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令和を探して35年ぶりの万葉集


実家へ行ったら、元自室の二階の部屋の本棚を探してみようと思っていた。

国文学の授業で使った萬葉集の分厚い本。

久しぶりに開いて、新しい元号 令和のくだりを探してみた。

当然のことながら、全て漢文。

仮名といっても、平仮名、カタカナの元になる万葉仮名。

ん〜、懐かしい。

めっちゃ久しぶりに見るわ、こういうの。

令和が発表された時のニュースでも、大体が書き下し文で出典を紹介していたもの。

しかし実際、漢字ばかりでどこに令和があるのか、探しにくい〜〜

お!意外とわかりやすい所にあったわ!

左ページの一行目の最後に令の字が!

ほんとだ。

初春令月 気淑風和

素敵な光景よね。私、好きよ、令和。

まだ寒い春先、咲き始めた梅や蘭の華やかに澄んだ香り。

厳しい冬から暖かな春へと季節が切り替わっていく明るい光を感じるような膨らむ気持ち。

こういう感性って千年前も今も変わらない。

古文の魅力ってそこじゃないかなって私は思うのよね。

最初に令和って聞いた時は、

命令の令?と思って、和を命令??と戸惑ったんだけど、

出典の説明で、令嬢とか令息とかの令と聞いて、なるほど!と思った。

ちょっと忘れてたよね、そういう令の使い方。

令に込められた日本人のプライド、

rの音の凛とした印象、

令和を日常的に使うことで、みんながカッコイイ日本になるといいな。

そして、和の心も忘れずに。

隣の人に手を差し伸べられる、助け合える世の中になって欲しいと切に祈るわ…。

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