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嘔吐、下痢 ノロウイルスによる急性胃腸炎かも!!!


急性胃腸炎には、細菌性とウイルス性がありますが、冬場のこの時季、急に嘔気や下痢がはげしく起こった場合は、ノロウイルスによる急性胃腸炎かもしれません。感染すると、子供や高齢者、免疫力が低下している病者は重症化することがあるので要注意です。

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感染経路は、感染している人の便や嘔吐物から人の手を介して感染する場合や、咳やくしゃみ等の飛沫感染等があります。また、ノロウイルスに汚染された加熱不十分な食品や、特に汚染された二枚貝に多くあります。感染した人が調理等を行うことで、その料理を食べて二次的に感染する場合がノロウイルスによる食中毒と言います。

潜伏期間は感染から発症まで24~48時間程度が一般的です。
主な症状は、炎症を起こした腸粘膜が腫れて、急性発症の吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、微熱があります。ひどい場合はトイレから出ることができないくらいの嘔吐と下痢が続くこともあります。

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受診しても対処療法がほどんどですが、水分や食事がとれない場合は医師に相談して脱水に十分注意する必要があります。

〇水分補給や食事について
嘔吐と下痢が激しい間は「水も飲めない、食事も食べたくない」というのが正直なところです。少しでも口にできるのであれば、糖質、ミネラルを考慮して、適切な水分補給として市販の経口補水液が良いでしょう。食事は無理して食べなくても大丈夫です。嘔吐がおさまったら、消化の良い炭水化物として「白粥」から初めましょう。市販のレトルトもしくは缶入りの粥を、食べやすい濃度に薄めて温めて食べていただくだけで十分です。
みそ汁の汁、豆腐、卵豆腐を少しづつ食べ、たんぱく質は白身魚の煮つけなど胃腸に刺激の少ない消化の良い食品から始めます。
嘔気、下痢症状がおさまってきたら野菜や脂肪が少量含まれる食品をつけ加えていけば良いのです。

〇感染を広げない予防策が大事
問題は人の手を介して健康な人に感染させてしまうことです。
本人はもちろん、家族は手洗いを厳重に行う。石鹸で1回30秒もみ洗い+流水ですすぐことを繰り返し二回行いましょう。その後、手指用の消毒液で消毒をします。

以前に、嘔吐物のついた絨毯の処理が不十分で、乾燥して舞い上がった強力なノロウイルスから感染した事例もあります。

室内のドアノブや、床や生活用品は、次亜塩素酸ソーダ溶液(200ppm)で消毒をすることが大切です。ノロウイルスにはアルコールが効かないので注意しましょう。
※家庭用の次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系消毒剤で代用できますので常に用意しておきたいものです。
いざという時には、家庭用塩素系消毒剤を250倍~300倍に薄めて消毒に使用すると良いでしょう。塩素系の消毒剤は、「使用上の注意」を確認し、適正な濃度で使用しましょう。

忘れないで行いたいのは、トイレの消毒です。特に便座は、十分に塩素系消毒剤で消毒し水拭きすることをお勧めします。
いずれにしても吐物や下痢の処理をする身近な家族が感染しないように、手洗い、マスク、塩素系消毒剤の活用は励行したいものです。


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