太極図について

 実際、太極図は別の根本にあるエネルギーからの原理的進化を表す。初期の太極図はらせんの形であり、興味深いことに、らせん型の重要性は他の多くの古代文化においても見られる。中国哲学において、らせんエネルギーは宇宙の究極的なエネルギーとされる。
 道教の哲学は次のように言っている。
 「一は二を生じ、二は三を生じ、三は万物を生ず」。1つのものから陰陽が生まれ、陰陽は互いに動いて氣が作られる。これら3つは創造におけるすべてを生む。
 古代と現代の宇宙論の類似性は印象的である。初めに、ビッグバン(一)が物質と反物質(二)を生む。物質と反物質は互いを打ち消しあい、エネルギー(三)を生む。そして、創造は形となる。

ダニエル・キーオン 『閃く経絡』 p.127

らせんの形であったという初期の太極図についてすこし検索してみましたが、それらしきものが見つかりませんでした。

「一は二を生じ、二は三を生じ、三は万物を生ず」は、その前に「道は一を生じ、」からはじまります。つまり、「道は一を生じ、一は二を生じ、二は三を生じ、三は万物を生ず」です。

これは『全体性は形を生み出し、形は二元性を生じさせ、二元性は統合されて氣となり、氣は万物を生み出して調和させる』という風に理解してもよいでしょう。


記事へのリアクションや記事執筆への励ましのサポートありがたく頂戴します🙏 また、プロフィールにAmazonほしいものリストも掲載しています。こちらもぜひよろしくお願いします!