NHK「これでわかった!世界のいま」、米抗議デモに関するアニメは黒人差別なのか?
NHKの番組「これでわかった!世界のいま」で「拡大する抗議デモ!アメリカでいま何が」と題して6月7日に放映された番組の一部で、アニメキャラクター「Mr.シップ」が「白人と黒人の格差について説明する」シーンがTwitterに公開され、黒人に対する差別だ!と物議を醸した。
この番組は子供向けに世界のニュースを紹介する番組で、基本は先生役の出演者が、生徒役の出演者にニュースを解説するというもので、時おり番組内でアニメを使い解説するシーンがあるのだが、今回はそのアニメのシーンが良からぬ方向に一人歩きして、レイシスト問題に発展してしまった。
それがこの動画↓↓↓
確かに、このアニメだけみたら...違和感がある。デモの参加者はなぜか全員黒人だし、センターの黒人は、タンクトップマッチョ。背後のデモ参加者の黒人達はみな暴れてるし、なぜかギターでロックンロールしてる輩もいる。
ちなみに途中で登場する、白人男性の足も謎に、バレリーナのようであったりする。(ここに出てくる白人の方がヤバメに描かれている)
番組内で「アメリカにおける白人と黒人における格差」を紹介したこの1分20秒の動画が「#抗議デモ」とあたかも今回の抗議デモのことを紹介する内容のようにタグ付けされてツイートされたことで、この動画を見た人々から、「デモが行わている理由がしっかりと説明できていない!あたかも経済的な格差のみがデモの原因であるかのようにミスリードしている」とクレームが殺到。本来の内容との間に大きなギャップが生じ、大炎上に繋がってしまった。
番組全体の中では、今回のデモの発端は、黒人男性が白人警察官により首を足で押さえつけられ死亡したことや、昔から続く警察からの不当な扱い、社会のsystematic racism、そして今回の暴動に深く関与してると言われるAntifaの存在など、今回のデモに至ったアメリカ社会の背景が説明されていたが、今回のTwitterでの一部のみの抜粋投稿により、偏ったかたちで伝わってしまったように思われる。
さらに、駐米大使からも怒りのツイートがされる始末。
もちろん、Twitterは炎上祭りで、海外メディアからも避難殺到。
自分もこの動画を見たときは、違和感を覚えた。ただ、誰かが番組の一部だけを抜粋して、番組の内容全体を無視して、投稿したのかと思い、偏向報道ってこわいなーと思っていたら、
なっなんと、、、
番組放送中、NHK自身が番組の公式ツイッターアカウントで自ら、誤解を生じさせるハッシュタグ「#抗議デモ」を付けてこの炎上リスク満載のアニメを番組PRとして、 投稿していたのだ。
自身で番組のPRをTwitterを通して偏向報道するNHK。番組のみならずPRでも2重に偏向報道して、完全自爆。(とNHKから国民を守る党につっこまれそう)
そもそも番組の一幕での、白人と黒人の格差を紹介する動画に、#抗議デモとハッシュタグとつけてツイートしたら、偏りすぎてて非難されるに決まってる。もちろん今回の件は、#格差問題とハッシュタグをつけても炎上したに違いないが。。。
例えるならば、これは「#日本人の性癖」とツイートされた動画が、ぶっかけ動画のみという偏った内容であるのと同じである。最近の圧倒的な流行は寝取られシリーズなのに。。。何もわかってないじゃないか!!!!となってしまう。
NHKは、この#抗議デモ ツイートで、自らNHKへの抗議デモを生み出したと言える。
また「差別だ!」とグローバルに罵倒された番組内でのアニメ描写については、今回に限らず、いつも番組内で紹介されるアニメの描写はふざけていて、シュールでブラックな要素が含まれている。
例えば、これは選挙のときの台湾の若者を表現している。(もはや人間じゃない)
これは、シリア難民を先導する悪徳業者(ゴリラ人間)
これは、フランス革命時のフランス人(左の貴族のあそこは船)
こんな感じなのだ。だから、この差別的な描写は、今回に限ったことじゃないのだが、それを知らない人がみたら、偏ったレイシスト描写に見れるに違いない。この番組のアニメ描写のシーンはもともと、いつもシュールで、どこかふざけていたのだ。逆にいうと番組製作スタッフは、他の人種を表現するのと同じように、肌の色で差別することなく、ふざけた表現をしたのだ。
ただこのご時世、アメリカでデモが行われている最中、すごくセンシティブな黒人の問題をふざけて表現するのはやばい、、、冗談にならない。
終戦記念日に広島の原爆ドームの前で、ゴジラのイベントをやるようなもの。。。
なぜあのアニメの部分を切り取って、番組のPRに使ってしまったのか?非難がおこるにきまってるではないか?
自分のプロフィール写真をディックピックチャー(ちんこ写真)にするのと同じくらいリスクがあったはずだ。
「これでわかった!世界のいま」なんて番組のタイトルをつけてるが、世界について何もわかってなかったに等しいのではないだろうか。皮肉にも、NHKは今回の騒動で、世界のいまを知るきっかけになったと言える。
一連の報道を受けて、というか米大使館からの、問題の実態を正確に表していないという抗議をうけて、NHKは、このアニメーション削除。
「掲載にあたっての配慮が欠け、不快な思いをされた方にお詫びいたします。NHKでは、人権を尊重し、取材や制作のあらゆる過程で細心の注意を払うよう取り組んでまいります。」と得意の陳謝。
個人的には、NHKには今回の動画の件、このアニメ自体は格差問題を取り上げたものであり、デモの発端や背景は番組内で説明していたこと、アニメの描写に関しては、番組のコンセプトでいつもシュールでふざけたキャラクーで表現しており、今回のみ、あのような描写に描かれたわけではないことなど、もっとしっかりと弁解をした上で、対応するべきだったと思う。
平謝りするのではなく、日本人は、アメリカと違い、黒人を人種差別してないので、フランス人、台湾人、シリア人をアニメで描写するのと同じように、いつも通りふざけて描写した。言うくらいプライドを持って番組を作ってほしい。国民の税金で製作してるんだから。
今回の件は、NHKがあの誤解を招くアニメシーンだけを抜粋して、Twitterにあげたので、自業自得であり、レイシストの烙印を貼られるべくして貼られたと言えるが、
一方で、あの番組のPRツイートの短編アニメを見ただけで、動画の背景にある番組の内容やアニメ描写が語られることがなく、一方的に怒涛のごとく誹謗中傷の嵐が吹きあれるSNS社会の恐ろしさも感じた。
情報が溢れる一方、受け取る側の人々の情報に対する包容力が母なる大地のごとく、いとも容易く I believeしてしまってる気がする。一部の偏った情報を鵜呑みにして、背景や全体像を見ようとせずに、一面だけを見て、感情的に発狂する。
世界中で、木を見て森を見ず化が進んでるのかも。
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