見出し画像

ノンイケメンにとって、ヘアカタログは、詐欺でしかない。


髪をきるとき、美容師が悪意なく、ヘア雑誌を見せてくる。「今日どうします?」と聞かれ、澄まし顔で「理想の髪型」を指差す。

そうして完成した髪型は、ヘア雑誌でみたものとぜんぜん異なる。

でも髪型は同じような感じ。そう、顔面が大幅に異なるのだ。

消費者に提示されるヘアカタログには、いつもいつでもイケメン男で、ぜんぜん参考にならないのだ。あの恐ろしいヘア雑誌のせいで、自分もこんな風になるのではと夢と希望を持った不細工たちは勘違いさせられてしまう。

本気で勘違いしている、夢みごごちの不細工は、完成した髪型を見て一言。
「なんか少しイメージと違うな」

そして、担当した美容師は心の中で叫ぶ。「いや、それはお前の顔が違うんだよ」

これはメディアのせいである。不細工の種類別のヘア雑誌をつくるべきなのだ。目が細い眠り顔、鼻がでか顔、ちょいきもい顔。現実とヘア雑誌のギャップをうめない限り、美容師とお客に問題が生じてしまう。

顔のかっこいい人はたいていどんな髪型にしても似合うのだから、イケメンばかりのせるのをやめて、どうやったら少しましに見えるかをヘアー雑誌は不細工向けに真剣に提案するべきなのだ。

今でも忘れない2002年、ワールドカップのベッカムのモヒカン、その白人イケメン男子のモヒカンに日本人は魅了され、「モヒカンかっこいいな」とベッカムあってのモヒカンのはずなのに、モヒカンが一人歩きしてしまった。

可哀想なことに、多くの日本人はベッカムのような格好いいモヒカンになれると信じた。

そんなモヒカンになった日本人は

先の時代を行くつもりが、見るも無惨な落ち武者と化していた。

海外に向けて日本のFunnyを発信しています!チャンネル登録、いいね、コメントをお願いします→https://bit.ly/2wYviBW