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クリエイティブはコミュニケーションが9割。メルカリビデオグラファーの場合。

こんにちは。
メルカリでビデオグラファーをしているちゃんくまです。本名は熊田勇真です。

「メルカリのビデオグラファーです」と言うと、高確率で「なにやってるの?」と聞かれます。

お答えしましょう。

映像制作5割、写真撮影4割、そして残りの1割が、みんなに愛されるための活動です。

今回は、そんな僕が考える「クリエイティブはコミュニケーションだ」というお話です。

目次
なぜメルカリにビデオグラファーが必要なのか?
つくった映像
撮影技術が3割、コミュニケーションが7割
キャラクターとしての「ちゃんくま」
組織を推進する非ロジカルなパワー

なぜメルカリにビデオグラファーが必要なのか?

メルカリの現在の社員数は1000人を超えています。6年前にはじまった会社なので、単純計算しても、毎年数百人ずつ人が増えていることになります。

業務内容はどんどん変わるし、毎月のように(ときには二週間間隔で)席替えが行われます。

そうなんです。

けっこう混乱します。

そんな中で、ビデオグラファーが映像をつくる理由の一つが、社内の認識を合わせ、ムードをよくしていく。ということです。

もちろん、社外に対する発信も重要なのですが、社内に対する発信も同じくらい大切にしています。

具体的な制作物をご紹介します。

つくった映像

制作意図
メルカリ初のミートアップを開催するにあたり、そのイベントのレポートを社内外に広く伝えるために制作しました。
普段、メルカリというサービスを作っているメンバーは、お客さまの声に直接触れることがなかなかないので、このような映像を作ることで特に社内から反響がありました。使ってもらえるのって、すごく嬉しいですよね。

ちゃんくまポイント
イベント全体をとにかく盛り上げること。せっかく足を運んでくれたお客さまに楽しんでもらうため、写真撮影をエンタメ化することを意識しました。もちろん掛け声は「3、2、1、メルカリー!」(イ、のところで笑顔になる!!笑)

僕はもともとビデオグラファーですが、さまざまな課題に向き合う中で写真のスキルが必要とされることが多く、入社してから勉強して、今では写真の知識もつきイメージするような写真撮影ができるようになっています。

目的に応じて柔軟に手段を変化させ、自分をアップデートすることも、事業会社ならでは!

撮影技術が3割、コミュニケーションが7割


そんな僕が、日々仕事をしている中で、強く感じていることがあります。それが、撮影というのは撮影技術が3割、コミュニケーションが7割ということです。

コミュニケーションをおろそかにした撮影は、決して良いものになりません。広告や雑誌の撮影現場で、プロの女優やモデルを撮る場合とは異なり、メルカリという企業でクリエーティブに携わる際に必要なのは、点、線、面のコミュニケーションです。


撮影する瞬間に、いかにテンションあげ現場をつくるか。自然な笑顔を引き出し、臨機応変に撮影を遂行する瞬発力的な現場力。


撮影前、撮影後のコミュニケーションで、どれだけ現場を巻き込んでいけるか。イベントであれば、イベント全体を盛り上げるために、自分がどこまで当事者になれるか。


常日頃から、「ビデオグラファーのちゃんくま」を知ってもらうために自分をキャラクター化し、毎日クマのTシャツを着る。

こんなことを実践しています。特にメルカリのクリエイターにとって、「面」でのコミュニケーションが一般的なクリエイターとは異なるポイントだと僕は考えています。

キャラクターとしての「ちゃんくま」

メルカリはリモートワークができないので、毎日メンバーと顔を合わせることになります。これを利用しない手はないですよね。

わかりやすいキャラクターのようになろう。そう決めて毎日欠かさず実践しているのが、クマのTシャツを着ることです。



このときも。



このときも。


ジーコさんに会ったときも。


この記事を書いている今も。

インナーも。

ちなみに、これ、メルカリで買ったビーズのクマTシャツです。お気に入りです!!(笑)


こんな風に、全力で愛されにいく。それが僕の撮影技術なんです。

映像制作5割、写真撮影4割、そして残りの1割が、みんなに愛されるための活動です。と冒頭に言いましたが、実際のところ9割くらいはコミュニケーションなんじゃないか、とすら思っています。逆に、現場のコミュニケーションの部分で失敗すると、とにかく悔しい。編集や構成は後から方向転換できますが、現場の一瞬は絶対戻ってこないからです。

組織を推進する非ロジカルなパワー

「デザイン組織」とか「デザインシンキング」というと、ちょっとクレバーなイメージがありますよね。実際、僕もよくわかっていません

そんな中で僕にできるのは、フリーランス魂にもとづいた、突破と巻き込み、そして愛されることだと思っています。

クリエイターにもさまざまな人がいて、それぞれスタイルは異なります。メルカリのデザインチームは、さまざまなクリエイターのごった煮集団。

各々が個性を伸ばしながら、会社のビジョン達成に向けてみんなで努力する。それって、とても楽しくて素敵なことなんですよ!

ありがとうございました。

企画:ビデオグラファー ちゃんくま
構成・編集:コピーライター 長嶋太陽
イラスト:デザイナー テニス