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入社1ヶ月の新卒がSELECKの社会的価値について考えてみた

なぜ書こうと思ったか。

入社して2週間目のある時。

SELECKを今後どうしていきたい?

と聞かれてからずっと、自分の中にモヤモヤがありました。

うまく言語化できなかったモヤモヤなのか、それとも自分が向き合っていなかった現実を突きつけられたモヤモヤなのか。
確かに、全社戦略と自分の目標については考えていたけれど、そもそもSELECKに対して自分がどう向き合っているか、どう向き合っていくべきかについてはあまり深く考えていなかったなあ、と。

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そこで、今回「SELECKの価値とはなんだろうか」について考えることにしました。

入社1ヶ月目の社員にSELECKの何が語れるんだ」「どうせ”中の人”として良いメディアだ、と語りたいだけだろう」と思われる方も多いかもしれません。しかし、今この立場だからこそ言えることがあると思います。

というのも、まだ完全にSELECKの”中の人”に染まっているわけでもなく、ビジネスパーソンとしても未熟で、学生的なノリが一部残ってしまっている「境界が曖昧」な立場だからこそ、ある程度客観的な視点で書けることがあるのではないか、と思い、今の思いを綴ることにしました。

では早速ですが、本内容は3つのテーマ
・情報社会での価値
・リアルな繋がりとしての価値
・次世代への価値
に分けて書いています。少しだけ長いですが、是非お付き合いください。

情報が溢れている社会だからこそ

「各情報の推移(平成13年度=100)」スクリーンショット 2020-04-29 21.40.31(出典:情報通信市場の実態と情報流通量の計量に関する調査研究結果(平成21年度)ー情報流通インデックスの計量ー 平成23年8月 情報通信政策研究所調査研究部

突然ですが、この図は「世の中にどれだけの情報が消費者に向けて届けられているか(=情報流通量)」と「私たちがどれだけ情報を認知しているか(=消費情報量)」が示されたものです。

平成13年から平成21年の8年の間に、私たちに届く情報の量は約2倍近くに増えました。しかし、情報流通量の拡大に伴って、消費情報量も増えたかというと、ほぼ横ばいで10%程しか増えていないことがわかります。

「2017〜2022年の全世界のモバイル トラフィック」
スクリーンショット 2020-04-29 21.44.09(出典:Cisco Visual Networking Index :全世界のモバイルトラフィックに関する最新予測、2017年〜2022年 - Cisco Public 2019年2月

また、こちらの図は2017年から2022年にかけてどれだけモバイルトラフィック量(=情報量)が増えるかを、世界最大の通信機器メーカーCiscoが示したデータです。

これまでもデータ流通量は爆発的に増えてきたものの、現在から2022年の2年間でさらに1.75倍も増えると予想されているのです。

消費量があまり増えないまま、情報流通量だけが増していく現代では、「情報の取捨選択」のスキルは必須だといえます。

では、「本当に質の良い情報」とはどのような情報でしょうか。

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質の良い情報というのは「笑わせてくれる」「癒しをくれる」などポジティブな感情を生み出してくれるものに加えて、「自分で考えるきっかけを作ってくれる情報」だと思います。

「正解」がある教育を受けてきた中で、社会人になってからも、どこかに”正解”があるのではないか?と際限なく情報を収集している人も多いのではないでしょうか。

また、「これが正解です」という匂わせ的な記事も多く、知識を得ただけで「一歩成長した!」という気持ちになっている人もいるかもしれません。

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情報は、収集した後に「自分なりに料理する」ことで、真の価値が発揮されるので、情報を得る前に「目的」が存在し、その後に「行動」する必要があります。

SELECKは「読む、真似る、役に立つ」というコンセプトを掲げているので、ある種「正解」を示しているような雰囲気があるかもしれません。

しかし、SELECKの読者の皆さんはご存知だと思いますが、記事の内容はあくまでも「事例」であるので、「取り上げられている事例を自分の会社ではどう活かせるか」を考える必要性があります

「解決のための材料」を示している
これがSELECKの良さの1つだと思います。

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また、SNSのように「どんな人が発信しているかわからない」「発信者の主観や感情のフィルターがかかっている」「”いいね数”が多くて正しいように見えてしまう」情報とは異なり、”一次情報”といわれる「事実」の発信を行っている点でもSELECKの情報は良質な情報だと思います。

また、もう一つ付け加えるとすると、会話の良いネタになります。(笑)
以前、オンラインランチのマッチングアプリで初対面のビジネスパーソンの方お二人と話をしていた時、話題がテレワークで使用している便利なツールについてになり。

そういえばSELECKであんなツール紹介してたな〜、と「こんな便利なツールもあるみたいですよ」と伝えると

「ああ、そんなツールが欲しかったんだよね〜!」と一言。

SELECKの記事になる基準の1つとして「先進性」の有無があります。
よって、いろんな人に思わず伝えたくなるようなコンテンツがあるのも、SELECKの良さではないでしょうか。

オフラインでの繋がりの意味が問い直される

現在、コロナウイルス感染拡大防止のために自粛要請を受けて、「テレワーク」体制になった企業は多いのではないでしょうか。

そして、この状況を受けて、
あれ、オフィスに集まって仕事をする意味ってなんだろう?」と考えていらっしゃる方も多いと思います。

テレワークでも、通信環境や情報共有体制が整っていれば業務に支障がなく、毎日出社する意味はあまり必要ないかも?と感じている企業もあるようです。

では、もしテレワークが主流の働き方になる未来を考えたときに「リアルで人と会う意味」とは何でしょうか。

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リアルな場は「偶然」が生まれることが価値になっていくと思っています。

オンラインでは誰かに話しかけるときも、情報を収集するときも、ある程度意識的に、あるいは無意識に「目的」や「仮説」を意識して行動しますよね。

あとから録画で見れるのに、わざわざ「(交流会付き)セミナー」に足を運ぶ意味って何なのだろうと考えたとき、それはおそらく

日常では繋がらないような人との偶然の出会い」

を期待し、そこから得られる「意図していなかった新しい視点」や「更なる出会いに発展する可能性」を求めているのではないでしょうか。

今後、コロナウイルスの威力が落ち着いてきたとき、ウェビナーではなくリアルに足を運ぶとしたら、「どのようなイベントに出かけるか」をより一層慎重に選ぶムードが出てくると思います

SELECKはこれまで様々な企業に取材を行い、多種多様な業種のビジネスパーソンとの繋がりがあります。その繋がりを活かして、足をわざわざ運ぶ価値のある「偶然」が発生する場所をつくることができるはずです。

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SELECKで取り上げている事例は「ええ会社」をつくるためのヒントです。人生の多くの時間を仕事に費やすからこそ、会社が「ええ会社」であることは、「ええ人生」を歩む最大の要素と言っても過言ではないと思います。

「ええ人生」を歩む人が増えれば、「ええ社会」になること間違いなしです。(笑)
よって、SELECKが現代で悩むビジネスパーソンにとっての「前進力」となるハブとして存在できたら最高!なのでは、と考えています。

次世代へつなげられるもの

SELECKはビジネスパーソンだけではなく、ビジネスに興味のある学生さんや、就活生にとっても価値を発揮できると思っています。

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私自身、就活を通じて学生と社会人の間に”社会的な”大きな溝を感じていました
就活中は実際に働いたこともないのに、「具体的にどのような仕事をしたいか」を問われ、考えなければなりません。よって、企業を調べるとき「どのような事業をしているか」「どのような人が働いているか」の情報を収集しがちです。

就活中、学生は明確に将来○○がやりたいです、と答える必要はあまりないのでは、と思っています。(言えたら最高かもしれませんが。)
それよりも、 どういう組織・カルチャーの中でどのような働き方をすると自分は生き生きしていられるか、を考えた方が納得のいく就活ができるのではないでしょうか。

SELECKの記事は、ある企業の「歴史の一部」です。
つまり、実際に企業の人々がどのような組織・カルチャーの中で、どのような仕事をしているのか、を垣間見ることができるわけです。

企業の中の過去の課題と、現在の形を知ることで、ある程度組織がどのような状況なのか、どのような思考の人たちが働いているのかを知ることもできるので、異なる視点で企業の情報を得る手段になり得るはずです。

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今後どのようにSELECKと向き合いたいか

と、ここまで長々と書いてきましたが。

入社してここ1ヶ月で感じていたことを少しだけ補足でお話させていただくと、私は入社するまで正直SELECKを真剣に読み込んでいませんでした。(ごめんなさい・・・)「ほう、こんなメディアがあるのか・・・!」と思いつつ、入社するまでは思いっきりやりたいことやっておこう〜、なんて思いながら入社前の1年間は過ごしていました。

ただ、今になって思うのは「もっとSELECK読んでおけばよかった!」という気持ちです。それは今の業務に関係があるから、ではなく純粋にビジネスパーソンとして必要な知識や情報を取り入れることができるからです。

最近では、同じ新卒の友人などと話している時に「○○に悩んでいるんだよね〜」と聞くと、「このSELECKの記事読んでみて!」と言っている自分もいます。これも、SELECKの宣伝がしたい、というよりも純粋に相手の悩みがその情報によって晴れそうだな〜と思っているからです。(笑)

SELECKの記事を「読んでみて!」と渡すことは、
「サプリメント」を渡しているような感覚で。

今後、より多くの人にとってSELECKが「処方箋」のような存在になってくれるといいなあ、と思います。

また、未だ構想も何も全然ないですが、個人的には「ポッドキャスト」とか「動画学習」などが好きなので、いろんなチャネルを検討してみて、SELECKを通じた知の循環がより一層促進されるといいなあ、と頭の片隅で考えています。(笑)

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と、

最後に宣伝です。(笑)

Instagram」と「LINE」を開設しました。

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※LINEの登録はこちらからでもできます

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なぜSELECKがInstagramと思われると思いますが、これは先ほど話した最後の「次世代にどうつなげるか」の話につながっています。

ご存知の通り、Instagramは比較的20代〜30代の若いユーザーが多く、現在SELECKの読者にはまだなっていない層が多く存在します

しかし、先ほど述べたように、現在活躍しているビジネスパーソンだけではなく、就活をしている学生さんや、これから新しい環境に飛び込もう、としている若い方々にとってもSELECKは価値を発揮できると思っています。

そうした方々に向けて必要とされている情報が、必要な人に届けられたらいいな・・・と思いながら、SELECKの情報をよりわかりやすく、面白く届けたいという気持ちで・・・これからも更新頑張ります!(笑)

ということで。
最後までお付き合いいただきまして、本当にありがとうございました!

今後ともSELECKをどうぞ、よろしくお願いいたします。



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