20/03/12 日記

 メンタルがとてもよくない。とても。

 睡眠のことについて聞かれると、怖くなってしまう。自分にとっては、不眠で苦しんだ日々や、早朝に目が覚めてつらい抑うつにじっと堪えている記憶と、密になっているから。

 20代の頃は「不安だ、憂鬱だ、つらい、死にそうだ、でも年を取れば落ち着きも出てくるのだろう」と考えていたけれど、30代になって「不安だ、憂鬱だ、つらい、死にそうだ、でも、自分がメンタルを壊して野垂れ死んでも、社会的に対して影響があるわけでもなし」という考えが出てくるようになった。

 生きているのが途方もなく厭なとき、昔は涙を流してうずくまっていたけれど、今では涙を流しながら仕事をする術を身につけている。

 New Musikのような、ひんやりとしたエレポップがずっと頭の中で鳴っているような気分。

 Twitterなどに配偶者の愚痴をキツめに書く人がいる。もし、自分がその人と関わりを持ったら、同じトーンで、陰でボコボコに言われるんだろうな、という感想になる。

 ネット上で、たまに「絵を描くのは誰かと比べるためじゃない、楽しむのが一番」「お前は誰かに評価されたいから、絵を描いているのか」的な意見が流れてくるときがある。

 「絵を描いて称賛されたい」「他人と自分の評価を比較してしまう」という思考自体は、それほど悪いことではないと思う。それが原点の人もいるだろうし。

 イラストでも結婚生活でも仕事でも、(陰で苦労があるのかもしれないけれど)たくさんの人から称賛され、才能があってうまくやっているように見える人に、「大事なのは好きという気持ち! 競争じゃない!」と言われると、「恵まれている人はそう言えるけどさ」と感じるかもしれない。

 「趣味は、自分が楽しむという姿勢が一番(≒人と比較なんかしてもしょうがない、人の評価を気にしない、もっと言えば「売れなくても大丈夫」的な発送)」という主張、それ自体を否定するつもりはない。ただ、その主張によって否定される立場もあり得る、ということは、理解したほうがよいと考えている。

 自分の存在は、コンビニのレジ前にあるいちご大福に近い。別に自分である必要はないけれど、そこにたまたまいたので、手に取ってもらえた。それ以上でもそれ以下でもない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?