見出し画像

ブログでの成功パターン【書評】「ブログ飯 個性を収入に変える生き方」染谷昌利

良い意味で期待を覆される一冊。

「ブロガー」という言葉の響きから、なんとなく華やかな世界をイメージするけれど、著者の染谷さんは、地道で泥臭い努力をしてきたことがわかる。まず、感銘を受けちゃったのは染谷さんのブログ飯(ブログで稼げるまで)の歴史。

ちなみに、

「ブログ飯」ってのは「ブログで飯を食っていく」

ということ。

これは、「笑い飯」の「笑いで飯を食っていく」という芸名からとられたそうだ。良いネーミングだな~。

実は、この本の内容は、ブログにもほとんど公開されている。

じゃっかんブログのほうが詳しいくらいだけど(汗)この赤裸々っぷりに感動した。

染谷さんが独立して「ブログで食っていく」といいながら、たくさんのサイトを量産されていたことは、この書籍で初めて知った。ブレイク寸前の染谷さんの状況・・

「50記事以上のブログは5個程度、10記事以下の小さなサイト群は50~60個できてはいるものの、貯金はどんどん減っていくという状況でした。月5万~10万程度の額をウロウロしていました。でも生活費は月に20万円ぐらいはかかります。貯金も残り50万円を切るような状況でした。」(P38)

とにかく質より量ということサイトをつくりまくった・・いわゆるアフィリエイターと同じことをしていたわけだ。ははあ、売れないアフィリエイター出身だったのか!と理解しただけで一気に親近感がわく。

ブレイクを呼び寄せた「量産」

染谷さんのブレイクのきっかけは、「Xperia非公式マニュアル」というサイトなんだけど、、、

・人事担当者だった経験を活かしての採用マニュアルでもなく
・ずっと趣味で運営されていたグルメ・レシピ系のサイトでもなく、

当時当たり出したスマホの使い方サイトだったというのが面白い。

なぜって、自分が何が得意とか、自分が何を発信したいかとかではなくって結局は市場が求めていることでしか利益を得られない。そこにぶつかるまでは、量をやりつづけなければならないってのが・・よく分かるから。

最初から「これをやろう、市場調査して当たること間違いなし!」そんなうまくいくもんじゃない。もうほんと、泥臭い。何度も推敲しても、リサーチしても、市場は生きているわけで流行も常に移り変わるわけで、やってみないと分からないこといくらでもあるのだ。

そして、その試行錯誤の過程で、自分だけの成功パターンを確立していく。

アクセスを集める必勝パターン

著者のブログを見れば、ネタはいくらでも転がっているけど、本書の中でも、必勝パターンを簡単な言葉で表現している

「世間のニーズが高そうな商品を先んじて探し出し、発売前からその商品を使いこなすための情報を充実させたサイトを作成。発売日当日に一気にアクセスを集めて他のブログやsnsで紹介してもらうことで、安定したアクセスを維持する」(p44)

以前の職場では、発売前からたくさんの商品情報を知ることができた。別にインサイダー情報でもなかったので、メーカーがもってくるチラシや展示会に参加して動画をとったり、写真をとったり、品番と商品名をブログに仕込んでおくだけでアクセスがどんどん集まった。

この必勝パターンを確信してからは、新商品をyoutubeで宣伝しながら、新規サイトを立ち上げ簡易なseoを施し、新商品をバシバシ売っていたことがあったのを思い出した。

でも、これすっごい大変。常に新製品を追いかける日々。私も途中からすっかり摩耗した。稼げる人は、稼げるだけのこと(工夫と苦労)をしている。これも事実なのだ。何でも良いんだけど、自分の必勝パターンを見つけたらひたすらそれを横展開していく。これしかない。

「稼ぐ系」へのきれいな移行

一度成功パターンをつくった人だけの特権。染谷さんもご多分にもれず、アドセンスの知識や実績などを活かして書籍の執筆やコンサル・セミナーなどをキャッシュポイントに変えていく。つまり、稼ぐ方法を教えながら自分も稼ぐ「稼ぐ系」だ。

「稼ぐ系」でも、いろいろあるけど、染谷さんにはクリーンな印象があるのは、商業出版をしていたり、ブロガーに焦点を絞っているからか。

自分で苦労して生んだノウハウには価値がある。泣かず飛ばずの苦しい日々をひっくり返すだけの価値があるのだ。稼ぐ系って、たたかれることもある。「そんなに稼げる情報なら誰も教えないよね。詐欺だよね」

でも、そんなことない。染谷さんの必勝パターンなんて書籍でも分かるし、
ブログでも、公開されているサイトでも、現在の生き様をウォッチしていれば、全部分かる。ただ、やるかやらないか。そもそも隠していることはない。こういう「稼ぐ系」はいい。

コンテンツ商売をする人って、有料コンテンツ・無料コンテンツの切り分け、公開方法は迷うものだけど、染谷さんは基本オープンだと思うので、やっぱ、最終的なところ、こういう人のところにキャッシュは集まるものなんだなと実感している。

私もそうありたいものだ。

#染谷昌利 #ブログ飯 #ブログ運営 #アフィリエイト #書評 #ブロガー


この記事が参加している募集

大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq