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#ADHDの原因:睡眠障害・生理的リズム障害がその本質?

ADHD(発達障害)と睡眠障害には、深い関わりがあることが知られている。私は、かなりの数の発達障害本を読んでいるが、ADHDが規則正しい生活をしていたり、スッキリ眠り起床している例など聞いたことがない。知り合いのADHDもだいたい生活が破綻している。(参考:#ADHDあるある:発達障害は睡眠障害になる可能性が高い?眠りの質が低くて、寝起きが悪い。

睡眠障害はADHDの二次障害のようなものと考えられることがあるが、実は「睡眠障害こそADHD(発達障害)の原因である」と考える医師もいるのだ。デジタル毎日に掲載されている青沼氏(ジャーナリスト)の連載記事だが、小児科医の(故)小西行郎氏の意見が載せられている。

非常に興味深かったので、この意見を紹介するとともに、もし、それが原因であれば何かできることがあるかを考えてみたい。

ADHDの本質は睡眠不足

上記の記事では「ADHDは寝不足と同じ症状である」と言い切っている。確かに、注意欠陥・不注意・衝動性は睡眠不足の人の行動パターンだ。
睡眠不足はまるで飲酒したような状態を作り出すんだから、ADHDの行動が危なくて、とっても事故が多いのも分かる気がする(参考:#ADHDあるある:運転が苦手・事故の多さが尋常ではない。

しかし、ここまでは一般的に聞く話だ。

小西氏の意見で興味深いのは、実は、この睡眠不足は、母体にいる胎児の時から始まっているということだ。妊娠中の母親の崩れた睡眠リズムが胎児に伝わるのだという。睡眠をコントロールする「メラトニン」は胎盤を通じて、胎児に入っていくことが知られているという。

生まれた瞬間から、胎児は「時差ぼけ」(体内時計が狂った状態)なのかもしれない。そして、このパターンが成長しても抜けない。幼い子供でも10時以降に寝る子が多くなっているという。当然、朝はスムーズに起きられない。学校があれば、無理して起きていくのだけれど、睡眠不足になるのは必死だ。生まれた時から、体内時計が狂っていれば、正常に心身・脳が働いたことがないのも頷ける。

小西氏によれば、年々、発達障害の子供が増えており、それは「子供の変化を見れば、社会がおかしくなっていることがわかる」という裏付けになっているそうだ。

ADHDの生活リズムの乱れや睡眠習慣の不規則スタイルは、よく知っていたけれど、これを胎児の時からの影響と結びつける考え方は初めて聞いた。これをDOHaD仮説というそうだ。胎児期の環境によって、その後の子供の成長やかかる病気すら決まってくるという仮説だ。

自分の運命は自分で変える

振り返ると、私の母も(父も)、かなりの夜更かし型だった。私も小学生の時から10時くらいの夕食、就寝は12時を過ぎるのが普通だった気がする。この不規則な生活パターンが、ADHDの特性を悪化させていたのは間違いないだろう(原因かどうかは置いておいて)。しかし、だからといって、もはや自分の運命は変えられないと嘆くことはない。

生活を規則正しくすることができれば、ADHDの呪いは解けるかもしれない。少なくとも睡眠不足でなくなれば、頭はよく働くようになるだろう。私が生活リズムに関して、追及しはじめたのは、ここ数年の話だ。ADHDとは全く関係なく、早寝早起きが、仕事の生産性に直結することが分かるようになってきたのだ。

今では、22時半には就寝準備に入るようにアラームをつけているし、6時台には起床する習慣を維持している(たまに起きられないけど)。努力がいるが、生活リズムが整ってくると、微妙に生活のコントロール感を取り戻している気がする。
ADHDが自分の人生をコントロールできている感じを持つことは、きわめて稀なことなので、これは大きな一歩だと確信している。(参考:勝間式 超コントロール思考 勝間 和代

母親の夜更かしが、私のADHDの原因かもしれないけれど、それは今さら言ってもしょうがない話。今からでも生活習慣は変えられる。そんな、私の目標、あこがれは、哀川翔さんである(笑)

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大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq