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結婚式の余興準備が、人生で一番うまくいった『議論』だった話

今週末、友人の結婚式があります。(こんな状況でも開催を決断してくれたことに感謝!とてもたのしみ!)
そこで乾杯の挨拶兼余興みたいなのを任されているのですが、とにかくその準備が楽しくて。友人3人で企画をしていたのですが、面白いほど議論がうまくいったのです。普段会社で企画の議論をする時、楽しくうまくいった試しなんてありません。(私だけでしょうか)

結婚式の余興と仕事、シチュエーションは大きく違うのですが、何かヒントになるかもしれないので、議論がうまくいった理由を紐解いてみることにしたのです。

参加者のベクトルが一致している

今回一緒に企画した友人そして新郎とはかれこれ17年ぐらいの付き合い。
お互いのことはよく分かっていますし、やっぱり結婚したのはすごく嬉しいんですね。だから自分たちも新郎やその家族に喜んでもらいたいと思っているし、絶対に良い式にしたいと思っているわけです。そんな思いを全員が持っているから議論がとてもスムーズ。

議論が上手くいかないケースは大抵一人ひとりが違う方向に進もうとしています。中には自分の利益だけを考える人、中には無関心な人、中にはお客さんのために動いている人。色んな人がいるから、色んな意見も出やすいのですが、向いている方向が違うので判断軸が揃いません。ある人にとっては、良いと思うことも、別の人にとっては良くないと思われることになります。

議論を進めるうえではまず、誰のためにどうしたいのかというところをすり合わせるのが重要なのかなと思います。

ポジティブなリアクション

余興を考えるなかで全員から色んなアイデアが出てきたのですが、「それ面白い!」の連続でした。最終的にはあんまり見たことがないような乾杯の挨拶に仕上がっています。(新郎の反応が楽しみでなりません)

議論って良い意見も変な意見も出てきて、それらを組み合わせたり、そこから新しい発想が生まれて良い企画ができあがったりします。でもここで邪魔になってしまうのが否定的なリアクションです。否定的なリアクションは意見を出すモチベーションを一気に奪い去ってしまって、議論がトーンダウンしてしまいますよね。(誰もが経験されたことあると思います。)

もちろん今回も全ての意見を採用しているわけではありません。跡形なく消えているアイデアもあります。ただみんなが楽しく意見を出すことが大事で。みんなのベクトルが揃っていれば、大きく逸れた意見も出ることも少ないと思います。今回は本当に楽しかったのでポジティブな反応は無意識にしていたのですが、仕事上の議論でもリアクションには心がけたいと思った次第です。

ベースとなる案を用意する

いくら気の知れた、ベクトルが一致している友人であったとしても、ゼロから議論を進めていくのは難しいです。
何もないところから始めようとすると「さて、どうする」となって全然アイデアが出てきません。そこで大事なのはベースとなる案です。実際今回も「こんな感じ思ってるんやけど〜」から議論が始まっていきました。

ベースとなる案があるとアイデアが発想しやすくなるというメリットがあるのですが、それとは別にもう一つ。参加者の協力しようという気持ちが生まれるというメリットがあります。人は一生懸命な人を応援したくなる生き物です。積極的に事前に考え準備をしている姿勢をみると、自分も何かしないとという気持ちに駆られ議論が活発になっていきます。


と、色々書いてみましたが、仕事での議論が毎回このようにうまくいくとは限らないのは百も承知です。
ただ、うまくいかないときに、少しでも↑のような要素を取り入れると変わってくるはず、と自分に言い聞かせるのです。何事も主体的に、誰かのために、楽しんで。

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