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ミャンマーとそのまわり、幸せをくれる暮らしのモノとコト_Vol.13_ミャンマー・ヤンゴン、edenの葉っぱピアス

ヤンゴン在住4年目、4歳男子の母のイワサマキコです。

ともすれば、バタバタと過ぎて行ってしまうミャンマー・ヤンゴンでの日常ですが、日々の暮らしに幸せをくれるモノやコトを見つけるのがささやかな楽しみです。手仕事やアンティーク、伝統工芸品が大好き。

旅先で見つけたものを日常で使うのが至上の喜び。そんな日々に幸せをくれるモノやコトをご紹介します。

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ミャンマーに暮らすようになって、「徳を積む」という考えがとても身近になりました。

ミャンマーを訪れた人が口を揃えて言うのは、「ミャンマーの人々の温かさ、優しさ、見返りを求めない親切さ」

一緒に仕事をするとなると、もっと違った一面も見えてくるのですが、ミャンマーの人々に隣人として接していて、この印象が崩れたことはありません。

この印象は、ミャンマーが敬虔な仏教国であり、良いことをすると来世の自分に返ってくる、という考えが浸透している事が背景として大きいと感じます。

誰かに親切にすること、立場の弱い人に優しくしたり施したりする事、それは「徳を積む」事であり、全て自分に返ってくるのです。

ミャンマーの人たちは、来世のために徳を積みますが、私はこの「徳を積む」事を自分なりに解釈しています。

積んだ徳は、現世のうちに、それも様々な側面から、返ってくると思っているのです。(実際、すぐに返ってきて驚くことばかり)

自分のした良い事や、ポジティブな言葉、困った人がいたら自分のできる範囲で手伝う事、誰かが捨てたゴミを拾う事。

全てが、ラッキー貯金になって自分に返ってくると思うと、親切にしたり、良い事をするのに気恥ずかしい気持ちがなくなって、動きが軽くなるのです。

一時帰国した日本でも、電車の中でお年寄りを見かけたら、即席を譲りますし、白杖を持った方が改札で立ち往生していたら迷いなく「お手伝いしましょうか」と声をかけます。

全て徳を積んでラッキー貯金を貯めるためなので、「迷惑かもしれないし、、、無視されるかもしれないし、、どうしようかな、、」と、うじうじ悩む時間がなくなります。断られたとしても「私が私のためにやろうとした事なのでお気になさらず」と思えるので、この考え方はオススメです。

さて、日々自分のために徳を積んでいると、「他にも徳を積めそうな場面はないか?」と、貪欲に探すようになります。

そこで、私が目をつけたのは、日々の消費。

何か買うときに、なるべく世界のためになるような物を選ぶ事で、消費をしながら徳も積めてしまう、という究極の簡単でエコな徳積みシステムです。

とは言っても、素敵なものである、というのはもちろん大前提で、素敵だなと思って選んだら、世界のためにもなっていた(=徳を積めていた)、というのが理想の形です。

そんなある日、ショッピングモールのポップアップショップで私が見つけたのは、大好きな葉っぱのピアスでした!

私は、葉っぱモチーフが大好きで、葉っぱのものをみると欲しくなってしまうのですが、自然の葉っぱにゴールドコーティングのこのピアスはまさに一目惚れで即買いでした。

他にも素敵なアクセサリーが沢山あったので、パッケージの生産者を検索してみると、edenというNGOが作ってるものでした。

ただのおしゃれなアクセサリーショップと思いきや、人身売買や強制結婚などの犠牲者である女性を助け、雇用を作り、自立を促すというプログラムを実施しているNGOで、彼女たちが作ったアクセサリーを購入する事でその支援をする事が出来るのです。

私が買った葉っぱのピアスは15.99USD。

https://edenministry.org/collections/earrings/products/one-of-a-kind-earrings

ちなみに、この葉っぱはアクセサリーパーツとして、パーツだけネットショッピングで買えば(やー、何でも買えちゃうんですね、日本って)税込410円。おそらく、貴和製作所なんかでも売っているのでは。

https://item.rakuten.co.jp/auc-my-mama/00620/

ピアスを手に入れる事だけが目的であれば、パーツだけ買って作る事もできます。

それでも、edenのピアスを買う、という選択が、困難な状況にある女性を助けて、自分自身も徳を積めるのですから、とても価値がある事だと思います。

…と偉そうな事を言っておりますが、何も考えずに一目惚れしたピアスを買っただけ。笑

この葉っぱピアス、大変評判が良く、つけていると「素敵ね」「どこで買ったの?」と高確率でたずねられるものです。

これからの「消費」は、誰が、何のために作ったかも含めてのものになっていくのではないでしょうか。

小難しいことは考えなくても、身につけるたびに楽しくて、褒められるたびに嬉しく、少しだけ良い世界に貢献した事が感じられる葉っぱピアスなのです。

eden
https://edenministry.org/



2014年〜ミャンマー在住。IT企業を現地でやっている夫、現地のローカル幼稚園に通う3歳の息子と一緒に、日々アレコレドタバタやってます。サポート頂いたら、新しいモノコト探しに使わせて頂きたいです!