見出し画像

超撥水素材のボクサーパンツ

超撥水とは。

ご存知かとは思いますが、撥水は水をはじく機能です。傘や一部のダウンジャケットや一部のかばんや靴などに用いられる加工です。

そして、超撥水とは、撥水機能の中でも面に対して150度を超える角度で水滴が発生する機能をいいます。ざっくり言うと、すごく水をはじく機能です。

その撥水機能に一時期、私は凝っていました。

理由は、登山の下着として撥水機能メッシュのインナーを着る人がシリアスな登山家の間では知られているという事を知ってからです。

撥水メッシュは、何がイイかと言うと、汗がカラダにつかないという点です。具体的に言うと、夏は汗がベトベトしない。そして、冬は汗冷えしない。

特に冬。登山では、冬は雪山に登る際、寒いながらも汗をかきます。ただし、休憩も当然取る訳ですが、極寒の中、汗をかいたまま休むと、汗がカラダを冷やし、それが命とりになるらしいです。

撥水メッシュは、ファーストレイヤーといって、ハダカの状態から一層目に着用するらしいです。そうすると、一層目が撥水性メッシュなので、汗がファーストレイヤーを透過し、セカンドレイヤーにしみこむので、汗冷えしないようです。

夏場も命にはかかわる事はないとは思いますが、単純にべとべとして不快です。それを防ぐとの事で、夏の現場工事の方なんかもこのシャツを利用されているようです。

超撥水のボクサーパンツ。

私が実験したのはボクサーパンツ。超撥水。

意図は、2つあります。

1つは、先ほど述べたように、蒸れないパンツを目指した、と言いたいところですが、超撥水でボクサーパンツを作ると単純にどうなるんだろう、くらいの話。

もう1つは、超撥水を使用したら、ちょい漏れ下着ができるんじゃないの??という発想。

ちょい漏れ下着とは。

そもそも、ちょい漏れとは、排尿後尿滴下といって、加齢するとともに、男性(女性も)は膀胱を支えている筋肉が緩んでくるようです。尿道括約筋というようですが、その筋肉の低下で残尿状態が多くなるみたいです。

簡単な話、パンツのフロント部分を2枚にして、外側に超撥水のパンツを作れば、その状態が解消されるのではないか??という仮説です。

つくったのが、この製品。

ウチの製品は、元祖「上向きホールド」です。
だから、このようにフロントだけ超撥水にしてしまえば、漏れないという訳です。

これは、縫い目があるので、実際は縫い目から漏れて染みちゃいそうですが、当然フロントが1枚タイプや、前開き(トイレ口あり)タイプのものも作っています。

この画像の製品は、全部超撥水生地使用。

実験結果としては、汗を完全にはね返されます。

蒸れます。ベトベトします。

完全に失敗です。。。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?