死にたくなくなった備忘録
いつからだろう、不意に死にたいと思わなくなったのは。
年が明ける前後くらいから、なんとなく回復し始めている予感はあった。
3月に外出自粛がはじまり、一人暮らしの家を手放して実家で在宅勤務をするようになって
どこか抜けてる母と妹のたわいもないやりとりに笑いころげながら夜を過ごして
久しぶりに友達に会ってたくさん笑い合ったあとは心から幸せだなあと感じたまま眠りにつく。
時間を持て余せばピアノを弾いてチェロを弾いてベースを弾いて絵を描いて本を読んでアニメを観て…そもそもやりたいことが多すぎて持て余すことなんてなかったかもしれない。
noteはほとんど更新しようと思わなかった。
幸せを感じることが出来るようになってきた一方で、考える時間をもつことがすごく怖くなっていた。
わたしは、考えるというとどうしてもネガティブな方向に突き進んでしまうタイプだ。
でも、そのネガティブな想像を信じない、ネガティブな考えの道を行き止まりにすることを何度も繰り返して、今の状態になってきた。
そのためにはnoteは一度、閉じておく必要があった。
何が回復の一番の理由かは自分でもよくわからない、でもここ数ヶ月はこの2年ちょっとの憂鬱、無気力、希死念慮から信じられないくらい解放されていて、時には幸せだとさえ思える。
寝つきは相変わらず悪いけど、急に悲しくなって泣き出すことはもうない。
泣き疲れてもなお寝れない地獄のような夜は、もうその予感さえない。
食べるものが尽く美味しい。
少し前までは何を食べても美味しいと思えなかったし、このまま何も食べないで0キロを目指したいとかアホなことを考えてた。
家族や友達、恋人との何気ない瞬間にどうしようもなく心が満たされるようになった。
こんな日が来るなんて、思ってなかった。
悩んでしまうのはそういう性格だから仕方ないと。でもそんなこと全然なかった。
今思うと本当にあの時は病気とさえ言える状態だったんだと思う。
根がネガティブで慎重なのは変わらない、ただ、そんな自分との付き合い方を変えて少しはましに人生を乗りこなせる術が身についてきたように思う。
この記事を書くことも、いつこの安定状態が終わるか分からないからとなかなか踏み切れずにいた。
いつかまたピンチになったときのために自分の手綱の握り方を色々メモしておこうと書き始めたんだけど、なかなかリスト化しようとすると上手く思い出せず、現状の言語化でここまできてしまった…
今日はこの辺で、またそのメモは日常で思い出しつつ、作っていけたらと思う。
ここまで来れてよかったね、よく耐えて生きて戦ったね、ありがとう。
本を買ったりします