マガジンのカバー画像

ニュースをみるもの語るもの

118
投資に関するニュースを通じて世界をみていきます。 平日の朝に更新。
運営しているクリエイター

#原油

【5/16】過度な楽観?原油価格の行方

【5/16】過度な楽観?原油価格の行方

年初のリスクオフ相場に比べると世界市場は安定して推移しています。

特に米株と新興国通貨を安定させ、ゆっくりとしたドル安進展とあいまって、現在はリスクオン相場となっています。

■原油6カ月ぶりの高値

米原油先物(WTI=ウェスト・テキサス・インターミディエイト)CLc1は一時1バレル=47.02ドルと、6カ月ぶり高値に上昇しました。

ただその後は上げ幅を縮小し、0.47ドル高の46.70ドル

もっとみる
【4/26】中東に吹く風、サウジアラビア石油依存脱却で投資国家目指す

【4/26】中東に吹く風、サウジアラビア石油依存脱却で投資国家目指す

サウジアラビアのムハンマド副皇太子は昨年の即位後初となる国民向けテレビインタビューで、野心的な経済改革構想「ビジョン2030」を発表しました。

その内容は今までの中東諸国では考えられない革新的な内容でした。

■投資収益を新たな収入源

サウジは原油収入への依存から脱却する必要があると訴え、投資収益を新たな収入源に育てる考えを示しました。

その上で「2020年には原油がなくても生き残れると思う

もっとみる
【4/19】苦境に立たされる産油国 -原油による代理戦争

【4/19】苦境に立たされる産油国 -原油による代理戦争

17日に開催された主要産油国による増産凍結会合はサウジアラビアがイランの参加拒否を許容しなかったため決裂となり、日経平均は大幅続落しました。

下げ幅は一時600円に迫り、そのインパクトの大きさをうかがえます。

この日は増産見送りに加え、熊本地震とG20での米国と日本の為替認識の相違を嫌気されたこともありますが、原油安が株安主導したことは間違いないでしょう。

■本当に苦しいのは産油国

イラク

もっとみる
【4/18】原油は増産凍結合意ならず、サウジとイランの対立

【4/18】原油は増産凍結合意ならず、サウジとイランの対立

石油輸出国機構(OPEC)の加盟国や、非加盟のロシアなど18の産油国が17日、供給過剰にある原油の生産を増やさないための凍結具体策設立に向けてカタールの首都ドーハで会合を開きました。

しかし、会合は合意ならず、議論は6月の会合まで見送ることになりました。

■凍結に応じないイラン

合意に至らなかった原因は増産凍結を拒否してきたイランの参加をサウジアラビアがこだわったためです。

イランが増産凍

もっとみる
【4/14】原油価格の先行きは、ポイントは17日会合と新興国経済

【4/14】原油価格の先行きは、ポイントは17日会合と新興国経済

再び原油価格の動向が活発化してきました。

ポイントは17日に開催されるドーハで開催される石油輸出国機構(OPEC)内外の主要産油国による会合と新興国経済の動向にあります。

■17日会合で増産凍結なるか

原油価格相場は17日会合で増産凍結合意が期待されています。

この期待で昨日(4/13)4カ月ぶりの高値を更新しました。

増産凍結が成立すれば、原油の過剰供給懸念が解消し、原油量がある程度安

もっとみる

【2/24】サウジアラビア石油相「原油の減産はしない」

原油価格が低迷し主要な産油国の動向が注目されるなか、サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相がアメリカで講演し、原油価格を維持するため生産量の据え置きはしても減産はしないという考えを改めて示しました。

■生産量を据え置きするが、減産はしない

サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相は23日、アメリカ南部のヒューストンで開かれているエネルギーに関する会議で講演しました。

この中で、ヌアイミ氏は今月

もっとみる

【2/23】原油価格回復?、米シェールガス生産量が減少の見通し

22日の原油先物相場は5%前後上昇しました。

■今年と来年の米シェールガスの生産量減少

国際エネルギー機関(IEA)が、今年と来年の米シェールガス生産量が減少すると予想、供給過剰状態が改善に向かう可能性が意識された。

米シェールガス生産量の減少幅は、今年が日量60万バレル、来年はさらに日量20万バレルと予測しました。

その後上向き、21年には日量500万バレルに回復するとの見通しです。

もっとみる

【2/9】長期金利がマイナス、市場は落ち着きをとり戻せるか

日経平均株価が前日終値より900円超下落し、円相場も一時、1ドル=114円台に急伸しました。

いったん落ち着きをみせていた年明けからの金融市場の動揺が再燃しました。

■長期金利がマイナス化

住宅ローンや企業向け貸出金利の目安となる長期金利が一段と低下し、初めてマイナスとなりました。

長期金利の指標となる新発10年物国債の流通利回りは、日銀の新政策導入決定後にマイナス寸前まで急低下しました。

もっとみる

【2/7】円安ドル高に転換なるか、イエレン議長の議会証言に注目

先週はマイナス金利導入により、一時は対米ドル121円まで円安が進みましたが、原油価格下落や中国経済懸念、弱い米経済指標を受けて再び円高が進み、116円台になりました。

円はこれからどうなるのでしょうか。

キーである、米利上げ、中国、原油価格から分析します。

■10-11日のイエレン議長の議会証言に注目

5日に発表された1月米雇用統計は非農業部門雇用者数が市場予想を下回る

前月比+15.1

もっとみる

【2/3】米原油在庫増加も利上げ後退が好感

2/3の経済指標は冴えないものでしたが、
NYダウは反発しました。

■米原油在庫が増加

米エネルギー情報局(EIA)の週報(週次石油在庫統計)では、
国内全体の原油在庫やガソリン在庫が予想を大きく上回る
増加でした。

そのため、一時は売りが強い展開でした。

■追加利上げ観測が後退

米国の1月ISM非製造業景況指数(総合)の大幅低下を受けて、
連邦準備理事会(FRB)の追加利上げが後退しま

もっとみる

原油減産協議の実現性低下

石油輸出国機構(OREC)加盟国とロシアなどによる
協調減産期待が後退しています。

■合同会合開催は未定

主要産油国による協調減産期待が高まっていたが、
OPEC加盟国と非加盟国による合同会合開催は未定
との報道がありました。

さらに、ロイター通信によると、
米金融大手ゴールドマン・サックスは1日、
ORECとロシアによる協調減産は
「非常に望み薄」と分析しています。

■原油在庫の発表に注

もっとみる