オイラの渾身一句
秋の愛ひとつひとつの足あとに
あきのあいひとつひとつのあしあとに
俳号 めろ
有田:いや参ったね。
上田:高田文夫さんか!
(©くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン)
いや参りましたよ本当に。渾身一句。企画としては抜群に面白くて、みなしゃまの記事を巡るのが楽しくてしゃーない。だがしかし。だがしかーし(本家)。いざ自分が出す側となると、身体の震えが止まらなくなるのはなぜだろう。救心をアテに養命酒をがぶ飲みしたくなる夜である。
本編より前置きが長いのは仕様です
ところで、渾身の「渾」って字。あんま使わないですよね。「渾々と水が流れる」くらいかな?(この場合も「滾々」を使う人の方が圧倒的に多い。ちなみに「渾沌」も殆どの場合「混沌」が用いられる)
渾身の「渾」は「全て」って意だから、要は全身のこと。『お前の全身全霊を込めた俳句、出してみやがれ!!』と、ラベしゃんからアッツアツの襷を渡されたわけです。
アチ!!アチ!!って言いながら襷を何度も持ち替え、一旦テーブルの上に置いて、オイラは渾身一句を必死に探した。カバンの中も机の中も探したが見当たらず、夢の中で踊りたくなった。向いのホームも路地裏の窓も探したが、こんなところにあるはずもなかった。明け方の桜木町にもきっとないだろう。
そう。オイラには往年の藤川球児のような火の玉ストレートな句も、ジェフ・ウィリアムスのような切れ味鋭いスライダーな句もない。野球にさして詳しいわけでもないのに、こうして必死に阪神ネタを書いて、ラベしゃんに赦しを乞おうという汚い真似をしている有様なのである。
名言製造機・利根川幸雄
読者の「ええからはよ出せや」という声が、賭博黙示録カイジの「ざわ・・・ざわ・・・」の如く聞こえてくる。「甘えるな。世間はお前らの母親ではない」。利根川の名言が聞こえてくる。オイラだって分かってんだよ。でも、みなしゃま俳句に付随する深イイ話みたいなの書いてんだよ・・・浅瀬をチャプチャプ歩いてきたオイラにそんなのないんだよ・・・(๑`→Д←´乂)
このままカイジでおふざけ記事を1本書いてやろうかと悪魔が囁いたが、企画参加記事でそれをやっては流石に顰蹙を買う。とにかく一句出さないことには、この記事は成立しない。企画ルールによると、今回新たに詠むのもアリとのことだったが、オイラにはハードルが高すぎる。走り高跳びで下をくぐってしまうレベルだ。
「どこが渾身なんだよ」「そーいうことじゃないんだよ」 分かってるから言わないでお願い。自分で言う分には良いけど、人から言われると泣いちゃうことってあるじゃないの・・・
秋の愛ひとつひとつの足あとに
あきのあいひとつひとつのあしあとに
説明不要でしょうが、ひとつひとつの足あと=みなしゃまひとりひとりが残してくれるスキやコメントです。
思えば去年の秋。「何か楽しそうなことやってんな(´めωめ`)ンムゥ」ってだけで、勢いままに飛び込んだnoteの俳句。誤解を恐れまくって言うと、俳句そのものに魅力を感じたというより、オイラはそこにいる人たちに惹かれたのです。
俳句は優秀なコミュニケーションツール
あれはいつだったかな~。株式会社ラブあんどピースの社長が言ってたんですよ。「俳句は優秀なコミュニケーションツールなんだよ」って。その時は(´めωめ`)フーンと思って聞いてましたが、俳句幼稚園の記事やコメントのやりとりを見ていると、それが良く分かります。
俳句幼稚園の記事には「俳句は楽しい」というタグがついてるけど、これは「俳句(そのものを考えたり詠んだりすること)は楽しい」ことだけじゃなく、「俳句(を通して仲間と心を通い合わせること)は楽しい」がタプーリ配合されていると思うのです。
頭でっかちな俳句や分かりにくい俳句ばっかり詠んだり。企画以外で普段俳句記事を全然出さなかったり。素晴らしい講評や推敲が並ぶコメント欄で、1人だけふざけたコメントしたり。俳句幼稚園でぶっちぎりの問題児であるオイラにも、見捨てずに優しい言葉をかけてくれたり、愛のムチの講評をしてくれる人たちがおります。只々、感謝するばかりのオイラなのです。
仲間への感謝を自然と詠めた
エッセイやショートショートはスラスラ書けるのに、俳句となるとどうにも・・・謙遜でも何でもなく、苦手だな~下手くそだな~って思います。幼稚園仲間の素晴らしい俳句記事を読んで、更にコメント欄で絶賛されてるのを見て、「こんな感じで詠めへんよ・・・」「どうやって思いつくんよ・・・」と、激しく落ち込んだりすることもあります笑
こんなオイラでも、幼稚園の末席の外側のベランダのへりにしがみ付いて、細々と俳句を続けられているのは、仲間のひとつひとつの愛のおかげです。そんな仲間への感謝を自然と詠んだ句を、今回は選ばせてもらいました。
1人だけ子供用プールみたいな記事になっちゃったけど、今年の阪神優勝を心から祈願しますので、ラベしゃんどうかお赦し下さいm(_ _)m
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