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統合失調症に関する漫画5冊

わたしに『統合失調症』という精神疾患の症状が出始めた頃、
その病気に関する漫画がある事を、どこかで知りました。

最初に手に入れたのは、一番左の『マンガでわかる! 統合失調症』でした。
入門編という感じです。 中村ユキさんという方が作者です。

以前に、統合失調症の当事者が描いた漫画をご紹介しましたが、
中村ユキさんの場合、彼女自身が病気なのではなく、お母様がご病気です。
そのコトを色々と描いていらっしゃり、なんと、5冊も出版されています!
統合失調症に関する日本初の漫画を描いたのは、恐らく中村ユキさんです。

1) マンガでわかる! 統合失調症
2) わが家の母はビョーキです
3) わが家の母はビョーキです 2
4) マンガでわかる! 統合失調症 ~家族の対応編~
5) てんやわんやのトーシツ・ライフ

この5冊の中で一番役に立つのは、4冊目の『家族の対応編』です。
患者に対し、どう接するべきかが細かく説明されており、解り易いっ!
しかも、その心優しい接し方は、健常者が相手でも役に立つ物なので、
さらに素晴らしい情報だと思います。

わたしの病気のコトをもっと知りたい方々にオススメです。
『家族の対応編』、いつかぜひ読んでみて下さい。 お願い致します。
5冊全てを購入するのは難しいでしょうから、1冊に絞るなら、それです。

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と言うか、他の4冊には、ちょっと誤解を招いてしまうシーンがあります。

例えば、コチラのシーン。
『わが家の母はビョーキです 2巻』に登場するページです。
『統合失調症の人はみんな包丁を振り回す』という誤解を与えかねません。
全員がこうなる訳ではありませんので、どうか誤解なさいませぬよう…。

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中村さんのお母様は包丁を持ってウロウロされていたようですが、
わたしはそんな事は1度だってありませんでした。

昔、普通の『鬱病』になってからは、1度だけありましたが…。
でも、『振り回していた』のではなく、『手にしていた』だけです。
死にたかったからです。 手首を切ろうかどうか、迷っていたのです。
切腹でも良かったのです。 死ねるのであれば…何でも良かったのです。
迷惑を掛けないように、家族も道連れにするべきか考えた事もありました。
包丁を手に持ったまま、ずっとキッチンに突っ立っていました。

今考えてみると、あの頃のわたしは、今以上に助けが必要だったのだと…
そう感じます。 この漫画の中のお母様も、そうであったのでしょう。

仮に、わたしがまたいつかそうなってしまったとしても、その時は、
どうか怖がらずに、『助けて上げる事』に目を向けて下さいませ。

『辛かったね。 怖かったね。 でも、もう大丈夫だよ。』

そう言ってくれるだけで良いのです。
包丁を振り回している人が居たとしたら、ぜひそう言ってみて下さい。
きっと落ち着いてくれる……ハズ。 多分!

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もちろん、患者自身が安心出来るシーンもありました。
例えば、『わが家の母はビョーキです 1巻』に登場する1コマですが…。

わたしはコレを見て、少し驚いたと共に、安心する事も出来ました。
『統合失調症の症状が出始めてから、裸足のままお外に行ってしまった
人は、この世でわたしだけじゃないんだ!』と、知る事が出来たからです。

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わたしの場合、『目をつむって歩け』とは命令されていませんでしたが、
『裸足で外に出なさい』と、天の(?)声に命令された事があります。
逆らえないのですよね……わたしは言われるまま、裸足で外に出ました。

今考えてみても、やっぱり変ですよね。 でも、当時は逆らえませんでした。
自分でも『わたしは大丈夫か??』と、自問したくなる出来事でした。

という訳で、統合失調症になり、孤独を感じている患者さんの場合は、
全5冊読んだ方が良いかもしれません。

この病気を患う人のご家族や友人、知人だったりする場合は、やはり
4冊目の『家族の対応編』が一番オススメです。 一番情報量が多いですし!
それ1冊だけでも充分なぐらいです。

統合失調症』や、『統合失調感情障害』に関する理解が、
もっと世界に広まって欲しいです。

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