前入荷した同レーベルの作品に触れた方ならお勧めです。

POSSET - S.T 7"

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英ニューカッスルを拠点とする即興演奏者Joe MurrayによるPOSSETの新作7"。
「Fanzine Ink Dries Like Black Blood」は、2016年1月9日にサンダーランド市立図書館のBOOKSHOPでレコーディングされ、主にボーカル-jaxxループ、ドライブレス、子供のおしゃべりで構成されており、4分間の長いライブジャムをパッケージング、「Slurpy Slurpy Creep Creep」即興でのレコーディングでAbstract、Experimental、Noise等好む方にお勧めします。
今回入荷の際は本作を文章とジャケだけで判断しないといけなかったんですが、こちらはジャケも気に入り少数ですが入荷しました。


NAGUAL & STEFAN CHRISTENSEN - THIRD 7"

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I Dischi Del Baroneのフェイバリットアーティスト、Stefan Christensenの新作7"。
灰野敬二や三上寛、P.S.F Records等に影響を受けたStefanですが、本作はNagualのDavid ShapiroとIan McColmと協力してこれが3回目のコラボレーションによるP.S.F Records Styleの一部が引き出された純粋なギタードローンの至福の11分が両面に収録されています。
本作から想像できるかわかりませんが、StefanはCareer SuicideやTrouble In MindからリリースのあるHeadroomでも活動しているとのこと。
音楽の見方が変わる他の活動とまた違った趣を見せる作品かと思います。

ARMPIT - S.T 7"

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1990年代初頭より活動を続けるExperimental Group、ARMPITの発掘7"。
ハミルトン、ニュージーランドの中古書店の裏に1993年にレコーディングした音源のマスターテープを発掘。 Clayton NooneとJon Arcusの他にGordon / Nodrogがドラムに参加し、トリオ編成でレコーディングされたとのこと。
アメリカのExperimentalバンドSun City Girlsと16rpmでプレイした裸のラリーズの中間あたりの緩慢で不安定なサウンドの「Suns Movement Across Darkening Skies」と「Down The Trail Of Aching Hearts」を収録。
こちらもジャケが気に入って入荷しました。以前入荷したMonokultur好きな人も気にいると思います。

K-GROUP - S.T 7"

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最後はNZのSurface Of The EarthのメンバーPaul Tooheyによるプロジェクトで、"Accueil"と"Over-Future Shop"の2つのトラックは、ニュージーランド、ニューカレドニア、ソロモン諸島で2018〜2019年にレコーディングされ、活動自体はほとんどが1990年代後半から2000年代初頭で、本作は完全Abstract、Ambient、Droneでレーベルカラーにバッチリマッチした作品になってます。
過去のリリースはいくつかありますが、本作自体は10なん年ぶりのリリースだそうです。

前回入荷は1年近く前ですが、前回より今回の方が内容が濃く、レーベルカラーを前面に表す内容となっているので取っ付きにくい部分は多いかと思います。

最近だと国内でもNoise, Experimentalの作品がPunkと隣り合わせでリリースされていることもあり、これらからGothenburgのシーンとのつながりを発掘する良い機会かもしれません。


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