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趣味とは、げに…

コンサルタントの仕事が向いてるんじゃない?
根拠も何もなく、異国で出会った友人に言われた言葉を信じて「ちょっと目指してみようかな」と単純な私は思った。早速どんな仕事でどんな人が向いているのかを本で調べてみた。ちなみにこの本です。

まあ結論としては「この仕事をする根性と経験がない」ということが分かった。タイトル通りよ~くわかったが故の結論であった。いちばん印象に残ったのは、趣味についてのはなしである。わたしの趣味は月並みに読書なのだが、この本によると、社会人たるもの読書はしていて当たり前、趣味ではなく生活の一部であるから「趣味は読書です」などという恥ずかしい回答はするな、といった内容であった。趣味とはもっと心を傾けて時間とお金を費やして我を忘れ没頭できるもののことらしい。そんな情熱的なものが、さてわたしにあるのだろうか…。(それでもわたしは月平均20冊の本を読むので、懲りずに読書が趣味といいますけどね)
わたしは好奇心旺盛だが飽き性で継続性がない。多趣味だが、ずっとやっていることは、本当に読書とアニメ鑑賞と声優考察くらいである。例えば一時期レース編みに凝って作品をいくつも編み、友人にドイリーをプレゼントしていた。ある時はネイルアートにはまり、オールポリッシュ、オール手描きで様々なデザインに挑戦していた。そしていま、突発的にはまっているのはカリグラフィーである。

きっかけは、わたしがいまいちばん推しているアーティストのロゴとエンブレムを勝手に自分でデザインしたい、と思ったこと。まだアーティストとして活動し始めたばかりで、グッズにできるようなロゴが存在しないのをいいことに、オリジナルでデザインしてTwitterのアイコンにしたりステッカー作っちゃおう!というものだ。デジタルでのデザインができない(能力的にも環境的にも)ため、すべて手描き。清書したら友人にデジタル化してもらう段取りでデザインし始めた。名前をかっこよく書きたいよね!となるとかっこいいフォント選ばなきゃね!と図書館で借りてきたのはこの本。

装飾されたアルファベットは美しい。日本人の果てない西洋への憧れはこういう部分にもあると思う。たくさんある中から自分が好きだと思う、かっこいいと思うものをスケッチブックにひたすら書いて練習する。図書館の自習室にこもって音楽を聴きながら没頭する時間は、久しく感じていなかった至福の時間でした。

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漢字、ひらがなもやってみた。これはわたしが蒐集している素敵なお店のショップカードをスクラップするノートの中表紙として描いた。あるアニメの作中に出てくる装飾デザインを参考にさせてもらった。洋書の中表紙みたいな、魔法書っぽさを出したくて羽根っぽさ、蔓っぽさを追求してみた。たいへん満足である。しばらくはこれを継続的に続けたい。また気に入る作品ができるかしら。