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書くということ

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品性のある文章、礼を逸してない文章、誤解を生まない文章を書くために日々精進。実用書の校閲者・翻訳校閲者として他人の文章を読むが、一番気になるのが「誤り」ではなく、「ノイズなく相手…
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2023年8月の記事一覧

翻訳者vs翻訳チェッカー/校閲者

 翻訳者のみなさまはほんとにチェッカー(レビュアー/校正者/校閲者)が嫌い。25年前からず…

翻訳チェッカーという職業 #3

 昨日 https://note.com/merlin_witch/n/n804a7956ea3f の続きである。翻訳チェッカーに必要…

翻訳チェッカーという職業 #2

 昨日 https://note.com/merlin_witch/n/nda287a4cac2c の続きである。翻訳チェッカーに必要…

便利な訳語。なるべく使わないで! #3

 今日は「便利だけどなるべく使わないで!」の3つ目、「行う」について説明しよう。 ~を行…

英日翻訳における授受表現

なぜ授受表現を取り上げるか  今日は授受表現について述べる。  学習院大学前田直子の論文…

「書きことば」商売の人は「書きことば」文法で

「書きことば」文法とは  ことばには、書きことばと話しことばがある。そして、友達同士でも…

翻訳の師匠のこと

翻訳を直してくれる人  今日は、四半世紀近く前の思い出話をしよう。ある翻訳会社で、翻訳者兼翻訳チェッカーとして働いていたときのことである。  入社時に「翻訳のことは何でもこの人に聞いて」と紹介されたのが師匠。元社員で、そのときはフリーランスになっていたが、会社と契約を結び、社に来たり自宅で仕事をしたりしている先輩チェッカーであった。  「何でも聞いて」と言われても、何を聞いたらよいかもわからないので質問のしようがない。とりあえず言われるままに翻訳して、師匠、つまりチェッカー