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テレビとラジオのはなし

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すきなお笑いや、ドラマについて書きます。
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「知らないもの」って、おもしろくないの?

「知らないもの」って、おもしろくないの?

わたしはよく、
「荒井注(あらいちゅう)のカラオケボックスじゃないんやから」
と言う。

すると、だいたい相手は「なに?(笑)」と聞き返すから、
「元・ドリフターズの荒井注は、ドリフ脱退後にカラオケボックスをやろうとしたんやけど、肝心のカラオケの機材がドアから入らへんくて、開店できへんかったのよ。だから、肝心なものは最初に段取らないと」
などと説明する。
相手は「なるほど」といった顔をして頷くから

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それはつまり、設楽さんなのか。日村さんなのか。

それはつまり、設楽さんなのか。日村さんなのか。

その昔、カタカナの「シ」と「ツ」の書き方の違いを、バナナマンの日村さんに教えたのは、相方の設楽さんだ。

おかしな話だけれど、日村さんは「シ」と「ツ」、ついでに「ン」の書き方が怪しい。
設楽さんは何度だって「“シ”はね、“ツ”はさ、」と、その書き方について説明してきた。
その度に「そっかそっか」「またやっちゃった」と日村さんは言うけれど、おそらく、きっと、今でもあやふやなのだ。

うんと若いころ、

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「東京」とは、さまぁ~ずだった。

「東京」とは、さまぁ~ずだった。

さまぁ~ずの三村さんは、たとえば、
「気づけば、知らないおじさんがすぐ近くに立っていた話」も、
「はじめて見るものを、口に運んでみたときの話」も。
それから、「唐突に奥さんに呼び止められたときの話」だって、
おおよその経緯(いきさつ)を話し終えると、
丁寧に一呼吸置いて、

「すこ〜し、こわいじゃん。わかる?」

と、よく大竹さんの方に視線を送る。

俯き加減のまま大竹さんが、
「わかる。わかりま

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