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インプット・アウトプットの質を改善しよう「調べる技術・書く技術」佐藤優・SB新書

佐藤優氏のインプット・アウトプットは驚異的だ。「月に500冊の本を読み、1200ページの原稿を書き、130人と面会、1日4時間をインプットに充てている」とのこと。真似したくてもできないけれど、少しでも得られるものがあればと目を通した本だ。行間も広く、内容もスカスカ(良い意味で)とても読みやすく20分ちょっとで読めた。

少し前には意識していたのに、今はすっかり忘れていることもあったので、いま一度、インプット・アウトプットに関して調整を図るきっかけになった。忘れたくないことをまとめておこう。

無意味なインプットは行わない

結局、インプットのコツはこれにつきる。明確なアウトプットを目的にしてこそ、インプットの質が上がる。ありとあらゆる本を読んでみたいけど、人生は有限だから、そんな暇はない。佐藤氏の場合、これからの国際政治は「農業」が中心になると読んでいて、それを切り口にしたアウトプットを量産するために日本農業新聞などを購読している。

仕事に直結しないインプットは無駄になる。何を発信したいのか、形にしたいのかから逆算して読むべきものを決める必要がある。これを考えたら、今、手元にある本の6割は、読む必要がないものだと気づいた。改めて、インプットする前に精査するようにして、無駄な時間とエネルギーを使わないようにしていこうと思えたのが一番の収穫。

新聞を有効活用する

佐藤氏のようなインテリジェンスのプロでも、新聞を有効活用している。新聞は一次情報ではないけれど、情報のプロが厳選した優良な二次情報だから、積極的に活用すべきだという。佐藤氏は、新聞1紙の購読+「新聞ダイジェスト」を勧めている。

新聞ダイジェストを読めば、各紙の論調の違いが分かるし、1か月の単位で世の中の動向が分かる。毎日、最新情報を追いかけるのも良いが、ニュースの中には結果だけを知れば事足りるものもある。

ちなみに、ネットニュースの類には要注意すべきだという。各新聞社の記事が無料で見られるのはメリットだが、あまりにも雑多な情報が多く、情報のプロが厳選しているメリットがない。しかも、自身の経験から言えばどうしても芸能ニュースとか、無駄なものばかり見てしまう。しかも、ヤフコメを面白半分見ているうちに、簡単に時間が過ぎてしまう。

そんな情報を頭に入れたところで、全くメリットがない。佐藤氏はNHKのウェブニュースだけを参照しているという。早速トップページからヤフーニュースを外して、時間がある時はNHKニュースだけを見るように調整した。

耳勉・ながら情報収集も重要

政治家は移動時に必ずNHKラジオニュースを聞いて、時事の情報についていくようにしているという。佐藤氏は、ながら情報収集に力を入れているわけではないようだけれど、オーディオブック等も否定していない。私は、もともとラジオっ子なので、ラジオでの情報収集はしっくりくる。

最近は、朝起きてすぐラジオを聞くようにしている。睡眠日誌をつけて、朝の体操を行う間、ずっとラジオを聞く。これで主要なニュースはだいたいわかる。手を止めなくてよいのが素晴らしい。これからも良い習慣として大切にしてみたい。

すべての情報は一冊のノートに

佐藤氏はアナログの価値を認めている。デジタルのスクラップは「情報のゴミ箱」になる可能性がある。あとで見ようとスクラップ(保存)したデータはほとんど見返すことがない。しかし、手書きで自分で書き写した情報は、すぐに参照でき、しかも忘れない。大事なのは抜き書き+自分のコメントをわずかでも書いておくこと。

そして、一冊のノートに読書メモから、日誌(行動記録)から、何でも書き残しておくことだ。本当に意味がある情報だけをパラパラと何度も見る効果は他では得難いものだ。最近はデジタルマインドマップに凝っていたけれど、記録している最中は集中しているのは間違いないけれど、閉じた瞬間に忘れてしまうことが多かった。

改めてノートを引っ張り出して手書きをしてみた。わずか20分~30分の投資で、情報が頭に残るようになった。やはり先人の知恵はやってみるべきものだと実感している。

まとめ

もともと、私は佐藤優氏のインプット(読書術)・アウトプットに大きな影響を受けている。精読する本を決めるために、とにかく短時間で多くの本にあたるというのもそう。インプットの量は圧倒的に増えたが、質をよくするのはこれからの課題だ。

今回の本でも、新たな学び(多くは調整点)が見つかった。早速やってみようと思っている。

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大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq