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真の強みを発見!「敏感すぎる」ことは長所である。

HSP(敏感すぎる人)に関して、思索を深めている。これまで「敏感」であるという言葉に、良いイメージはなかった。特に「敏感すぎる」なんて言われたら屈辱的な気がしていた。

しかし、敏感さは人にとっての「強み」になる可能性を秘めている。その気質をネガティブにとらえるか、ポジティブにとらえるかで、それが弱みにも、強みにもなる。これまで、様々な自分の強み・弱みを探ってきたが、実は一番の強みは、この「敏感さ」なのかもしれないというところまで、考えるようになった。

この記事を書いた時には、まだ想像もしていなかったことだ。

敏感さは強みである

HSPという概念の生みの親であるエレイン女史によれば、敏感さはポジティブにとらえることができるメリットだという。

「HSPは、生まれつきよく気がつき、深く考えてから行動をします。そのため、大人も子どもも共感力があり、聡明で直感が鋭く、創造性が豊かで、思慮深く慎重な傾向があります。間違ったことをするとどうなるかがよく分かるので、行動を慎むのです。」(P37)

HSC(敏感すぎる子供)が、新しい環境にすぐになじめなかったり、人の輪の中に入れないのは、臆病だからではなく、本脳的に危険がないかどうかを見極めているからなのだ。その分、行動するのは遅いので「怖がっている」とか「臆病だ」と評価されやすい。

この感じやすい資質がプラスに出ると、医者や弁護士、芸術家、科学者などに向いているタイプになるそうだ。「考えてから行動する」ことが、社会の進歩には欠かせないのだ。

敏感な人の先読み

エレイン女史が語っているように、初めての場所で「非常口がどこにあるか」を探してしまうHSPは「細かすぎる」ように見えるが、いざ火災が生じた時には、その観察は「細かすぎる」とは言われないだろう。HSPは、先々を考えて、危険を判断し続けている。

恐怖は、時に正しい感情であることが多い。非HSPよりも、もっと早くに危険を察知するのでHSPは怖がっていることが多いのだ。当然、非HSPも、その危険に気がついた時には怖がるわけだ。

HSPは前もって怖がる。そして、前もって分かる分だけ、準備することができるということになる。

HSPと「臆病」を切り離す

もともと、臆病だったり、内気だったりする子供はいないのだという。多くは、後天的に貼られたラベルの影響。HSPの特徴ゆえに「臆病」「怖がり」「勇気がない」と言われ続けた子は、それが自分の気質だと思い込む。

しかし、実際にはHSPでありながらも外向的になる人がいる。約30%のHSPは外向的で積極的だという。HSPに理解があり、その可能性を伸ばしてくれた家庭に育ったHSPは自信を持ったHSPになるという。

HSPの持つ気質の本質、それは「敏感」であることなのだ。そこにはネガティブな意味が込められていないことを思い起こしたい。

私は、怖がりであったり、臆病である自分の気質を何とか治したいと思い続けてきた。だから「メンタル強し!」なわけだし。もっと強くなりたいと念じ続けてきた。しかし、HSPの概念に出会い、敏感=臆病ではないことに気づかされた。

これは、ほんと、コロンブスの卵だ。

敏感さを活用する

気づいたから、何も怖くないわけではない。世の中は怖いことだらけである。しかし、その敏感さを活用して、身の回りの世界に安心する要素を加えることはできる。

誰よりも先に、いや~な予感が働くわけだから、そうなったらどうする?という懸念を一つ一つつぶしていくのが良いだろう。

いわゆるヒーローもののように、斬った張ったの大活躍はできないが、後々トラブルになりそうな芽を摘み取ったり、丁寧に地雷を取り除いたりする時には、格段の能力を発揮するのだ。地味だけれども、確実に社会のためになる働きができる。

自分の敏感さが、プラスに働いているといえる証拠をできるだけ、ポジティブに考え、それを活用してみよう。HSPあるあるネタを書いている人は多いけれど、それを本当の強みに昇華させている人はあまり見ない。

これはやりがいがある。

ビビりながらのチャレンジは始まったばかりである。


大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq