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節分といえば、大豆と柊(ひいらぎ)と鰯(いわし)・・・

節分は、1年の4つの季節「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前日のことを言います。一般的に立春の前日を節分と言い今年は2月3日です。この日は「鬼は外、福は内!」と言って鬼打ち豆をまき、煎り大豆を歳の数だけ食べて邪気を払うというもの。
家庭では、お父さんたちが窓を開けて豪快に豆まきをする光景が見られます。
地方によっては、柊と鰯を間口に飾って、魔除けをする行事もあります。
最近ではあまり見かけない光景ですが、今日、スーパーで「柊と豆がら」のセットを見かけ、鰯も売られていました。現代に風習が受け継がれている喜びを感じ、温かい気持ちになりました。

柊の小枝に焼いた鰯の頭を刺し間口に飾る風習は、江戸時代に普及したと言われています。柊のとげが鬼を払い、鰯の臭いにおいが鬼を寄せ付けない、と云うのだそうです。
邪気を払う縁起の良い食材として、鰯料理と煎り大豆を食べ、恵方巻を(今年は西南西)縁起の良い方向に向けて食べてみる。鬼は逃げて行ってもらいたいな、と思いながら食べるのも心のゆとりではありませんか。

鰯は小骨が多く調理するにはひと苦労、煎り大豆も硬くて食べにくい。
手っ取り早いのは、鰯を焼くだけ。新鮮なら骨がするりと取れますが、大抵は小骨が残って食べにくく、子供や高齢者には危険です。
そこで、鰯の骨を軟らかくして食べる、懐かしい「鰯の梅煮」をご紹介します。鰯は酢や梅でじっくり煮ると骨までやわらかくなります。臭みも和らいで食べやすくなりますよ。

鰯の梅煮レシピ
(下処理)
鰯(まいわし) 4匹(新鮮で大きすぎないものを選ぶ)
酢大さじ1
(煮汁)
水150
生姜1片
梅干し2個程度
酒大2
砂糖大1
しょうゆ大2
みりん大2
(作り方)
① 鰯は頭と骨・内臓を取り除く(店頭で処理してもらうと便利、鰯を開いてもらうと味が染み込みやすい)
① 鰯に酢をふりかけ下処理をしておく

②水、生姜、酒、砂糖、しょうゆ、みりんで煮汁を作り、種を取り除いてつぶした梅干しを入れる
③ 煮汁に下処理した鰯を入れて、落とし蓋をして20分ほど煮る

*鰯を酢で下処理することが、生臭さを減らすためのコツ
*小骨まで軟らかくするためには、煮汁の調味料を半量に減らしコトコトと時間をかけて煮付けます。高圧釜があれば時間は短縮できる

鰯は栄養価の高い魚で、魚油にはドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)をはじめとするn-3系脂肪酸が豊富に含まれています。DHAは血管を拡張させて血流を良くする働きがあり、血圧も落ち着かせてくれる効果があります。脳の活性化にもかかわっていて、認知機能の改善にも効果があるとされています。
EPAは血栓をできにくくしたり(血液サラサラ効果)、脂質異常を防ぐので、脳梗塞、心筋梗塞などの動脈硬化を予防するのに役立ちます。鰯の中でも「まいわし」に多く含まれています。

日頃、肉料理が多い方、この時季に「鰯料理」を食べてみませんか。


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